2014年2月

新刊・近刊情報

2014年2月の新刊・近刊情報

池澤夏樹『アトミック・ボックス』

池澤夏樹『アトミック・ボックス』

2014年02月04日 毎日新聞社 1995円 ISBN:9784620108018

父には知らない顔があった。美汐27歳。瀬戸内海の逃避行、追手はあまりにも大きい。震災後文学最高峰「核」めぐるサスペンス誕生。

栗田有起『卵町』

栗田有起『卵町』

2014年02月05日 ポプラ文庫 609円 ISBN:9784591137727

サナは、亡くなった母の願いを叶えるため、かつて彼女が過ごしたという卵町を訪れる。卵町は、とても静かで、とてもやさしい、特別な場所だった。サナは、そこで彫刻家のエイキ、妻を亡くしたクウさん、元看護師のタマキさん、そして母にとって特別な存在であったシイナと出会う。そして、想像もしなかった、母の秘密を知ることになり――。心温まる感動作が、いきなり文庫で登場です!

佐川光晴『鉄童の旅』

佐川光晴『鉄童の旅』

2014年02月06日 実業之日本社 1575円 ISBN:9784408536385

少年は、鉄道に揺られて大人になる。
たとえ人生にレールはなくとも――

『おれのおばさん』(第26回坪田譲治文学賞受賞作)の著者が贈る、謎と希望に満ちた成長小説。
国鉄がまだ健在だった1981年、北海道から東京までひとりで旅をする男の子がいた。
室蘭本線、青函連絡船、中央線、東海道線、相模線......
男の子の存在は、出会った人々の記憶に深く刻まれる。
彼はなぜ、ひとりぼっちで列車に乗っているのだろう――?
切なくて、あたたかい、人と鉄道の「絆」の物語。

穂村弘『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』

穂村弘『手紙魔まみ、夏の引っ越し(ウサギ連れ)』

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2014年02月06日 小学館文庫 800円 ISBN:9784094060225

鬼才歌人と異才画家、渾身のコラボ歌集

2001年の刊行時、短歌界の内外にセンセーションを巻き起こした問題の歌集が文庫化。キャバクラ嬢「まみ」と、やっぱりキャバクラ嬢であるその妹の「ゆゆ」、そしてウサギの不思議なトリオの、詩的でほわほわしていて乱れていてストイックな生活と、まみとゆゆを巡る恋人や友達や隣人たち、そして切なくふるえるまみの心、愛、祈り。

馳星周『光あれ』

馳星周『光あれ』

2014年02月07日 文春文庫 651円 ISBN:9784167900274

原発に頼らざるを得ない町で、男はどう生きるのか

未来を描けない地方都市で生まれ育った男。窒息しそうな日々を、水商売の女や妻子の間で揺れ惑った挙げ句に、男が見極めた人生とは。

松浦寿輝『青天有月 エセー』

松浦寿輝『青天有月 エセー』

2014年02月11日 講談社 1680円 ISBN:9784062902212

黄昏と暁闇、反射と点滅など光を主題としたエセー。「文学」とは光であることを、稀代の表現者が知性と感性を尽くして綴る、珠玉編。

川上弘美『東京日記4 不良になりました。』

川上弘美『東京日記4 不良になりました。』

2014年02月14日 平凡社 1365円 ISBN:9784582836424

人気シリーズ最新作! 謎のデスソースから前髪のことまで、カワカミ・ワールドな日々、続いてます。2010?2013年まで収録。

角田光代『ひそやかな花園』

角田光代『ひそやかな花園』

2014年02月14日 講談社文庫 767円 ISBN:9784062777582

私たちがいま、ここに生きているということ。生まれてきたということ。
『空中庭園』『八日目の蝉』『ロック母』『対岸の彼女』――
家族、父、母、子、友を書き続けてきた著者だからこそ描けた、
角田光代の渾身作。
生まれてくる命のすべてに祝福を贈る、大切な物語。

清水義範『愛と日本語の惑乱』

清水義範『愛と日本語の惑乱』

2014年02月14日 講談社文庫 809円 ISBN:9784062777599

恋多き大女優と同棲するコピーライターが、失われつつある愛に惑乱。奇妙な言語障害に陥っていく。清水ワールド全開の爆笑長編!

東直子『らいほうさんの場所』

東直子『らいほうさんの場所』

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2014年02月14日 講談社文庫 809円 ISBN:9784062777247

ネット占い師の長女、バツイチの次女、肉体労働をする弟。「らいほうさんの場所」とは? 不気味な秘密に結びつけられた家族の物語。

山折哲雄/伊藤比呂美『先生!どうやって死んだらいいですか?』

山折哲雄/伊藤比呂美『先生!どうやって死んだらいいですか?』

2014年02月14日 文藝春秋 1680円 ISBN:9784163900162

生きることを真正面から見つめ、格闘してきた詩人・伊藤比呂美が、宗教学者・山折哲雄に問いかける、「老いを生きる知恵」。

椎名誠『人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり』

椎名誠『人はなぜ恋に破れて北へいくのか ナマコのからえばり』

2014年02月20日 集英社文庫 546円 ISBN:9784087451627

キンキンに冷えたビールを愛し、タマネギと餃子ライスに畏敬の念を抱き、釣りと焚き火に血道を上げ、今日も津々浦々をさまようシーナ。回遊するナマコ作家のぶらぶらエッセイ第4弾。

高橋源一郎/辻信一『弱さの思想 たそがれを抱きしめる』

高橋源一郎/辻信一『弱さの思想 たそがれを抱きしめる』

2014年02月20日 大月書店 1680円 ISBN:9784272430963

「弱さ」を中心に据えた町やコミュニティをフィールドワークし、考察を深めていくと、全く新しい共同体のあり方が浮かび上がり、今を生きる思想としての「弱さ」が形づくられていく。2人が体験を通し真摯に語り合う。

小川洋子『人質の朗読会』

小川洋子『人質の朗読会』

2014年02月22日 中公文庫 580円 ISBN:9784122059122

遠く隔絶された場所から、彼らの声は届いた――慎み深い拍手で始まる朗読会。祈りにも似たその行為に耳を澄ませるのは......。しみじみと深く胸を打つ小川洋子ならではの小説世界。

川上未映子『発光地帯』

川上未映子『発光地帯』

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2014年02月22日 中公文庫 520円 ISBN:9784122059047

食、夢、別れ、記憶......何気ない日常が、川上未映子の言葉で肌触りを一新させる。心のひだに光を灯す、切なくも暖かな人気エッセイシリーズ第1弾。

井沢元彦『英傑の日本史 敗者たちの幕末維新編』

井沢元彦『英傑の日本史 敗者たちの幕末維新編』

2014年02月22日 角川書店 1890円 ISBN:9784046532947

幕末史に埋もれた英傑たちを照らし、新たな歴史を拓く!

薩長土肥ほか「勝ち組」中心に語られる幕末史。しかしその陰には、時代の荒波に立ち向かった歴史の立役者たちがいた! 松平容保、大山捨松、河合継之助、新島襄ほか偉人たちの足跡から新たな幕末史を辿る。

松浦寿輝『川の光2 タミーを救え!』

松浦寿輝『川の光2 タミーを救え!』

2014年02月24日 中央公論新社 1995円 ISBN:9784120045684

ゴールデン・レトリーバーのタミーが、悪徳動物業者により囚われの身に! 救出のため、大小7匹の仲間がいざ東京横断の旅へ乗り出す

東野圭吾『麒麟の翼』

東野圭吾『麒麟の翼』

2014年02月24日 講談社文庫 735円 ISBN:9784062777667

誰も信じなくても、自分だけは信じよう--。父が息子に、息子が父に抱いていた、本当の思いとは。加賀シリーズ第9作待望の文庫化!

井沢元彦『[実況ライブ! ]学校では教えてくれない日本史の授業』

井沢元彦『[実況ライブ! ]学校では教えてくれない日本史の授業』

2014年02月25日 PHP研究所 1575円 ISBN:9784569817422

本書は、カラー写真と図を豊富に掲載した『学校では教えてくれない日本史の授業』のビジュアル版。
井沢講義がもっと面白くなる一冊!

椎名誠『いっぽん海まっぷたつ』

椎名誠『いっぽん海まっぷたつ』

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2014年02月25日 角川文庫 630円 ISBN:9784041012116

痛快本読み×酒食エッセイ!
あるときは大アマゾン川における野獣的生活で、またあるときは新宿の居酒屋の酔眼的集団において......などなど、とにかく西へ東へ島から島へと走り回る怒濤の日常と熱烈読書生活をつづる軽妙無比なエッセイ!

椎名誠『アイスプラネット』

椎名誠『アイスプラネット』

2014年02月26日 講談社 1260円 ISBN:9784062182331

世界中を見てきた「ぐうちゃん」の「ほら話」の数々に、日常を見る目が変わる。中2国語教科書に収録「アイスプラネット」の続編!

中学生の「僕」は、家にいそうろうしている38歳のおじさんに、世界の各地で見てきたいろいろな話を聞かされる。ほら話としか思えない、とんでもない話ばかりだが、半信半疑のぼくに、最後には証拠の写真を見せてくれる--。
ぐうちゃんは、旅人であり、写真家でもある著者の姿でもある。掲載されている写真も椎名氏自身が撮ったものであり、小説形式のノンフィクションといえる。
中学2年生用の国語教科書(光村図書)に2012年度より掲載されている「アイスプラネット」と登場人物は同じで、続編にあたる。日本の暮らしに慣れた読者が、あたりまえと思っている常識の数々をひっくり返す一冊。

筒井康隆『創作の極意と掟』

筒井康隆『創作の極意と掟』

2014年02月26日 講談社 1365円 ISBN:9784062188043

これは作家としての遺言である――。創作歴60年の筒井康隆が満を持して執筆した、『文学部唯野教授』実践篇とも言うべき一冊。
作家の書くものに必ず生じる「凄味」とは? 「色気」の漂う作品、人物、文章とは? 作家が恐れてはならない「淫蕩」とは?
「小説」という形式の中で、読者の想像力を遥かに超える数々の手法と技術を試してきた筒井康隆だからこそ書ける、21世紀の"文章読本"。豊富な引用を元に、小説の書き方・読み方を直伝する贅沢な指南書です。
小説界の巨人・筒井康隆が初めて明かす、目から鱗の全く新しい小説作法!

佐藤通雅/東直子『また巡り来る花の季節は 震災を詠む』

佐藤通雅/東直子『また巡り来る花の季節は 震災を詠む』

2014年02月27日 講談社 1575円 ISBN:9784062187466

全国各地の人々が震災への思いを歌。決して忘れはならない震災記憶を、率直に、そして切実に詠んだ歌の数々。復興への希望の1冊。

円城塔『これはペンです』

円城塔『これはペンです』

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2014年02月28日 新潮文庫 483円 ISBN:9784101257716

叔父は文字だ。文字通り。文章自動生成プログラムの開発で莫大な富を得たらしい叔父から、大学生の姪に次々届く不思議な手紙。それは肉筆だけでなく、文字を刻んだ磁石やタイプボール、DNA配列として現れた――。言葉とメッセージの根源に迫る表題作と、脳内の巨大仮想都市に人生を封じこめた父の肖像「良い夜を持っている」。科学と奇想、思想と情感が織りなす魅惑の物語。

荻原浩『月の上の観覧車』

荻原浩『月の上の観覧車』

2014年02月28日 新潮文庫 620円 ISBN:9784101230375

閉園後の遊園地。高原に立つ観覧車に乗り込んだ男は月に向かってゆっくりと夜空を上昇していく。いったい何のために? 去来するのは取り戻せぬ過去、甘美な記憶、見据えるべき未来――そして、仄かな、希望。ゴンドラが頂に到った時、男が目にしたものとは。長い道程の果てに訪れた「一瞬の奇跡」を描く表題作のほか、過去/現在の時間を魔術師のように操る作家が贈る、極上の八篇。

角田光代『よなかの散歩』

角田光代『よなかの散歩』

2014年02月28日 新潮文庫 515円 ISBN:9784101058290

恋人にカレーが好きといわれるがっかり感。住んでわかった新しい「家族」のすごいところ。なぜ私は家計簿をかかさずつけるのか。そして、なぜ子供が写った年賀状が好きなのか?......食べ物、暮らし、旅のこと、人のこと。あせらずに、りきまずに。流れる毎日のあれこれをやわらかく綴る、小説家カクタさんの生活と(ちいさな)意見。共感保証付き、日常のおもしろさ味わいエッセイ。

宮本輝『慈雨の音 流転の海 第六部』

宮本輝『慈雨の音 流転の海 第六部』

2014年02月28日 新潮文庫 788円 ISBN:9784101307558

昭和三十四年、中学生になったものの、あいかわらず病弱な伸仁の身を案じていた松阪熊吾だが、駐車場の管理人を続けながら、勝負の機会を窺っていた。ヨネの散骨、香根の死、雛鳩の伝染病、北への帰還事業、そして海老原の死。幾つもの別離が一家に押し寄せる。翌夏、伸仁は変声期に入り、熊吾は中古車販売店の開業をついに果たすが──。「生」への厳粛な祈りに満ちた感動の第六部。

本谷有希子『ぬるい毒』

本谷有希子『ぬるい毒』

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2014年02月28日 新潮文庫 420円 ISBN:9784101371733

あの夜、同級生と思しき見知らぬ男の電話を受けた時から、私の戦いは始まった。魅力の塊のような彼は、説得力漲る嘘をつき、愉しげに人の感情を弄ぶ。自意識をずたずたにされながらも、私はやがて彼と関係を持つ。恋愛に夢中なただの女だと誤解させ続けるために。最後の最後に、私が彼を欺くその日まで――。一人の女の子の、十九歳から五年にわたる奇妙な闘争の物語。渾身の異色作。

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