保坂和志『カフカ式練習帳』レビュー
書誌情報
カフカ式練習帳
2012/04
NDC:913 | 文学>日本文学>小説 物語
目次:隣りの空き地に夏なのに厚いコートを着た男が / 前々から一度、うちに遊びに来たいと言っていた山下君が / その家は空間というより配置であり (ほか)
レビュー
小説の断片が脈絡なく現れ、ブツ切れで過ぎてゆく。身辺エッセイみたいな文章も並ぶが、それでも小説だとしか言いようのない感触が残る。「生まれる瞬間」こそが小説だというか、生まれた後のものの捨て方が潔すぎ。
読了:2012/09/02