本の話、旅の話もときどきある日常の事柄たち。そう言ったほうが通りがよさそうなのでブログと言っておきますが、更新頻度は低めです。
2010年7月18日
iPad:村上龍さんの「歌うクジラ」を配信 出版社通さず - 毎日jp
http://mainichi.jp/select/biz/it/news/20100716mog00m300022000c.html
【ブログ】村上龍氏の決断に出版社は戦々恐々 - WSJ.com
http://jp.wsj.com/IT/node_82696
村上龍の新作長編がiPadで出るという話。このニュースで「iPadちょっと欲しいかも」と初めて思いました。村上龍の長編は読みたいので。もうひと押し、何かあったら買うかもー。
で、このニュース。いろいろな論点があると思うんですけど、「出版社を通さない」という衝撃が主になってる記事が多かったようですね。出版社の役割ってなんだろう、のんびり熟考してる時間はないんだな、というのは改めて理解するまでもないけどそれは本稿ではあんまり触れません。
それより思ったのは「この小説はいつまで読めるだろう」なのでした。
リアルの本は場所を取るので置いておけない、電子版なら嵩張らないのでいくらでも所有できる。というのがまぁよく言われる話なんですけど、電子版、何年後までリーダブルでしょう。特定のシーンに坂本龍一のBGMが付いてるなんて特殊なフォーマットということもありますし(ここから「小説」ってなんだろう、も考えるところです)、何か技術的な進化or衰退によって数年で読めなくなったりしませんか?
村上龍の初期代表作『コインロッカー・ベイビーズ』は20年前に買った文庫をまだ持ってます。多少黄ばんでるけどまだ読み返せます。「うっわー、これ永久保存!」と思った大事な本は、引越しでも捨てずに持っていくわけですよ。iPadで出る『歌うクジラ』、買ったとして、20年後まで読めるんでしょうか。読み捨てだったらいいんですけどね。
2010年5月25日
Amaozon.co.jp上にWeb文芸誌「マトグロッソ」 - ITmedia News
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1005/24/news076.html
マトグロッソ
http://www.matogrosso.jp/
最初「Amaozn.co.jpだけで読める」ということの意味が分からなかったのだけれど、Amazonからのリファラがないと開かないのね。http://www.matogrosso.jp/をブックマークなりして直接開こうとするとAmazonにリダイレクトされてしまいます。リンクしようと思ったら「Amazonの右にあるバナーをクリックしてサイトへ進め」と申し添えないといけないような不親切。RSSを配布してるのだけれど、RSSの記事をクリックしてもAmazonに飛んじゃう不思議な仕様。
本文が全部画像でできてる(650px×4812px画像とかどういうことですか)のも含めてWeb上のサービスとしてはありえないことがいっぱいあって驚きます。
紙の文芸誌はもうかなり前から死にかけてますよね。広告依存体質がゆえの雑誌不況ともまた違ったところで、文芸誌は純粋に読者がいない、という世界で死にかけてるわけです。Webでやるからには、紙の文芸誌を手に取らないような読者が見に来るようになるといいのだろうなと想像するのですけど、上述の点でWebの良さをかなり潰してるのが気になります。
そもそもこのタイミングでなぜWeb文芸誌?というような謎は、後で何かに繋がって「なるほどこれがやりたかったのか!」と膝を打ったりさせられるのですかね?
2010年5月23日
あの名作SFはどのくらい電子書籍化されているのかなんて調べなければよかった。星雲賞日本SF長編部門編。 - 万来堂日記2nd
http://d.hatena.ne.jp/banraidou/20100521/1274454063
私もゴールデンウィークの手遊びにこんなページ作ってまして、同じようなこと思ってたんです。「文学賞受賞作」と絞ってしまうとほとんど電子書籍じゃ読めないと思ったので、「文学賞を受賞した作家の電子書籍を探す」趣向にしてるんですけど、やっぱりごく少ないのですよね。電子書籍がいまアツイ!とか言ってぜんぜん電子書籍で読めないじゃん。
私にとって「本」と言ったらイコール文芸作品をさします。マンガもエロもビジネス書も雑誌も要らないので、文芸作品が電子書籍化されないことには電子書籍の時代なんて呼ばない。もっと言うと夏目漱石も要らないです。現代の作家の新作が読みたい。
そういう意味では下記は歓迎すべきことですね。
京極夏彦氏の新刊を電子書籍としてiPad向けに配信--講談社 | エンタテインメント | マイコミジャーナル
http://journal.mycom.co.jp/news/2010/05/21/014/?rt=na
ただこれだけのことがいちいちニュースになるようじゃマダマダですけど。
辞書が紙じゃなくなったように、必要な部分だけ読むリファレンス系のものや、検索性が有用なテキストが電子化されるのは当たり前の動きというか「機能向上」なわけですよ。それに比べて頭からお尻まで順に読むはずの文芸作品でこそ、「何を使って読むか」という純粋なハード差異の話になるんだろうなと思ってるんです。
2010年4月29日
第何次ブームか分かりませんけど、最近パワースポットがまた注目されてますね。テレビでもなんかしょっちゅう特集やってる。ゴールデンウィークのオススメ旅行先、みたいなニュアンスとかでも。
パワースポット情報サイトで「日本のパワースポットガイド ぱわすぽ日和」という情報量豊富なサイトがあります。ん、まぁ、私が作ってるサイトなんですけども。
テレビでやるととたんに人が来たりして、本体(?)としての「旅と現代文学。」に比べても5倍くらいのPVがあります。本体をサボってるという話じゃないです! 別にナイショじゃないんですけどPRしたこともなかったので、ここで宣伝しておきましょう。
作った当初はGoogle Friend Connectをここで試してみたりしてて実験の趣旨でもあったんですけど、いまは取り外しちゃってるのでただの趣味系情報サイトです。
パワースポット好きなんです。個人的趣味としてまとめたいなと思って、現在170スポットくらい載せてます。実際に行ったことがあるのはそのうち60箇所くらいで、あとは伝聞でというかインターネット上の情報をまとめてるだけ。とは言え自分の「これから行くとこリスト」みたいな意味合いでもあります。掲載スポットはもうちょっと足していく予定。
自分で言いますけど、パワースポット関連のサイトではそこそこオススメできる内容と思ってますです。
あんまりスピリチュアルな体質でもないので、そこへ行っても具体的に何を得るってわけでもないんですけどね。でもなんか心洗われる感じ? あ、伊勢神宮だけはビビビと来ましたです。あの感覚をまた味わいたくていろんなところを訪ねてる感もありますね。
みなさまもゴールデンウィークのおでかけにご活用ください。私はたぶん子とウダウダしてゴールデンウィークを過ごします。
2010年4月18日
ワイドショーなんかも取り上げて大騒ぎのなか発売された村上春樹『1Q84 BOOK 3』。さっそく読みました。
「これで完結か、さらなる続編があるのか」ってまた意見が割れそうな内容ですね。ひとつの視点はみごとに成就させたんだけど、より大きな謎(どちらかというとより根源的なモチーフ)が置き去りのままです。別に回収されない伏線があっても文学的な瑕ではないのですが、これではふかえりが報われません。
村上春樹は世間の評とは無関係に作品を書いてる作家という印象で、実際にもそうなんでしょうけど、今回は偶然にも(か?)大勢の期待に寄り添ったように見えました。受け取りやすいストーリーです。でももうちょっと深いところを揺さぶられる読書体験を期待してたんですよね。
こうなるとやっぱりBOOK4を焦がれてしまいます。