池澤夏樹の100字レビュー

プロフィール&ガイド

池澤夏樹(いけざわなつき)―1945年北海道帯広市生まれ。埼玉大学理工学部中退。父は作家福永武彦、娘は声優池澤春菜。詩作、翻訳などをやりながら小説へ。1988年『スティル・ライフ』で第98回芥川賞、1993年『マシアス・ギリの失脚』で第29回谷崎潤一郎賞、同年『母なる自然のおっぱい』で第44回読売文学賞/随筆・紀行賞、1994年『 楽しい終末』で第5回伊藤整文学賞、1996年『ハワイイ紀行』で第5回JTB紀行文学大賞、2000年『花を運ぶ妹』で第54回毎日出版文化賞、同年芸術選奨文部科学大臣賞、2003年第7回司馬遼太郎賞受賞。

「理系作家」としてその独特に透明な理知の世界が注目された、『スティル・ライフ』がやはりまずおすすめ。導入部分が(今見ると狙いすぎの感もあるわけだが)美しいです。気に入ったなら『マシアス・ギリの失脚』にも挑戦してほしい。「重厚!」って思うから。南島好きからか沖縄に移り住み、沖縄論的な著書もある。現在はフランス在住。文明論 ・政治論的な硬い書物も読み応えある。

池澤夏樹書評ページ

最新書評:2009年11月29日

最近読んだ池澤夏樹の本

『異国の客』

表紙

発行
2005年12月 集英社 217頁 1680円 購入
発行
2009年8月 集英社文庫 243頁 550円 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
始まりの日々 / 空港、町の景観、車 / 個人と社会 (ほか)
所要
2時間40分
評価
★★★

移り住んだフランス、フォンテーヌブローでの生活を綴るエッセイ。歴史と文化がそのまま連続している地の暮らし。デモ行進だとか社会的、政治色を帯びる風景を見つめるとき、日本の情勢を照射する文章が美しく光る。

『池澤夏樹の旅地図』

表紙

発行
2007年3月 世界文化社 392頁 2940円 購入
NDC
915(日本文学>日記 書簡 紀行)
目次
Departure / 旅とトポス―土地と人の仲 / 池澤夏樹とカンボジアに行く アプサラスの踊り (ほか)
所要
5時間
評価
★★★

旅に関するエッセイ、対談、書評などをまとめた「旅する池澤夏樹」好きな人向けのファン本。貴重なテキストがたっぷり詰まって。幼少時を過ごしたエピソードなんかも、これまであまり語ってなかったものじゃないか。

池澤夏樹を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『スティル・ライフ』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『マシアス・ギリの失脚』

客観的代表作はこれ!

表紙

『スティル・ライフ』

まずはここからどうぞ。

池澤夏樹 +α情報

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