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2006年07月02日
猫の話が続いたのでかわって犬の話。子供の頃から実家で何代も犬を飼ってましたから、猫よりは犬派だったのですよね。
犬が出てくる小説として、古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』を読みました。犬が大口あけてる装丁にインパクトがあって書店でいつも目に付いてた作品、いい評判があちこちから聞こえてきて気になってた作品、ですが、ようやく読めました。
想像してたより突き抜けてないかなと思って4つ星に抑えましたが、犬の系譜から語る現代史、それなりに楽しみました。戦争好きなヒトの思惑とは別に、繋がり増えることの本能みたいなものが、歴史に足跡を残す。丸山健二と花村萬月を足したみたいなストーリーテリングながら、彼らには書けない種類の展開でしょうね。
途中、タイトルママに「ベルカ、吠えないのか?」という言葉が発せられるシーンがあるのですが、目次見ると最終章のタイトルが「ベルカ、吠えないの?」って「か」が抜けてるんですよ。最後にベルカに呼びかけるのは、中盤で「ベルカ、吠えないのか?」と発した老人とは、違う人物なんだろうなと想像して、ちょっとだけ泣きました。
一方で、先日アップした梨木香歩『家守綺譚』にも主役級として犬が出てくるのですが、こちらはもっと無為にかわいい。異界の者どもと懇意になってはいても。
そのレビューで「薄墨の筆先から花々がぽんぽん飛び出るような」なんて書いたのは、PS2のゲーム「大神」の印象あってのものでした。ゲームやってる人はピンと来たかもしれませんね。こちらも神話や民話をもとにして、犬が大活躍するゲームで。・・・いや、神であり狼であって犬とは違うんだけれども、見た目イヌです。たったらたったら走るのを見るだけでもたまらない、犬好きならやっておくべきゲームかと思います。
ゲームの話はともかく、「猫文学」ならmixiにもコミュニティがありますし、一定の認知はされてるジャンルですが、「犬文学」ってカテゴライズされないよね。あなたの好きな犬文学は、どんなのですか? ってそんなまとまりなく犬の話。
この記事へのコメント
椋鳩十です。
http://www.vill.takagi.nagano.jp/sisetu/muku.html
荒ぶる犬をなつかせるために
自分の唾を混ぜ込んだ飯を犬に与えるという、
ちょっと、子供ながらにびびりましたが
愛情深い、犬文学というか動物文学でしょうか。
あと、犬っていうとカレルチャペック、
思い出します。外国は多いですよね、犬。
投稿者 t_bear / 2006年07月02日 13:24
初めまして。メルマガの読者です。
長いこと拝見するだけでしたが、「ベルカ、吠えないのか?」の文字についつい。
おじゃまいたします。
直木賞の候補にあがっていて、とてもうれしかったのですが「花まんま」にさらわれてしまい悔しい思いをしました。あれだけの話をあのページ数に収めた見事さだけでもやはり言葉づかいの上手な人だな、と思います。
ミステリーの分野でも高い評価が出ていました。
>犬文学
つい「八犬伝」を。といっても原作現代語訳を読んだわけでなく、山本タクト画の方ですが(^^ゞ
http://www.bk1.co.jp/product/2142284
井上ひさしのドン松五郎も面白かったです。
投稿者 蓮 / 2006年07月02日 14:29
こちらの「犬文学」オススメにも「ベルカ〜」が入ってますね。
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20051214bk05.htm?from=os1
これ見ながら、そういえば今年戌年だったのだと気づいてみたり。
>t_bearさん
確かに児童文学系には多いかもしれませんね、動物。
>蓮さん
はじめまして。八犬伝も犬ですね。
「ベルカ〜」はミステリなのですかね? ジャンルわけがよく分かりませんが。
投稿者 芝田 / 2006年07月03日 00:29
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