2007年11月05日 集英社 1680円
サイテーな世界で逝きる? 生きる?
イジメと自殺が蔓延する現代日本。この異常事態を「生殖が管理され」「集団自殺が大流行する」SF的世界にスライドさせて、星野智幸が表現。リアルな絶望と怒り、そして希望にあふれた傑作。
2007年11月05日 集英社 1470円
だれもがマザコンだ。切なさがにじむ作品集
頼まれたコーヒー豆を忘れたおれに佐由理は言った「あなたマザコンよ」。それは違うだろう。いさかいの中ふと思った、おれは母を知らなかった、と――淡くもあり、濃密でもある人とのかかわりを描く。
2007年11月06日 小学館文庫 580円
女性にふられると兄はビールを飲み、弟は新幹線を見に行く。そんな間宮兄弟は人生を楽しむ術を知っている。江國香織がもてない男性の日常を描いて話題になり、森田芳光監督の映画化も大ヒットした小説の待望の文庫化。
2007年11月06日 小学館文庫 480円
交際3年、求婚済み、歳の差なし。ここが世界の頂点だと思っていた。こんな生活がずっと続くんだと思っていた――。精緻にしてキュート、清冽で伸びやか。野間文芸新人賞作家が放つ、深い喪失を描いた物語。
2007年11月09日 角川書店 2100円
ミステリを語らせたら当代一の作家・北村薫が語るまた語る!! 推理作家協会の前身・探偵作家クラブの会報を「お題」とし、各ジャンルの一線級ゲスト&人気ミステリ作家を迎えてお送りするスペシャル対談集!!
2007年11月16日 集英社新書 756円
「癒しの島」の仮面を剥ぎとった問題作!
日本人であることの加害者性を露悪的なまでに演じた作家の目に、どんな光景が映し出されたのか? 日本と沖縄の共犯関係で出来上がった「癒しの島」幻想の欺瞞を凝視した、苛烈で挑発的な沖縄論。
2007年11月19日 光文社 1680円
雨村慎介は病院のベッドで目を覚ました。頭を殴られて、倒れていたというのだ。慎介は、事件の前後の記憶が一部欠落していた。自分は誰に、なぜ殴られたのか?失われた記憶と、まわりの人間の不可解な行動に、慎介は不信感を募らせていくが・・・。
2007年11月20日 集英社文庫 420円
神さまの手から零れた、20の小さな奇蹟
妖精の足跡、お台場にできた新しい国、無人島で幻の音楽を聞き続ける男――。『ベルカ、吠えないのか』『LOVE』の著者が、強靱かつ豊かな想像力で紡ぎ上げた20の物語。
2007年11月20日 新潮社 1470円
かつて未完に終わった映画プランを手に、ひとりの女優とプロデューサーが、いまや老人となった私の前に現れた。人生の最後に賭ける彼らの新たなもくろみとは? ポオの詩篇、枕草子、農民蜂起の伝承が破天荒なドラマを彩る、大江健三郎「後期の仕事(レイター・ワーク)」の白眉!
2007年11月22日 角川文庫 780円
地球を離れ、植民都市に移住した人類の子孫、ザンジバルに託された使命とは。
今はもう、夜も昼もない。地球時代の「追憶」は禁止され、「おいしさ」の感覚は失われた。深かったはずの人と人との「思い」。ある日、過去からの幽霊が現れるという噂がたち、ザンジバルは都市の起源を尋ね歩くが。
2007年11月22日 講談社 1680円
坂口博信(『ファイナルファンタジー』)×井上雄彦(『バガボンド』)の壮大なゲーム構想を、重松清が深化させた、全く新しいファンタジー。
2007年11月25日 中公文庫 820円
ある日突然、日本に「自殺自由法」が施行された。しかし、日本国民は相変わらずの無関心。次々と公共自殺幇助施設「自逝センター」に向かう人の群れ。人間心理の闇をえぐる衝撃の問題作。
2007年11月25日 中央公論新社 1680円
会話が成立しない。意思の疎通がはかれない。文章に書いてあることより、暗黙の了解のほうが優先する。そんな曖昧な日常に活を入れる傑作エッセイ集、さらに旨味の増した第五弾。
2007年11月26日 集英社 2625円
短篇小説の真の魅力を伝える決定版。
人生へのひたむきで切ない想い。奥行きのある詩情豊かな文章。太宰治文学賞受賞作「泥の河」、芥川賞受賞作「蛍川」等の初期傑作他、「幻の光」等、宮本文学のエッセンスが凝縮した15作品を収録。
2007年11月26日 集英社 2625円
宮本輝の代表作を含む全短篇を収録
人の世の哀歓を卓越した筆致で描き続ける作家・宮本輝。太宰治文学賞を受賞した’77年の「泥の河」、芥川賞受賞作「螢川」から、単行本未収録の最新作まで、30年にわたり書かれた珠玉の39篇を収録。
2007年11月26日 集英社 1575円
「ジョジョ」20周年を記念して、乙一渾身の小説化!!
「週刊少年ジャンプ」「ウルトラジャンプ」誌上で絶大な人気を誇る荒木飛呂彦氏の長期連載『ジョジョの奇妙な冒険』を稀代の若手作家乙一氏が構想・執筆に2000日以上をかけ、渾身の小説化を実現!!
2007年11月28日 新潮文庫 420円
肉親の失踪、理不尽な死別、名前の忘却……。大切なものを突然に奪われた人々が、都会の片隅で迷い込んだのは、偶然と驚きにみちた世界だった。孤独なピアノ調律師の心に兆した微かな光の行方を追う「偶然の旅人」。サーファーの息子を喪くした母の人生を描く「ハナレイ・ベイ」など、見慣れた世界の一瞬の盲点にかき消えたものたちの不可思議な運命を辿る5つの物語。
2007年11月28日 新潮文庫 500円
ツノジカ、白テン、ナキウサギ、マヒワ、ツグミ、キレンジャク……高原の小さな村に、絵描きの植田さんは住んでいる。かつて、恋人と聴覚をいっぺんに失った植田さんの心は、いつもしんと静かだ。ある日、凍りついた湖を渡って、母と娘が越してくる。娘メリのすなおさは、植田さんの心を溶かしてゆく。だがそのメリが雪の森で遭難して……。植田真の絵が扉をひらく奇跡のような物語。
2007年11月28日 新潮文庫 540円
グチりたくてしょうがないとき、美味しいごはんを食べに行くとき、チビとウルトラマンで遊ぶときだって、いつもそばにいてくれる。陽子さんは家族のように大切なひと。みんな陽子さんにぞっこんさ、そんな思いをタイトルに込めました。楽しみ、悩み、考え続ける日々の記録。これからは一冊に一年間を凝縮。ボリュームアップで、もっと楽しくお届けするドットコムです。
2007年11月28日 新潮文庫 540円
かつて自衛官だったミミは「移送屋」の仕事をしている。依頼客の要望に従って問題行動のある人間を説得し目的地まで運ぶ、というその仕事を始めて3年、14歳の少年の移送を引き受けるが、精神病院への移送中、彼は「渋谷の底が抜ける」という言葉を残して逃げ出してしまった。手がかりを求めて渋谷の町を彷徨うミミは、「救世主救済委員会」と出会う――妄想と現実の間の鮮烈な世界を描く。新装決定版。
2007年11月30日 角川書店 1575円
酒と肴をこよなく愛する椎名誠の、極上「旨い物」エッセイ集!
妻が家を空けた夜、ナイターを見ながら缶ビール。さて、ツマミは何にしよう?――というわけで、フライパンと玉ねぎの登場。勘とイキオイだけが頼りの、「男の料理」のはじまり!
2007年11月30日 新潮社 1365円
はじまりは、絶望の中にあった。ごく普通のOLだった私を一人の少年が変えていく。疾走する時間、崩壊する日常、そして広がる新しい世界――天地創造って、こんな感じだったの? フルカワ史上、最速・最強! 圧倒的リズムで語られる東京湾奇譚、いよいよ降臨。
2007年11月30日 新潮社 2940円
処女作の出版差し止め、新聞連載打切り、止められぬ折檻、そして新しい家族との生活。ミリオンセラー『命』の成功後、著者とその息子に降りかかった酷薄な日々のつれづれを、余さず描く八百ページの極私的文学。「新潮45」連載『交換日記』五年半の軌跡が一冊に!
2007年11月30日 新潮社 1680円
相手は生半可な敵じゃない。一体何が起きている? 俺はどうなってしまった? 信じられるのは、「あの頃」を共にした仲間と、体に蓄積された記憶と経験だけ。首相暗殺の濡れ衣を着せられた男は、国家的陰謀から逃げ切れるのか? 二年ぶり千枚の書き下ろし大作。