2007年01月19日 光文社 2520円
江戸を追われ、北に向かった浅草の浮浪人・権介は、津軽半島で知り合った少年・茂吉と蝦夷地に漂着した。一方、権介と別れた茂吉は函館で無頼の一家を構え、勢力を札幌までのばそうとしていた。多くの出会いと別れが2人の運命を大きく転変させる。
2007年01月19日 集英社文庫 450円
芥川賞作家のアンチ・スロー小説。
失業中で小説家志望の息子。妻はよその男と恋愛中。三度目の結婚生活も危うそうな、写真家の父親。そんな二人が軽井沢の山荘で過ごす、とりとめのない夏の終わりの思い…。
2007年01月29日 文藝春秋 2200円
「M:i:3」から「太陽」あるいは、スピルバーグから黒沢清まで──。芥川賞作家と三島賞作家が語り尽くす映画ファン必読の対談集!
2007年01月29日 文藝春秋 1260円
『放課後』で乱歩賞を受賞、順風満帆な作家生活が始まるはずだった──。『秘密』でブレイクするまで10年、直木賞受賞まで20年の日々。
2007年01月30日 新潮文庫 660円
東海岸に渡った不二子を追い、ついに想いの丈を伝えたカヲルは、この恋にふさわしい男になるため、天性の美声をさらに鍛えることを決意する。しかし、このときはまだ、静かな森の奥で、美しく成長した不二子を見つめる、比類無き恋敵の存在にまだ気づいていなかった……。血族四代が悲恋の歴史を刻む〈無限カノン〉の物語は、甘美なる破滅の予兆をたたえ、禁断の佳境へ深く踏み込んでいく。
2007年01月30日 新潮文庫 740円
日本統治下の朝鮮・密陽に生を受け、マラソンでの五輪出場を目指した亡き祖父・李雨哲。そのうしろ姿を追い、路上を駆けることを決意した柳美里。ふたりの息づかいが時空を越えて重なる瞬間、日本と朝鮮半島のあわいに消えた無数の魂が、封印を解かれ歴史の破れ目から白い頁に甦る。偉丈夫の雨哲と美丈夫の弟・雨根。血族をめぐる、ふたつの真実の物語が、いま日本文学を未踏の高みへ押し上げる。
2007年01月30日 新潮文庫 780円
1940年、東京オリンピックは幻と消えた。失意の日々、肌の温みを求める女たちを捨て、雨哲は故郷を去り、一方、娘たちを夢中にする美しい容貌と、兄譲りの健脚に恵まれた弟・雨根は、いつしか左翼活動に深く傾倒した……小説家柳美里が、国・名前・肉親、すべてを奪われた無名の人々の声に耳をすまし、自身の生につらなる日本と朝鮮半島の百年の歴史を、実存の全てを注ぎ描きあげた傑作。
2007年01月30日 新潮文庫 700円
最愛の妻を亡くした後、見知らぬ男から妻に届いた不審な手紙の謎を探る「もう一人の男」。遺された一枚の絵を手がかりに、息子が父親の暗い過去をたどる「少女とトカゲ」。ドイツ人青年とユダヤ系アメリカ人女性の恋を描いた「割礼」。ほかに「ガソリンスタンドの女」「甘豌豆」など、さまざまな人生の悲喜劇、男と女のスリリングな愛の局面が繰り広げられる。長い余韻を残す、七つの物語。
2007年01月31日 新潮社 1680円
タイトルの意味は、「貴方(あなた)がいなかった彼方(あなた)」。自分はここにいるけれど、いない。この世界には、自分がいることの出来ない場所が無数にある。それを、著者は小説で表現しています。紙の上で挑戦し得る多様な作品を収録した意欲作です。