2013年12月

新刊・近刊情報

2013年12月の新刊・近刊情報

古川日出男『小説のデーモンたち』

古川日出男『小説のデーモンたち』

2013年12月02日 スイッチ・パブリッシング 2520円 ISBN:9784884184346

創作に向き合う時、小説家は何を思うのか 古川日出男による物語、その生成の秘密 小説家はどんな日常を過ごしているのか?五感を研ぎ澄まして執筆に向かう時、小説家の心に浮かぶものは何か?思うように進まない作品を抱える苦悩と、創作の昂揚感。そして何よりも、現実世界の衝撃をどのように表現するのかー。連載開始のすぐ後に起こった東日本大震災、それを語る「有効な言葉」を求めて試行錯誤する過程が、赤裸々に綴られる。創作にとり憑かれている小説家の内部に巣食う「デーモン」たちとの対話から見えてくる、作品生成の秘密。

保坂和志『いつまでも考える、ひたすら考える』

保坂和志『いつまでも考える、ひたすら考える』

レビューあり、レビューコーナーへ

2013年12月03日 草思社文庫 735円 ISBN:9784794220219

結論に逃げ込まず、「考える」行為にとどまりつづけろ! 作家の紡ぐ「うねる」言葉が、本質的な思索へと読者を導く。自分の人生をつかむための粘り強い思考の作法。単行本『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた 』小社刊改題。

谷川俊太郎/長倉洋海『小さなかがやき』

谷川俊太郎/長倉洋海『小さなかがやき』

2013年12月04日 偕成社 1365円 ISBN:9784030166400

長倉洋海がとらえた子どもたちの瞳の輝きと、谷川俊太郎が自らの内なる子どもを見つめてつづった詩。写真と詩が響きあうみずみずしい一冊。

綿矢りさ『かわいそうだね?』

綿矢りさ『かわいそうだね?』

レビューあり、レビューコーナーへ

2013年12月04日 文春文庫 525円 ISBN:9784167840020

同情は美しい? それとも卑しい?

私の彼は元彼女と同棲中......話題を呼んだ表題作と、女子同士の複雑な友情を描く「亜美ちゃんは美人」を収録。大江健三郎賞受賞作。

よしもとばなな『Q健康って?』

よしもとばなな『Q健康って?』

2013年12月05日 幻冬舎文庫 630円 ISBN:9784344421257

体も心もそれほど強くない著者が、古今東西100以上の健康法を試しているうちに、気付いたら「健康そうですね」と言われるように。人生を変えられたのはなぜなのか?信頼できる身体のプロフェッショナルたちとの対話を通じ、健康の正体と極意を探る。命の輝きを実感し、心身から底力がわきあがり、生きることに不自由を感じなくなる一冊。

井沢元彦『逆説の日本史 別巻4 ニッポン戦乱史』

井沢元彦『逆説の日本史 別巻4 ニッポン戦乱史』

2013年12月06日 小学館文庫 580円 ISBN:9784094088830

『逆説の日本史』別巻シリーズ第4弾!!

林真理子/椎名誠/盛田隆二ほか『東京小説』

林真理子/椎名誠/盛田隆二ほか『東京小説』

2013年12月06日 日経文芸文庫 630円 ISBN:9784532280239

青山、銀座、新宿、深川、下高井戸――東京という街を舞台に5人の作家の個性をあぶりだす形でまとめられた短編小説集。多様で複雑な表情を持つ大都会に集い住む人々と、街並みや建築物が織りなす日常を描き出す。

長嶋有『問いのない答え』

長嶋有『問いのない答え』

2013年12月09日 文藝春秋 1523円 ISBN:9784163828305

なにをしていましたか?
先週の日曜日に、学生時代に、震災の日に――様々な問いと答えを「遊び」にして、あらゆる場所で緩やかに交流する人々の切実な生を描く、著者四年振りの長篇群像劇。

西原理恵子『よりぬき毎日かあさん』

西原理恵子『よりぬき毎日かあさん』

2013年12月11日 毎日新聞社 580円 ISBN:9784620780061

■シリーズ累計210万部突破の人気漫画、初の「傑作選」。
連載10年を超える毎日新聞の看板マンガ。手塚治虫文化賞、日本漫画家協会賞などを受賞。単行本シリーズは210万部突破。10月に発売されたシリーズ最新刊『毎日かあさん10 わんこギャル編』も全国書店でベストセラーにランクインし、たちまち10万部を突破しました。
その「毎日かあさん」、初の傑作選です。題して『よりぬき毎日かあさん』。特別企画も満載、「毎日かあさん」を初めて読む人も楽しく、これまでのファンにも新たな発見がきっとある本です。オールカラー、読みやすいソフトカバーで、税込580円。安い!

笙野頼子『幽界森娘異聞』

笙野頼子『幽界森娘異聞』

2013年12月11日 講談社文芸文庫 1470円 ISBN:9784062902137

文豪の娘にして耽美の祖。「森娘」に、ある日私は雑司ヶ谷で運命的に出会った。時空を超えて響き合う作家の魂。泉鏡花文学賞受賞作。

東浩紀『セカイからもっと近くに』

東浩紀『セカイからもっと近くに』

2013年12月11日 東京創元社 1365円 ISBN:9784488015367

想像力と現実が切り離されてしまった時代に、文学には何ができるだろう。ライトノベル・ミステリ・アニメ・SF、異なるジャンルの作家たちは、遠く離れてしまった創作と現実をどのように繋ぎあわせようとしていたのだろうか。新井素子と家族、法月綸太郎と恋愛、押井守とループ、小松左京と未来――4人の作家が試みた、虚構と現実の再縫合。彼らの足跡から文学の可能性を探究する。著者初にして最後の、まったく新しい文芸評論。

佐川光晴『おれたちの青空』

佐川光晴『おれたちの青空』

2013年12月13日 集英社文庫 525円 ISBN:9784087451474

札幌の養護施設で暮らす陽介や卓也たちは高校受験を前にそれぞれの岐路に立っていた。人生に真っ向から立ち向かう少年たちを描いた『おれのおばさん』の続編!

平野啓一郎『ショパンを嗜む』

平野啓一郎『ショパンを嗜む』

2013年12月17日 音楽之友社 1575円 ISBN:9784276210653

『音楽の友』(2009-2010年)連載の単行本化。ショパンとドラクロワを主人公とした平野氏の長編小説『葬送』の取材メモを元に、ショパンにまつわる場所や人間関係などを、読み物としておもしろく、時にはエッセーふうに語る。連載にはなかった、ショパンの住居を示した当時の地図やポーランド取材記、曲目解説などに加え、巻末にはショパンにまつわる人物のポートレート一覧も入れた、ショパンファン&平野文学ファン待望の一冊。

佐藤友哉『ベッドサイド・マーダーケース』

佐藤友哉『ベッドサイド・マーダーケース』

2013年12月19日 新潮社 1575円 ISBN:9784104525058

妻が死んだ。殺された。僕の隣で。僕の寝台で――。残酷な連続殺人を追う復讐者が知るおそろしい真実。三島賞作家四年ぶりの長篇。

椎名誠『殺したい蕎麦屋』

椎名誠『殺したい蕎麦屋』

2013年12月20日 新潮社 1470円 ISBN:9784103456223

なぜ殺したいのか? なぜ愛するのか? 蹴飛ばしたい名店。飼っていた犬。奇食珍食。格闘技。本の海。好悪の全てを曝すエッセイ集。

多和田葉子『言葉と歩く日記』

多和田葉子『言葉と歩く日記』

2013年12月21日 岩波新書 798円 ISBN:9784004314653

熊の前足と人の手、ドイツ語では単語が違う。では人の言葉で語る熊は、自分の手を何と表すだろう──。日独二カ国語で書くエクソフォニー作家が、「自分の観察日記」をつけた。各地を旅する日常はまさに言葉と歩く日々。言葉と出逢い遊び、言葉を考え生みだす、そこにふと見える世界とは? 作家の思考を「体感」させる必読の一冊。

金原ひとみ『マザーズ』

金原ひとみ『マザーズ』

2013年12月24日 新潮文庫 830円 ISBN:9784101313320

同じ保育園に子どもを預ける作家のユカ、モデルの五月、専業主婦の涼子。先の見えない育児に疲れ切り、冷めてゆく一方の夫との関係に焦燥感を抱いた母親たちは、それぞれに追い詰められてゆくが......。子どもへの愛情と憎しみに引き裂かれる自我。身も心も蝕む疲労、そして将来への深い不安――。不倫、虐待、流産などのタブーにあえて切り込み、女性性の混沌を鮮烈に描く話題作。

西原理恵子『サイバラの部屋』

西原理恵子『サイバラの部屋』

2013年12月24日 新潮文庫 578円 ISBN:9784101370743

ようこそ、何でもアリの部屋へ――。よしもとばななやともさかりえを相手に、なぜだか近所のオカン談義。重松清と成り上がり人生を振り返る。リリー・フランキーにはライバル意識むき出し。出所したてのホリエモンとはダイエット話に花を咲かせる。大胆にもやなせたかし先生のポジションを狙う......。野望も下ネタも人情も一緒くた! 読めば不思議と元気になれる、盛りだくさんの対話集。

村田沙耶香『ギンイロノウタ』

村田沙耶香『ギンイロノウタ』

2013年12月24日 新潮文庫 515円 ISBN:9784101257112

極端に臆病な幼い有里の初恋の相手は、文房具屋で買った銀のステッキだった。アニメの魔法使いみたいに杖をひと振り、押入れの暗闇に銀の星がきらめき、無数の目玉が少女を秘密の快楽へ誘う。クラスメイトにステッキが汚され、有里が憎しみの化け物と化すまでは......。少女の孤独に巣くう怪物を描く表題作と、殺意と恋愛でつむぐ女子大生の物語「ひかりのあしおと」。衝撃の2編。

帚木蓬生『蠅の帝国』

帚木蓬生『蠅の帝国』

2013年12月24日 新潮文庫 830円 ISBN:9784101288246

日本占領下の東南アジアに、B29の大空襲を受けた東京に、原爆投下直後の広島に、そしてソ連軍が怒濤のように押し寄せる満州や樺太の地に、医師たちの姿があった。国家に総動員された彼らは、食料や医薬品が欠乏する過酷な状況下で、陸海軍将兵や民間人への医療活動を懸命に続けていた――。二十年の歳月をかけ、世に送り出された、帚木蓬生のライフ・ワーク。医療小説大賞受賞作。

西村賢太『一私小説書きの日乗 憤怒の章』

西村賢太『一私小説書きの日乗 憤怒の章』

2013年12月25日 角川書店 1680円 ISBN:9784041106365

行きつけの飲み屋で酒を呑み、編集者と打ち合わせ、新作の執筆にいそしむ。あこがれの人との邂逅に心ときめかせ、そして愚昧な人々に怒りを爆発させる。現代の私小説家、西村賢太の虚飾無き怒りの日々の記録。

佐伯一麦『渡良瀬』

佐伯一麦『渡良瀬』

2013年12月26日 岩波書店 2310円 ISBN:9784000259408

茨城県西部の町にある配電盤製造の工業団地。28歳の南條拓は、東京の電気工としてのキャリアを捨て、ここで一工員として働き始めた。昭和の終焉も間近なざわついた空気のなか、渡良瀬川近くの乾いた大地に新天地を求め、妻、三人の幼子とともに越してきたのだ。――『海燕』連載の未完長篇小説がついに完結、単行本となった。

高橋源一郎『101年目の孤独 希望の場所を求めて』

高橋源一郎『101年目の孤独 希望の場所を求めて』

2013年12月26日 岩波書店 1890円 ISBN:9784000245203

ダウン症の子どもたちのアトリエ。クラスも試験も宿題もない学校。身体障害者だけの劇団。認知症の老人たちと共に暮らし最後まで看取ろうとする人々。死にゆく子どもたちのためのホスピス。足を運び、作家は考える。弱さとは何か。生きるという営みの中には何が起きているのか。文学と現実の関係を考え続けてきた著者初のルポルタージュ。

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