2012年11月

新刊・近刊情報

2012年11月の新刊・近刊情報

いとうせいこう/奥泉光『小説の聖典 漫談で読む文学入門』

いとうせいこう/奥泉光『小説の聖典 漫談で読む文学入門』

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2012年11月03日 河出文庫 893円 ISBN:9784309411866

読んでもおもしろい、書いてもおもしろい。不思議な小説の魅力を作家二人が漫談スタイルでボケてツッコむ! 笑って泣いて、読んで書いて。そこに小説がある限り......。

奥泉光『虫樹音楽集』

奥泉光『虫樹音楽集』

2012年11月05日 集英社 1575円 ISBN:9784087714715

虫への〈変身〉を夢見た伝説のサックス奏者。彼の行方を追い求めた先に〈私〉が見たのは??。カフカ『変身』を通奏低音にして蠱惑的な魅力を放つ、音楽ミステリーの新しい挑戦。もう一つの代表作。

朝倉かすみ/山崎ナオコーラ/角田光代ほか『泥酔懺悔』

朝倉かすみ/山崎ナオコーラ/角田光代ほか『泥酔懺悔』

2012年11月05日 筑摩書房 1575円 ISBN:9784480815170

泥酔せずともお酒を飲めば酔っ払う。酒席は飲める人には楽しく、下戸には時に不可解......。お酒を介した様々な光景を女性の書き手が綴った連作エッセイ集。

町田康『スピンク合財帖』

町田康『スピンク合財帖』

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2012年11月06日 講談社 1575円 ISBN:9784062180009

町田家の犬、スピンクが日記を書いた! 小説家なる仕事をする主人をポチと名付けた著者スピンクが、町田家の二人と三頭の愉快な日々を軽快に綴る、傑作爆笑エッセイ! 平凡な日常にあふれる驚き、発見、ときに事件。人間と犬との幸福な関係を描く人気シリーズ。

井沢元彦『逆説の日本史 別巻3 ニッポン[三大]紀行』

井沢元彦『逆説の日本史 別巻3 ニッポン[三大]紀行』

2012年11月06日 小学館文庫 600円 ISBN:9784094087703

日本人はなぜ「三」という霊数が好きなのか
日本人ほど「三大――」が好きな民族は珍しい。古代から「三」という数字は、一種の調和を表わす「霊数」であるとされてきた。
たとえば平安時代の書物には、三大建築は「雲太、和二、京三」と記されている。それぞれ出雲太郎、大和二郎、京三郎の意味で、出雲大社、東大寺大仏殿、京都御所を指しているが、実はこの順番は、聖徳太子が制定した憲法十七条の条文にも通底している。これらが示唆する日本人の根本原理とは......!?

小川洋子『ことり』

小川洋子『ことり』

2012年11月07日 朝日新聞出版 1575円 ISBN:9784022510228

12年ぶり、待望の書き下ろし長編小説。親や他人とは会話ができないけれど、小鳥のさえずりはよく理解する兄、そして彼の言葉をただ一人世の中でわかるのは弟だけだ。小鳥たちは兄弟の前で、競って歌を披露し、息継ぎを惜しむくらいに、一所懸命歌った。兄はあらゆる医療的な試みにもかかわらず、人間の言葉を話せない。青空薬局で棒つきキャンディーを買って、その包み紙で小鳥ブローチをつくって過ごす。やがて両親は死に、兄は幼稚園の鳥小屋を見学しながら、そのさえずりを聴く。弟は働きながら、夜はラジオに耳を傾ける。静かで、温かな二人の生活が続いた。小さな、ひたむきな幸せ......。そして時は過ぎゆき、兄は亡くなり、弟は図書館司書との淡い恋、鈴虫を小箱に入れて持ち歩く老人、文鳥の耳飾りの少女と出会いながら、「小鳥の小父さん」になってゆく。世の片隅で、小鳥たちの声だけに耳を澄ます兄弟のつつしみ深い一生が、やさしくせつない会心作。

椎名誠『アザラシのひげじまん』

椎名誠『アザラシのひげじまん』

2012年11月09日 文春文庫 610円 ISBN:9784167334352

世界一焚き火がうまい作家の長寿コラム!
ビール片手に愛用の古いワープロにびしびしと打ち込む熱いコラムから頑固で鋭いブンメイ批判まで。赤マントシリーズ第21弾。

吉田修一『横道世之介』

吉田修一『横道世之介』

2012年11月09日 文春文庫 750円 ISBN:9784167665050

高良健吾×吉高由里子で来年二月映画公開決定!
大学進学のため長崎から上京した横道世之介18歳。愛すべき押しの弱さと隠された芯の強さで、様々な出会いと笑いを引き寄せる青春小説の金字塔

白石一文『火口のふたり』

白石一文『火口のふたり』

2012年11月09日 河出書房新社 1470円 ISBN:9784309021423

「私、賢ちゃんの身体をしょっちゅう思い出してたよ」純粋な、ひたすらの欲情に溺れるいとこ同士の賢治と直子。出口の見えない、男と女の行きつく先は? 極限の愛と官能を描く、著者新境地!

いしいしんじ『その場小説』

いしいしんじ『その場小説』

2012年11月09日 幻冬舎 1575円 ISBN:9784344022775

54の「その場」で生まれた即興短編集。 2007年12月、それは六本木ではじまった。六本木のアートカフェイベントで自作の朗読を頼まれたいしいしんじは、"既に自分が知っている話をもう一度読んでも面白くない"と思った。そして、その場でちょっと、小説を書きながら声に出して読んでみた。楽しかった。それから、鉛筆だけを持って、呼ばれたらどこにでも出かけていき、「その場」で小説を書き、読むという独自のスタイルで執筆活動をするように。2012年9月の金沢、そして駒場にいたるまで54の物語を生み出してきた。東京の書店、京都のお寺、大阪の銭湯、神奈川のギャラリー、長野のカフェ、高知の植物園、瀬戸内海の小さな島、茨城の公園、大分のストリップ劇場、沖縄の市場、北海道のカフェ......その場の人々、その場の空気、その場の風景からインスピレーションを得て紡がれた風変わりで心温まる54の物語。

多和田葉子『飛魂』

多和田葉子『飛魂』

2012年11月10日 講談社文芸文庫 1470円 ISBN:9784062901734

虎使いとなるため、師とともに人里離れた森の中の寄宿舎で修行を続ける女性達の深遠なる精神の触合いを描いた作品。他短篇4作収録。

椎名誠『新宿遊牧民』

椎名誠『新宿遊牧民』

2012年11月15日 講談社文庫 730円 ISBN:9784062774260

おうい、みんな遊ぼうぜ!作家、居酒屋店主、広告マン、編集者、カメラマン。彼らはもとは別々の小川たちだった。新宿の星空に集まってきた、本気で遊ぶ男たち。
名作『哀愁の町に霧が降るのだ』『わしらは怪しい探検隊』などに続く、椎名誠の人生遊び日記にして、あたらしいバカ小説。
本の雑誌社をともにつくった昔からの仲間たち、にっぽんびゅんびゅん紀行シリーズで出会った大食漢たち、本当に美味しい生ビールを出してくれる、夢をかなえた愛すべき居酒屋。人生は小川が集まってできるのだ!

絲山秋子『絲的サバイバル』

絲山秋子『絲的サバイバル』

2012年11月15日 講談社文庫 580円 ISBN:9784062774178

人気シリーズ第3弾! テントにシュラフを車に積み込めば、一人でもキャンプ。蹴って育てた焚き火で、何でも美味しくいただけます。

西原理恵子『できるかなゴーゴー!』

西原理恵子『できるかなゴーゴー!』

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2012年11月16日 扶桑社 1000円 ISBN:9784594067038

前作から5年、人気の『できるかな』シリーズ第5弾がついに登場!
バンドデビューから棺桶作りまで、サイバラ鳴動の履歴!

小川洋子『みんなの図書室 2』

小川洋子『みんなの図書室 2』

2012年11月16日 PHP文芸文庫 620円 ISBN:9784569679143

『徒然草』『トム・ソーヤーの冒険』『ヴェニスに死す』『細雪』『1Q84』......小川洋子がやさしく読み解く、珠玉の読書案内第2弾!

柳美里『オンエア 上』

柳美里『オンエア 上』

2012年11月16日 講談社文庫 660円 ISBN:9784062774017

不倫、裏切り、自殺、決定的なスキャンダル~柳美里だから書けた「女子アナ」の世界。著者初のエンターテイメント巨編。

柳美里『オンエア 下』

柳美里『オンエア 下』

2012年11月16日 講談社文庫 660円 ISBN:9784062774024

不倫、裏切り、自殺、決定的なスキャンダル~柳美里だから書けた「女子アナ」の世界。著者初のエンターテイメント巨編。

井沢元彦『伝説の日本史 第1巻 神代・奈良・平安時代』

井沢元彦『伝説の日本史 第1巻 神代・奈良・平安時代』

2012年11月17日 光文社 1575円 ISBN:9784334977092

神話というと完全なフィクションで、歴史を考える上での史料的的価値を全く認めないという考え方の人がいます。しかし、わたしは神話というものは、ある程度、安定した世の人々が、先祖の過去の業績を称えるために作るものですから、すべてが嘘と考えるのは無理があると思います。〈中略〉ゼロから話をでっち上げるというのは、物凄く難しいことなんです。 ――「本文より」―― 伝説はなぜ生まれ、語り継がれてきたのか? 新境地! 書下ろし新シリーズ、スタート

伊藤比呂美『あのころ、先生がいた。』

伊藤比呂美『あのころ、先生がいた。』

2012年11月18日 イースト・プレス 1260円 ISBN:9784781690544

さよならの後にも、教えてくれたこと。
ひとりぼっちでも何かに夢中になること。ことばが世界を開いてくれること。教えてくれたのは、みんな先生たちでした。

清水義範『会津春秋』

清水義範『会津春秋』

2012年11月20日 集英社文庫 756円 ISBN:9784087450088

幕末の会津で、男達が見た夢と現実は?
会津藩士の新之助は薩摩藩士の八郎太と象山塾で出会い、意気投合。塾を手伝うお咲に新之助は恋心を抱くが......。幕末動乱期、友として時に敵として交わり続ける男達の生き様を描く。

乙一『The Book ~jojo's bizarre adventure 4th another day~』

乙一『The Book ~jojo's bizarre adventure 4th another day~』

2012年11月20日 集英社文庫 683円 ISBN:9784087450125

乙一×『ジョジョの奇妙な冒険』の傑作が登場!
吉良吉影事件後...冬の杜王町に謎の殺人事件が発生するッ!原作者・荒木飛呂彦をして「第四部執筆当時に目指していたものの完成形がある」と言わしめた傑作ノベライズが文庫サイズで登場!

古川日出男/黒田潔『舗装道路の消えた世界』

古川日出男/黒田潔『舗装道路の消えた世界』

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2012年11月21日 河出書房新社 1890円 ISBN:9784309021461

絵が言葉を誘い、言葉が絵をつれてくる儚いものと強いもの。消えゆくものと残るもの。4つの掌編と繊細なイラストがまったく新しい形で共鳴しあう、ヴィジュアルストーリーブック。

吉田修一『路(ルウ) 』

吉田修一『路(ルウ) 』

2012年11月21日 文藝春秋 1733円 ISBN:9784163817903

1999年、台湾に日本の新幹線が走ることになり、入社4年目の商社員、多田春香は現地への出向が決まった。春香には忘れられない思い出があった。台湾を旅した学生時代、よく知らないまま一日を一緒に過ごした青年がいた。連絡先をなくし、それ以後ずっと会えないままだった......。台湾と日本の仕事のやり方の違いに翻弄される日本人商社員、車輛工場の建設をグアバ畑の中から眺めていた台湾人学生、台湾で生まれ育ち終戦後に日本に帰ってきた日本人老人、そして日本に留学し建築士として日本で働く台湾人青年。それぞれをめぐる深いドラマがあり、それらが台湾新幹線の着工から開業までの大きなプロジェクトに絡んでいきます。政治では問題を抱えていても、日本と台湾の間にしっかりと育まれた個人の絆を、台湾の風土とともに色鮮やかに描く『路(ルビ:ルウ)』。大きな感動を呼ぶ、吉田修一さんの渾身の力作です。

椎名誠『絵本たんけん隊』

椎名誠『絵本たんけん隊』

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2012年11月22日 角川文庫 780円 ISBN:9784041001158

絵本はあんがい奥深いのだ。
90年代に行われた連続講演会「椎名誠の絵本たんけん隊」。誰もが知る昔話や世代を超えて読み継がれてきた絵本とその周辺をシーナさん独自の着想で語った貴重な講演録。すばらしき絵本の世界へようこそ!

町田康『自分を憐れむ歌 テースト・オブ・苦虫7』

町田康『自分を憐れむ歌 テースト・オブ・苦虫7』

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2012年11月23日 中公文庫 620円 ISBN:9784122057241

正直者が馬鹿をみる。実際、人間は正直にしているとろくな目にあわない。苦虫の味を噛みつぶして進め! 好調エッセイ集、第七弾。

泉麻人『箱根駅伝を歩く』

泉麻人『箱根駅伝を歩く』

2012年11月23日 平凡社 1575円 ISBN:9784582835946

箱根駅伝ファンの著者が、自らの足で1(10)区~5(6)区までの全区間を踏破。中継でおなじみの風景から、気になる不思議な物件を紹介。お正月のテレビ観戦がもっと楽しくなる一冊。

伊坂幸太郎『SOSの猿』

伊坂幸太郎『SOSの猿』

2012年11月23日 中公文庫 660円 ISBN:9784122057173

ひきこもり青年の「悪魔祓い」を頼まれた男と、一瞬にして三〇〇億円の損失を出した株誤発注事故の原因を調査する男。そして、斉天大聖・孫悟空。救いの物語をつくるのは、彼ら......。

よしもとばなな『人生の旅をゆく 2』

よしもとばなな『人生の旅をゆく 2』

2012年11月23日 NHK出版 1575円 ISBN:9784140056240

自らに降り積もる喜びと悲しみを携えて、ひとは人生という「旅」を生きてゆく
子育ての日々、大震災の経験、敬愛する友やアーティストへのオマージュ、父親との別れ......。娘として、母親として、作家として、あらゆる生を慈しみ、自分らしく、真摯に日々を生きることの大切さを綴るエッセイ・アンソロジー第二弾。明日を生きるための「確かな」希望を湛えた一冊。

黒川創『日高六郎・95歳のポルトレ 対話をとおして』

黒川創『日高六郎・95歳のポルトレ 対話をとおして』

2012年11月 新宿書房 2310円 ISBN:9784880084343

日本という異郷を生きた老知識人と、人生のおりおりの対話。

横尾忠則/酒井忠康/織作峰子『横尾忠則 ラッピング電車 故郷を走る』

横尾忠則/酒井忠康/織作峰子『横尾忠則 ラッピング電車 故郷を走る』

2012年11月26日 淡交社 2100円 ISBN:9784473038418

JR加古川線(兵庫県)では2004年12月より、美術家の横尾忠則氏の絵画を車両全体にデザインした「ラッピング電車」4両が運行していますが、本年11月にはラストランとなります。本書はこのラッピング電車4種「見る見る速い」「銀河の旅」「滝の音、電車の音」「走れ! Y字路」が横尾氏の故郷である加古川線沿線を走る風景を、織作峰子氏ほかカメラマンの撮影した写真と横尾氏の文章、そして未完の2車両のプラン「文豪」「ターザン」とあわせて掲載し、構成します。

平野啓一郎『空白を満たしなさい』

平野啓一郎『空白を満たしなさい』

2012年11月27日 講談社 1680円 ISBN:9784062180320

ある日、勤務先の会社の会議室で目覚めた土屋徹生は、自分が3年前に死亡した、と知らされる。しかも死亡原因は「自殺」。しかし、愛する妻と幼い息子に恵まれ、新商品の開発に情熱を注いでいた当時の自分が、自殺する理由など考えられない。じつは自分は殺されたのではないか。とすれば犯人は誰なのか、そして目的は? 記憶から失われた自らの死因の謎を追求していく徹生が、やがてたどりついた衝撃の真相とは・・・? ミステリー仕立てのストーリーを通し、生と死の意味、そして自己とは何かを問いなおす著者渾身の意欲作。

柴崎友香『週末カミング』

柴崎友香『週末カミング』

2012年11月28日 角川書店 1470円 ISBN:9784041103388

週末に逢いたいひとがいる。ほっこりハッピーストーリーズ。
ひょんな事故から乗り合わせることになったドライブ――日常からふっと「週末」ぐらいの距離感で抜け出したその先にあるもの――。日々が愛おしく、生きることが嬉しくなる。暖かな幸せに彩られた短篇集。

椎名誠『わしらは怪しい雑魚釣り隊 マグロなんかが釣れちゃった篇』

椎名誠『わしらは怪しい雑魚釣り隊 マグロなんかが釣れちゃった篇』

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2012年11月28日 新潮文庫 578円 ISBN:9784101448374

多くの釣り人にじゃけんにされる雑魚を積極的に釣って、その無念をはらしてあげよう。そんな心意気で釣りに挑んできた俺たちにも、釣魚界の王様に挑むまさかのチャンスがやってきた。沖縄・久米島から漕ぎ出した大波荒れ狂う東シナ海で、本物のマグロを釣ってしまったからさあ大変! その他、イカさん、タコさん、アナゴさん......ちゃんと雑魚も釣りました。抱腹絶倒の釣り紀行!

大崎善生『赦す人』

大崎善生『赦す人』

2012年11月30日 新潮社 1995円 ISBN:9784104594030

夜逃げ、倒産、栄華と浪費、また夜逃げ。異端の文豪・団鬼六の波乱の生涯は、常に純粋さと赦しに満ちていた。長編ノンフィクション。

金原ひとみ『マリアージュ・マリアージュ』

金原ひとみ『マリアージュ・マリアージュ』

2012年11月30日 新潮社 1365円 ISBN:9784103045335

二十歳のとき彼に出会って、二十一で結婚した。子どもが生まれ、いつしか私たちは破綻した――。愛に惑う女たちの切実な6つの短篇。

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