2008年01月31日 新潮社 1470円
この小説は、反復し増殖する驚愕の文体で書かれています。これを読むと、人の世の失敗も成功も、名誉も愛も、家族の死も、自分の死さえもが、全く新しい意味をもちはじめるでしょう。そしてこの文体に中毒症状を起こすでしょう。この本を読むには注意が必要です!
2007年07月28日 新潮文庫 620円
断筆解除をしてみれば、世間は面妖なことばかり。狂牛病の牛を哀れみ、ヒトゲノム解読を解読し、税務調査官の態度にあきれ、自民党の変貌を嘆き、酒鬼薔薇聖斗の出現に耳を欹て、歩行者喫煙取締りを糾弾し、小中学生や男の化粧を断固支持し、ホース片手に隣家の火事を消し、柳美里裁判に物申す! 「ならず者の傑物」筒井康隆が狂気の時代を迎え撃つ、獅子奮迅、呵々大笑のエッセイ集。
2007年03月24日 角川文庫 580円
物語、フィクション、虚構……様々な名で呼ばれながら、我々の文明に存在する「何か」。先史時代の洞窟から、王朝、戦国をへて現代のTVスタジオまで、時空を超えて出現するその「魔物」を希求し続ける作者の短篇。
2007年03月16日 文藝春秋 1200円
出版不況、文学の衰退……。この船のさだめは、海の底へ導かれているのか。「大いなる助走」から30年。鬼才のおそるべき文学作品。
2006年11月25日 角川文庫 620円
地下にある父親の実験室をめざす盲目の少女。ライフルを手に錯乱した肥満の女性作家。銀座のクラブに集った硫黄島での戦闘経験者。シリアスからドタバタまで、おぞましくて痛そうで不気味な恐怖体験の連続技が炸裂。
2006年10月31日 角川書店 1785円
豪華執筆陣30名が、巨大な世界を原稿用紙10枚に写し取る贅沢なアンソロジー
わずか十枚のなかに浮かび上がる、ドラマティックな小宇宙。純文学からエンタメ作家、新人気鋭から老練まで、鮮やかな筆さばきで、世界を切り取ってみせる技の華麗さ。これぞ“文芸”の極みと目をみはる、贅沢な一冊
2006年10月25日 角川文庫 580円
体制に批判的な人間を土に植え樹木化してしまう社会。ついに私の妻も……
社会を批判したせいで土に植えられ樹木化されてしまった妻との別れ。誰も関心を持たなくなったオリンピックに出場し黙々と走る男。現代人の心の奥底にしまわれていた郷愁、感傷、抒情を解き放つ心地よい癒しの短篇。
2006年09月22日 角川文庫 620円
絶体絶命の危機、嘘のような不条理、究極の選択、あまりの状況に壊れた人々
アル中のタクシー運転手が体験する最悪の夜、三ヶ月以上便通のない男の大便の行き先、学生運動家の女子大生を匿った教授の選択……。絶体絶命、信じられない不条理な状況に壊れていく人間たちの哀しくも笑える物語。