乙一の100字レビュー(すべて)

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『夏と花火と私の死体』

表紙

発行
1996年10月 集英社ジャンプジェイブックス 223頁 770円 購入
発行
2000年5月 集英社文庫 223頁 440円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
夏と花火と私の死体 / 優子
所要
1時間50分
評価
★★★

死体の一人称で進むデビュー作。殺した兄弟も殺された少女も、それぞれに死への認識が甘い。そのため不愉快な軽みが生まれてるのだが全部計算済みの「文学的野心」か? この漫画のようなテンポの良さを楽しむべし。

『石ノ目』

表紙

発行
2000年7月 集英社 301頁 900円 購入
発行
2003年6月 集英社文庫(『平面いぬ。』と改題) 345頁 620円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
石ノ目 / はじめ / BLUE (ほか)
評価
★★★★

想像で創造した少女とともに成長する青春譚「はじめ」が秀逸。ラストシーンは泣けます。全体的に御伽噺系でまとめていてありがちな展開が多いんだが、語り口は確かだし危なげない。どう読まれるかを知っている人だ。

『GOTH リストカット事件

表紙

発行
2002年7月 角川書店 332頁 1575円 購入
発行
2005年6月 角川文庫(半分を『GOTH 夜の章』として) 190頁 460円 購入
発行
2005年6月 角川文庫(半分を『GOTH 僕の章』として) 253頁 500円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
暗黒系 / リストカット事件 / 犬 (ほか)
所要
3時間20分
評価
★★★★

猟奇殺人者に対して強いシンパシーを表明する連作。興味本位の傍観者というスタンスが僕らに近いゆえの怖さだな。ミステリな仕掛けはやりすぎが一周回って類型的なんだけども、血と静謐さのバランスに目を奪われる。

『ZOO』

表紙

発行
2003年6月 集英社 333頁 1575円 購入
発行
2006年5月 集英社文庫(半分を『ZOO1』として) 265頁 480円 購入
発行
2006年5月 集英社文庫(半分を『ZOO2』として) 233頁 440円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
カザリとヨーコ / 血液を探せ! / 陽だまりの詩 (ほか)
所要
4時間
評価
★★★★

デタラメなコメディだったり正統ミステリだったり不条理ホラーだったり、いろいろやってみましたってな技量披露の短編集。どれも上手いね。全体的に暗めに展開する話の中で「陽だまりの詩」の美しい世界観が際立つ。

『とるこ日記 “ダメ人間”作家トリオの脱力旅行記

表紙

発行
2006年3月 集英社 247頁 1365円 購入
共著
共著:定金伸治/松原真琴
NDC
915(日本文学>日記 書簡 紀行)
目次
『とるこ日記』写真館 / 『とるこ日記』 / 特別書きおろしショートショート「毒殺天使」
所要
2時間50分
評価
★★★

椎名誠「あやしい探検隊」リスペクトだけあってグダグダなトルコ旅行記。ウェブ連載ということもあり「ブログなら許せる」記事にユルいコメント。遺跡とかトルコ料理とか、もっと掘れそうな所をすっ飛ばしてタモリ。

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