岡崎祥久の100字レビュー(すべて)

岡崎祥久書評ページ

『秒速10センチの越冬』

表紙

発行
1997年11月 講談社 164頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
秒速10センチの越冬
所要
2時間20分
評価
★★★

何者でもないおれが越冬のために選んだ仕事は、コンベアの箱に本を詰めていくバイト。夢とか希望とかはさて置いて、機械の心を手に入れる…。自己評価と実像が乖離することは、悪いことじゃないんだよ。若い頃はね。

『バンビーノ』

表紙

発行
2000年5月 理論社 363頁 1890円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
呪詛 呼び名 小さな転校生 / ランドセル 詐欺師の野原 夜の眠り / ラクダ市 誕生の日の祝い 群青色のKF-99 (ほか)
所要
3時間10分
評価
★★★★

呪いでコドモになってしまった(のかどうかは意図的に不確かな)男が、学校に転校して来て。異物によって変わってゆく子供達のバランスの取り方。魔導教室の唐突な暴力はおそらく失敗してるのだが、瑕もまた印象深い。

『楽天屋』

表紙

発行
2000年7月 講談社 265頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
なゆた / 孤独のみちかけ / 楽天屋
所要
2時間40分
評価
★★★

このくらいシニカルで貧乏で楽天屋な男は「一人も悪くない」と嘯いたりするものだが、それなりにうまく立ち回ってる主人公たちの短編集。人並みゆえの抜けの悪さがそれ以上の感慨を呼ばなかったりして、まぁ普通に。

『南へ下る道』

表紙

発行
2002年2月 講談社 245頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
醜男きたりなば / 南へ下る道
所要
2時間
評価
★★★

北海道から東京までのバイク一人旅と、東京から鹿児島までの夫婦ドライブが一冊に。これで日本縦断の気分。なのに登場人物がみな俗物なせいですごいチマチマ感。旅向きでない人達の旅を見て、思い当たることを探せ。

『首鳴り姫』

表紙

発行
2002年9月 講談社 253頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
首鳴り姫
評価
★★★

大学の夜間部で、宵闇にだけ展開する恋愛小説。「夜」を理由付けにしてるだけという気もするが、それ故の静けさは肌に快いし、自分の身の丈にあった「不器用な恋」を描いておくことは作家にとって悪いことじゃない。

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