池上永一『黙示録』

新刊・近刊情報

池上永一『黙示録』データ

2013年09月25日 角川書店 1890円

ISBN:9784041105627

了泉は芸人一座の少年。ある日兄弟子が見世物中に事故死し、一座は解散してしまう。了泉の母・美子麻は病のせいで一人洞窟の中で暮らしており、他に身寄りはなかった。母の分も食料を盗んで糊口をしのぐ了泉だったが、ある日王府の踊奉行・石羅吾に拾われる。石羅吾は了泉に踊りの才能を見出し、アカギの巨木の前で「舞で千年を生きてみろ」と言い渡す。一方、清国で風水を学んだ蔡温は、王子の教育役となる。琉球は太陽(てだ)しろと月(つき)しろに支配された国だという理念のもと、王である太陽しろを裏から引き立てる存在として、月しろとなる存在を探す蔡温。その眼に留まったのが、了泉だった――。了泉の舞に呼応するように尚益王はこの世を去り、太陽王たる尚敬王が即位。琉球に三年ぶりの晴天が訪れた。

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