大江健三郎の100字レビュー

プロフィール&ガイド

大江健三郎(おおえけんざぶろう)―1935年愛媛県内子町生まれ。東京大学仏文科卒業。1994年ノーベル文学賞受賞へ至る文学的偉業は数多。1958年『飼育』で第39回芥川賞、1967年『万延元年のフットボール』で第3回谷崎潤一郎賞、1973年『洪水はわが魂に及び』で第26回野間文芸賞、1982年『「雨の木」を聴く女たち』で第34回読売文 学賞/小説賞、1983年『新しい人よ眼ざめよ』で第10回大佛次郎賞、1984年『河馬に噛まれる』で第11回川端康成文学賞、1990年『人生の親戚』で第1回伊藤整文学賞受賞。

障害をもって生まれた息子への祈りと、「核」への想いが中期以降の作品に強い陰影を与えてきた。あの時代を作家として生きて、まだ物を書いているということに空恐ろしさすら感じる、まだまだ現役の巨人。初めて読むにはどれがおすすめかなんてまだ冊数読んでいない僕には言えませんが、『死者の奢り〜』なんか初期短編として読みやす いのじゃないかと思います。しっかりとテーマがあって作品ごとに段階を踏んで展開するので、発行順に読まなきゃだめってよく言われます。僕はバラバラに読んでますが。

大江健三郎書評ページ

最新書評:2007年12月9日

最近読んだ大江健三郎の本

『取り替え子(チェンジリング)』

表紙

発行
2000年12月 講談社 342頁 1995円 購入
発行
2004年4月 講談社文庫 388頁 650円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
序章 田亀のルール / 第一章 Quarantineの百日(一) / 第二章 「人間、この壊れやすいもの」 (ほか)
所要
5時間
評価
★★★

もちろんそんなとこに留まってる小説ではないんだけど、義兄・伊丹十三の自死を主題に、現実に同定可能な事象が並んでて、どうしてもなぞって読む。そうすると松山の回想エピソードを理解しそこねてしまうんだよな。

『個人的な体験』

表紙

発行
1964年8月 新潮社 ?頁 絶版 購入
発行
1981年2月 新潮文庫 258頁 500円 購入
発行
1994年11月 新潮社(新装版) 251頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
個人的な体験
所要
4時間10分
評価
★★★

頭部に異常をもって生まれた子供の死を願いながら、逃亡を続ける鳥。作家としての向き先を決定付けた長編。重いテーマを背負ってしまったのがこの一作で瞭然だが、腐臭を放つその心から目を背けないのは足腰の強さ。

大江健三郎を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『死者の奢り』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『万延元年のフットボール』

客観的代表作はこれ!

表紙

『万延元年のフットボール』

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