2005年11月の近況報告

『小説の自由』・・・って自由すぎないか

2005年11月27日

保坂和志の分厚い小説論『小説の自由』のレビューをアップしておきました。

今月号は「小説をめぐって」の7でなく6のはずではないかと思われるだろうが、先月号(六月号)の「新潮」創刊一〇〇周年記念特大号に載せた短篇『桜の開花は目前に迫っていた』を連載の6とすることにしたので、今回は7になる。(『小説の自由』より引用)

のけぞりますね。別に書いた小説を、連載中の小説論の1章とカウントすることにした、なんて普通やれませんよ。しかもその小説部分が全然浮いてないなんて

後半のアウグスティヌス論を読んでてもおいてきぼり感いっぱいですが、これぞ保坂節。

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ブックオフのオンライン販売

2005年11月20日

ブックオフ、古書やCDなどのオンライン販売事業に参入(インプレス)

あれ? ネット古書販売なら「イーブックオフ」や「文庫オフ」でやってるじゃん。と思ったら、出資率の低い別会社でやってるものだったので、「ブックオフ」本体として満を持して乗り出すんだというニュース。

要は、グループ会社(?)がやってて好調だった事業を本体が取り上げるという事態?

イーブックオフの経営母体は「ネットオフ株式会社」だと上のニュースに書いてありますが、これ10月に社名変更になったもので、それまでは「株式会社イーブックオフ」だったのですよ。今から考えればこれは「お前らはもうブックオフを名乗るな」ということだったわけですか。きな臭いですね。

「ブックオフの本がネットで買える」という話は嬉しいことですが、現状のイーブックオフとどう差別化してゆくのかによります。在庫面で圧倒的な力を見せつける、という話であれば手放しで歓迎です。

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ある日の書店の歩き道

2005年11月13日

会社の昼休みは毎日書店に入り浸る、という生活が(書店まで距離のあるオフィスに移転して以来)崩れて久しいわけですが、久しぶりに昼書店を堪能したのでなんとなくレポート。

入口入ってすぐ左手に注目新刊のコーナー。町田康『東京飄然』が置いてあるので買って帰ることに決定しながらも、後で拾おうとまだ手に取らない。

中ほど、雑誌棚へ。Webデザイン関係の雑誌をざっと見回してから隣のサイエンス棚で『ニュートン』を立ち読み。続いて『ムー』を立ち読み。すみません、オカルト好きなんで。

それから裏手、音楽雑誌コーナーで『ロッキンオン・ジャパン』を立ち読み。モーサム・トーンベンダー百々のインタビューをじっくり。

さらに奥の新刊文芸棚。あれ、ここには『東京飄然』置いてないのね。めぼしいものがないかざっと観察。すぐ横の文庫棚に移り、角川文庫新刊、穂村弘/東直子/沢田康彦『短歌はじめました。』を積んであるなかから上から3冊目を引き抜いてピックアップ。

新書棚を舐めながら移動(清水義範はすっかり作文おじさんになっちゃったね)、文芸書の棚の裏側がエッセイ棚。ここ、小説作品もいっぱい混ざってて全然エッセイ棚じゃないのがいつも気になる。「できないならするな」という典型ですね。椎名誠の「にっぽん・海風魚旅」シリーズ5冊目、『南シナ海ドラゴン編』が置いてあって惹かれる。でもまだシリーズ第一弾しか読んでないので買わずにおく。

文庫を手にぶら下げたまま、「万引きじゃないからね?」と怪しげな気を放ちながらキャッシャーの前を通り過ぎエントランスへ向かい、『東京飄然』をゲット、会計する。カバー不要。

外へ出、缶コーヒーを買って近くの公園へ。買ったばかりの『短歌はじめました。』をぱらぱらめくる。東直子いいねぇ。今度彼女単体の歌集も買うかな。

そんな感じでゆったり会社に戻ったら、来客があるのを完全に忘れてて挨拶できずじまい。失格、ですな。

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文芸家協会、図書館に物申す。

2005年11月09日

文芸家協会など5団体、図書館の充実求める声明(YOMIURI ONLINE)
共同声明:図書館貸し出し補償求める 文芸家協会など(MSN-Mainichi INTERACTIVE)

それぞれ報道の重点はまったく逆になっちゃってるんですけど、恐らく声明趣旨は毎日のほうが正しそうですよね? 要は、「図書館が無料で本を貸し出しちゃうので私ら物書きは商売上がったりです。お金ください」ですね?

大型貸本店には前からそんな話がされてきていて、図書館も見過ごすことはできない・・・という流れで議論も進んできてたと思いますが、公式な声明としては初めてかな?

2004年3月での図書館協会の見解を見ると、補償金を支払うような余裕はない、予算や人員もどんどん削られてる状況なんだ、と言ってたわけです。で、今回の文芸家協会ほかの共同声明は、国や自治体に向けて、図書館が補償金を支払えるだけの予算投下をせよ、と申し入れてるのね。

これはよく考えるとちょっと微妙な話です。我々の税金でもって作家生活の安定を図る、ということ。図書館は私はほとんど使ってないんですが、それでも、読書好きの私からしたら、作家を伝統芸能のごとく保護するのも善い善いと思いますよ。でも普通に考えてちょっと微妙な話ですよね。どうなの。

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iTMSで音楽を買う。

2005年11月09日

iTuneMusicStoreで曲を買う、ということにはもう抵抗なくなっていて、ときどきダウンロード購入してます。これまで100曲くらいかな。

iTMSではm4pというフォーマットで城壁を作り、iPod以外のプレイヤには転送させない、という戦略を行ってるのですが、そのガードは勝手に外してます。JHymnを使ってmp3にして、自分の愛用してるMP3プレイヤで持ち歩いたりしてたわけです。Winnyでばらまきたいわけじゃなし、自分で買った音楽を自分で楽しむ方法に口出しするなとか思ってるので罪悪感はない。

ところが、JHymnの機能を無効化させるバージョンアップをiTMSが行いまして、それができなくなっちゃった。

「じゃiPodを買おう」になるんじゃない、「じゃiTMSは使わない」になるだけです。それで戦略として合ってるの?

パッケージに愛着があるわけではないので音楽はデータでいい。買ったCDは即日HDDに入れちゃって、CD出し入れなんて面倒なくいつでも聴ける状態に、またMP3プレイヤに気ままに移してます。そんな楽しみ方を理解してくれてると思ってたんですが。

音楽をもっと身近に。という思想だと誤認して歓迎してたんですが、改めて考えると当たり前のこと、「音楽をもっと身近に。with iPod」だったのですよね。

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『半島を出よ』続々受賞

2005年11月07日

村上龍『半島を出よ』が、つい先週、毎日出版文化賞を受けたばかりのところ、今日は同作が野間文芸賞を受賞したとのニュースです。すごいですね。

私も絶賛を惜しまない作品ですから、文句ないです。

しかし『コインロッカー・ベイビーズ』で野間文芸「新人」賞を取ったのが1981年。そこから24年たった本賞です。僕もあなたも年をとるはずですよね。

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泣いたことは秘密じゃないけど『秘密』

2005年11月06日

東野圭吾『秘密』。旅先に持っていって、復路新幹線で読みながら泣きながら帰ってきたようなところ。人に薦められないと手に取らないカテゴリの作家ですが、薦めもありまして始めて手に取ったのでした。

いまどき話題にしててもしようがないんですけども、要所要所のツボの作り方に感心してました。奇妙な設定にも関わらず全体の見通しはすっきりしてますし、(性の問題とか)生っぽい部分がたくさんあるにも関わらず読後感も悪くない。

困りました。またチェックすべき作家が増えてしまうじゃないですか。推理小説はとりあえず要らないのですが、良さそうなものあれば手にするかも。評判の良い『白夜行』はどうなんでしょうか。

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