柳美里『石に泳ぐ魚』

表紙

2005年09月28日 新潮文庫 420円

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競馬に狂った父親。次々と男をとりかえる母親。危うい家族の風景の中に、劇作家、秀香の孤独は屹立していた。韓国での会見では仲介者の裏切りに遭い、日本の演出家は彼女の作品を踏みにじる。「柿の木の男」の温もりと、美大受験生、里花の奔放さだけが、そばにあった。真っ直ぐな孤独は、いつも何かに挑みかかり、深く傷つき、彷徨い漂う。生きることの凄絶さを捉えた傑作処女長篇。

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この記事は2006年09月10日に更新されました。