村上春樹/高妍『猫を棄てる : 父親について語るとき』

書誌情報

  • 猫を棄てる : 父親について語るときねこ お すてる : ちちおや に ついて かたる とき
    村上春樹むらかみはるき/高妍こうけん
    2022-11-08
    文藝春秋 文春文庫
    ある夏の午後、僕は父と一緒に猫を海岸に棄てに行った。家の玄関で先回りした猫に迎えられた時は、二人で呆然とした。寺の次男に生れた父は文学を愛し、家には本が溢れていた。中国で戦争体験がある父は、毎朝小さな菩薩に向かってお経を唱えていたー。語られることのなかった父の経験を引き継ぎ、たどり、自らのルーツを綴る。

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