2008年05月09日 文春文庫 520円
ここではない、どこかへ。あなたと、ふたりで。8つの愛の情景
8人の短篇の名手が、それぞれの持ち味をいかんなく生かし、ひとつのテーマ〈あなたと、どこかへ〉から描きだす8つの愛の情景。
2007年05月29日 新潮文庫 420円
地味で目立たぬOL本田小百合は、港が見える自分の町をリスボンに見立てるのがひそかな愉しみ。異国気分で「7月24日通り」をバス通勤し、退屈な毎日をやり過ごしている。そんな折聞いた同窓会の知らせ、高校時代一番人気だった聡史も東京から帰ってくるらしい。昔の片思いの相手に会いに、さしたる期待もなく出かけた小百合に聡史は……。もう一度恋する勇気がわく傑作恋愛長編!
2007年02月20日 光文社 2100円
野球部でユニフォームを洗濯させていた後輩が、社員50人を抱える会社の社長になっていた。一方のオレはその後輩企画のイベントで配るタオルを原価ギリギリで注文してもらって喜んでいるような小さい会社の社員。17年ぶりの再会で野球観戦に誘われ、使う飲食店も衣服もまったく違うことに気づかされる。そして思わずつぶやいた。「…ジョギングでも始めようかな」(『後輩』より)人生の光と影。その交叉するところにスポーツがある。ほろ苦い思い出、忘れられない情景を気鋭の作家と写真家が巧みに切り取った深く心に残る作品集。
2006年12月22日 新潮文庫 420円
風呂上りの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが、下穿き一つで集い、日々酒盛りに明け暮れる三村の家。人面獣心の荒くれどもの棲む大家族に育った幼い駿は、ある日、若い衆が女たちを連れ込んでは淫蕩にふける古びた離れの家の一隅に、幽霊がいるのに気づくのだった。湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方侠家の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う力作長編。
2006年06月28日 新潮文庫 500円
「愛してないから、こんなに自由になれるの」「それでも、お前と一緒にいたかったんだよ」。品川埠頭の倉庫街で暮らし働く亮介が、携帯サイトの「涼子」と初めて出会った26歳の誕生日。嘘と隠し事で仕掛けあう互いのゲームの目論見は、突然に押し寄せた愛おしさにかき消え、二人は運命の恋に翻弄される。東京湾岸を恋人たちの聖地に変えた、最高にリアルでせつないラブストーリー。