尾崎豊の100字レビュー(すべて)

尾崎豊書評ページ

『誰かのクラクション』

表紙

発行
1985年10月 角川書店 238頁 絶版 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
誰かのクラクション
評価
★★★★★

彼が20歳になる直前に提示されたショートクリップ集。10代の戦況報告としてリアルな言葉や視界は共感できなお新鮮。タレント本的造りだが馬鹿にしちゃいけない。焦燥する若さがもぎ取ってくる言語感覚はやはり卓抜。

『普通の愛』

表紙

発行
1991年2月 角川書店 221頁 絶版 購入
発行
1993年4月 角川文庫 181頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
変貌 / たたずむ瞬間 / ファースト・フード (ほか)
評価
★★★★

音楽の余暇ではない本格的な短編集だ。ドラッグ体験や刑務所を描いた作品もあり、中でも同名曲の読解補助的テキスト「Love Way」は幻覚し覚醒する世界の闇深さを痛切に示す。全編を貫くのは浄化されることへの祈り。

『白紙の散乱』

表紙

発行
1992年2月 角川書店 135頁 絶版 購入
発行
1993年4月 角川文庫 135頁 609円 購入
NDC
911(日本文学>詩歌)
目次
風の虚構 / 幾つかの透明な壁 / 君に会えたら (ほか)
評価
★★★★★

自ら撮り下ろした写真に詩を添えてゆく形の写真詩集。告発も、悔恨も、慈しみも、その曳きずる長い影も、凝縮されて削ぎ落とされて一つの感情の塊となっているが、どれもが遠景としての後姿のように風に舞っている。

『黄昏ゆく街で』

表紙

発行
1992年6月 角川書店 261頁 絶版 購入
発行
1993年4月 角川文庫 246頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
黄昏ゆく街で
評価
★★★★

未完の恋愛小説。愛を求めては傷つき、それでもなお求めてしまう魂の彷徨。純粋さを希求する登場人物達の切なさが、自己がなくなるまで自分を追い詰めるような文体で描かれている。淋しいから人は求めるのではない。

『堕天使達のレクイエム』

表紙

発行
1993年4月 角川書店 164頁 絶版 購入
発行
1996年3月 角川文庫 172頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
堕天使達のレクイエム / 遊離 / もうすぐ君に会えるから (ほか)
評価
★★★

地上に降りた天使の哀しみ、世界の生きづらさを描く短編。その他インタビューやアルバム『誕生』の自解、対談など「月刊カドカワ」に載ったいろいろを収録。銀色夏生との対談なんてすごく貴重なんではないだろうか。

『幻の少年』

表紙

発行
1999年12月 集英社 202頁 1785円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
幻の少年
評価
★★★

噂の遺稿なのだがここにあるのは「書かれていない小説」の断片。完成していれば相当長い話になるはずで、まさに「自伝的小説」となるものだった。僕らにできるのは匂いを嗅ぐことだけだ。裏切りと不信、愛と祈りの。

『再会 封印を解かれた10万字

表紙

発行
2002年3月 ロッキング・オン 209頁 1890円 購入
NDC
767(音楽・舞踊>声楽)
目次
1stアルバム『十七歳の地図』インタヴュー / 2ndアルバム『回帰線』インタヴュー / 3rdアルバム『壊れた扉から』インタヴュー (ほか)
評価
★★★

ロッキンオンで掲載されたインタビューを、死後10年にあたって初集成。各アルバム発売時期をピンポイントに。インタビュアー渋谷陽一的に掘り下げた話をするわけだが、この屈託のなさを引き出してるのはいい仕事だ。

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