2012年6月

新刊・近刊情報

2012年6月の新刊・近刊情報

帚木蓬生『日御子』

帚木蓬生『日御子』

2012年06月01日 講談社 1890円 ISBN:9784062176774

代々、使譯(通訳)を務める安住一族の子として生まれた針(しん)は、病床の祖父から、那国が漢に使者を遣わして「金印」を授かったときの話を聞く。それは、「倭」の国が歴史に初めてその名を刻んだ出来事。祖父が聞かせてくれる物語に、針は胸震わせ遠い過去に思いを馳せた。それから十数年が経ち、再び漢へ遣いを出すことになった。こんどは針の番だった。伊都国の使譯として正式に任命されたのだ。5隻の船にたくさんの生口(奴隷)を乗せ、漢の都・洛陽へ。──その後「倭国大乱」「邪馬台国」そして「東遷」へと、代々の使譯たちの目を通じて語り伝えられていく日本の歴史。眼前に広がる古代歴史ロマンが、日本人の心を捉えて放さない。

小川洋子『小川洋子の偏愛短篇箱』

小川洋子『小川洋子の偏愛短篇箱』

2012年06月05日 河出文庫 882円 ISBN:9784309411552

この箱を開くことは、片手に顕微鏡、片手に望遠鏡を携え、短篇という名の王国を旅するのに等しい――十六作品に解説エッセイを付けて、小川洋子の偏愛する小説世界を楽しむ究極の短篇アンソロジー。

金原ひとみ『憂鬱たち』

金原ひとみ『憂鬱たち』

2012年06月05日 文春文庫 520円 ISBN:9784167837013

憂鬱=快感! いらいらしている全ての人に
神田憂、ウツイ、カイズ。男女三人が組んずほぐれつする官能的なドタバタコメディ。現実とエロティックな妄想が交錯し暴走する!

井沢元彦『逆説の日本史 15 近世改革編』

井沢元彦『逆説の日本史 15 近世改革編』

2012年06月06日 小学館文庫 690円 ISBN:9784094087284

官僚政治と吉宗の謎―8代将軍吉宗は名君に非ず
『週刊ポスト』連載の大好評歴史ノンフィクション第15弾! 本巻の主役は、御三家紀州徳川家から江戸幕府第8代将軍となった徳川吉宗。目安箱の設置、大岡忠相の登用など歴代将軍随一の名君と称される吉宗だが、その一方で、「政治家としての最大の欠点は、生きた経済というものがまるでわかっていない」という問題を抱えていた。吉宗の経済政策失敗の背景にある「商業軽視」という徳川政権の根本的課題に斬りこみ、積極的な経済政策で繁栄する名古屋藩藩主徳川宗春との対決の真相を解き明かす。 さらに、「賄賂政治」を行なったとして悪名高い田沼意次の再評価に挑む。本当に彼は非難されるべき政治家だったのか? 田沼を失脚させて政権を握った松平定信(吉宗の孫)の寛政の改革は誰のための政治だったのか? 幕府という巨大組織の権力闘争の内幕に迫る。歴史の常識といわれている事柄がいかに空疎なものかを暴く著者渾身の一冊!

前田司郎『濡れた太陽 上』

前田司郎『濡れた太陽 上』

レビューあり、レビューコーナーへ

2012年06月07日 朝日新聞出版 1680円 ISBN:9784022509376

高校の演劇部に入部した太陽は脚本を書く夢を実現させるため、部ののっとりを企てる。誰もが自分の高校時代を思い出す青春小説。(下)も発売。

前田司郎『濡れた太陽 下』

前田司郎『濡れた太陽 下』

レビューあり、レビューコーナーへ

2012年06月07日 朝日新聞出版 1680円 ISBN:9784022509871

高校に入学したての相原太陽は、オリエンテーションで独自の「桃太郎」を演出、上演し、絶賛されたことによって脚本を書きたいと思い始める。そのため演劇部に入るのだが、すでに3年生のチームが独占している。そこで太陽は演劇部の「のっとり」を企てて......。演劇部を軸に、絡み合う恋愛、自意識との葛藤、モテない男子のリアルな会話。誰もが自分の高校時代を思い出さずにはいられない、がんじがらめの青春小説!

梨木香歩『f 植物園の巣穴』

梨木香歩『f 植物園の巣穴』

2012年06月07日 朝日文庫 525円 ISBN:9784022646675

『家守綺譚』『沼地のある森を抜けて』の著者が動植物や地理を豊かにえがき、埋もれた記憶を掘り起こす長編小説。 月下香の匂ひ漂ふ一夜。植物園の園丁がある日、巣穴に落ちると、そこは異界だった。前世は犬だった歯科医の家内、ナマズ神主、愛嬌のあるカエル小僧、漢籍を教える儒者、そしてアイルランドの治水神と大気都比売神......。人と動物が楽しく語りあい、植物が繁茂し、過去と現在が入り交じった世界で、私はゆっくり記憶を掘り起こしてゆく。自然とその奥にある命を、典雅でユーモアをたたえた文章にのせてえがく、怪しくものびやかな21世紀の異界譚。

内田樹/高橋源一郎『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』

内田樹/高橋源一郎『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』

2012年06月 ロッキング オン 1575円 ISBN:9784860521080

内田樹/高橋源一郎『どんどん沈む日本をそれでも愛せますか?』発売情報。

村上春樹『村上春樹の翻訳えほん 全4巻』

村上春樹『村上春樹の翻訳えほん 全4巻』

2012年06月 あすなろ書房 ?円 ISBN:9784751526064

村上春樹『村上春樹の翻訳えほん 全4巻』発売情報。

宮本輝『にぎやかな天地 上』

宮本輝『にぎやかな天地 上』

2012年06月15日 講談社文庫 660円 ISBN:9784062772891

「日本の発酵食品を後世に伝える」豪華本の編集を依頼された船木聖司は、糠漬、熟鮓、醤油などの取材で、微生物の世界に魅了される。

宮本輝『にぎやかな天地 下』

宮本輝『にぎやかな天地 下』

2012年06月15日 講談社文庫 660円 ISBN:9784062772907

醗酵食品の取材を進める一方、父の死や祖母をめぐる思いがけない過去から、新たな出会いが......。発酵を通して見えてくる人生の営み。

鹿島田真希『ゼロの王国 上』

鹿島田真希『ゼロの王国 上』

2012年06月15日 講談社文庫 780円 ISBN:9784062772730

三島賞・野間文芸新人賞受賞作家の最高傑作。「聖なる愚か者」吉田青年を巡る奇妙な物語。

鹿島田真希『ゼロの王国 下』

鹿島田真希『ゼロの王国 下』

2012年06月15日 講談社文庫 780円 ISBN:9784062772747

三島賞・野間文芸新人賞受賞作家の最高傑作。「聖なる愚か者」吉田青年を巡る奇妙な物語。下巻。

諏訪哲史『ロンバルディア遠景』

諏訪哲史『ロンバルディア遠景』

2012年06月15日 講談社文庫 710円 ISBN:9784062772914

「世界の果て」を求めてイタリアへと旅立ち、消息を絶った美貌の若き詩人・月原篤。愛憎も赤裸々に、その生の軌跡を描き出す試み。

小川洋子『最果てアーケード』

小川洋子『最果てアーケード』

2012年06月20日 講談社 1575円 ISBN:9784062176712

そこは世界で一番小さなアーケード。風変わりな品々を扱う店主と、理由あってそこに集まる客たちのささやかで不思議な物語。

中村航『あのとき始まったことのすべて』

中村航『あのとき始まったことのすべて』

2012年06月22日 角川文庫 580円 ISBN:9784041003220

社会人三年目――中学時代の同級生の彼女との再会が、僕らのせつない恋の始まりだった......。『100回泣くこと』『僕の好きな人が、よく眠れますように』の中村航が贈るラブ・ストーリー。

松浦寿輝『川の光 外伝』

松浦寿輝『川の光 外伝』

2012年06月22日 中央公論新社 1575円 ISBN:9784120043956

猫、ネズミ、フクロウ......今日もどこかで彼らがドラマを繰り広げている。人気小説『川の光』の仲間たちを主役にした七つの読切短編。

荻原浩『花のさくら通り』

荻原浩『花のさくら通り』

2012年06月26日 集英社 1680円 ISBN:9784087714531

さびれた商店街の活性化、請け負います!
不況にあえぐユニバーサル広告社。次なるクライアントは閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」だった。最初はポスター制作だけのはずが、いつしかタッグを組んで商店街の活性化を目指すことに・・・・・・。

石田衣良/山崎ナオコーラ/吉田修一ほか『いつか、君へ Boys』

石田衣良/山崎ナオコーラ/吉田修一ほか『いつか、君へ Boys』

2012年06月26日 集英社文庫 560円 ISBN:9784087468434

人気作家が描く少年たちの物語、第2弾!
石田衣良、小川糸、朝井リョウ、辻村深月、山崎ナオコーラ、吉田修一、米澤穂信。人気作家たちが描く、迷いながらも前へと進む少年たちの物語。集英社文庫創刊35周年記念の文庫オリジナル作品。

本谷有希子『嵐のピクニック』

本谷有希子『嵐のピクニック』

2012年06月26日 講談社 1365円 ISBN:9784062177047

優しいピアノ教師の一瞬の狂気(「アウトサイド」)、ボディビルにのめりこむ主婦(「哀しみのウェイトトレーニー」)、カーテンの膨らみから広がる妄想(「私は名前で呼んでる」)猿山の猿が起こす奇跡(「IQ」)......奇想天外、前代未聞、野間文芸新人賞作家が想像力がはじけ飛ぶ、13の"アウトサイド"な短篇集!

鴻上尚史『深呼吸する惑星』

鴻上尚史『深呼吸する惑星』

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2012年06月26日 白水社 2310円 ISBN:9784560082331

劇団「第三舞台」の封印解除&解散公演を、メモリアルな戯曲として刊行!

重松清『ロング・ロング・アゴー』

重松清『ロング・ロング・アゴー』

2012年06月27日 新潮文庫 620円 ISBN:9784101349305

最後まで誇り高かったクラスの女王さま。親戚中の嫌われ者のおじさん。不運つづきでも笑顔だった幼なじみ。おとなになって思いだす初恋の相手。そして、子どもの頃のイタい自分。あの頃から時は流れ、私たちはこんなにも遠く離れてしまった。でも、信じている。いつかまた、もう一度会えるよね――。「こんなはずじゃなかった人生」に訪れた、小さな奇跡を描く六つの物語。『再会』改題。

川上未映子『オモロマンティック・ボム!』

川上未映子『オモロマンティック・ボム!』

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2012年06月27日 新潮文庫 420円 ISBN:9784101388618

恋人の隠し事に突然ひらめくピッコン!の謎。原稿料をめぐる文筆業界の秘密。大破したタクシーで血まみれ運転手が見せた驚きの行動――。ときにゆるり、ときにぴーんと。いろんな視点で眺めれば、日常が隠す不思議の種は、みるみる哲学に育つ。やわらかな言葉がひらく新世界の扉、「週刊新潮」の人気コラム「オモロマンティック・ボム!」が一冊に。『夏の入り口、模様の出口』改題。

町田康『餓鬼道巡行』

町田康『餓鬼道巡行』

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2012年06月27日 幻冬舎 1470円 ISBN:9784344022003

奇才・町田康による文学的美食案内
熱海在住の小説家である「私」は、素敵で快適な生活を求めて自宅を大規模リフォーム。しかしここで、大きな問題が。台所が使えなくなり、日々の飯を拵えることができなくなったのだ。ポットやレンジを駆使するものの、餓えと渇きは高まるばかり。そしてついに「私」は、「外食ちゃん」となり、美味なるものを求めて飲食店の数々を経巡ることとなった......。
有名シェフの裏切り、大衆居酒屋に在る差別。とろろ定食というアート、ラーメン丼に浮かぶ禅。
混沌の先にある、奇蹟の一食のために、今日も餓鬼道を往く。

柴崎友香『わたしがいなかった街で』

柴崎友香『わたしがいなかった街で』

2012年06月29日 新潮社 1470円 ISBN:9784103018322

世界は変わってしまったと騒ぐけど、いつのまにか戻っている。戻ったみたいに、なっている──。今を確かに捉えた作家の最新飛躍作。

穂村弘『世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密』

穂村弘『世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密』

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2012年06月29日 新潮社 1680円 ISBN:9784104574025

穂村弘が本当に心の底から叫びたいこと、それは短歌のなかにある。一首の短歌を読むとき、そこに収められた時間と思いが、まるで解凍されたかのように、束の間、甦る――思いは時を超えて、響き続けるのだ。(穂村弘) 穂村弘の〈共感と驚異の短歌ワールド〉を新鋭歌人・山田航が解き明かし、穂村弘が応えて語る。エッセイ愛読者必読、より深く味わえる、ほむほむの言葉の結晶120首を収録。

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