藤沢周の100字レビュー

プロフィール&ガイド

藤沢周(ふじさわしゅう)―1959年新潟県内野町生まれ。法政大学文学部卒業。1993年「ゾーンを左に曲がれ」(「死亡遊戯」と改題)でデビュー。1998年『ブエノスアイレス午前零時』で第119回芥川賞受賞。

くすぶる都会の火種という文体で一貫。最近は新潟弁も駆使するのだがやっぱり現代的。初めて手に取るなら芥川賞受賞作『ブエノスアイレス午前零時』となりがちだが「あれ?」と思うかもしれんので、小説を読む喜びを味わわせてくれた『サイゴン・ピックアップ』をまず第一のオススメとして挙げておきます。怒りを怒りとして表明しないのがダ ンディズムです。

藤沢周書評ページ

最新書評:2010年6月13日

最近読んだ藤沢周の本

『波羅蜜』

表紙

発行
2010年3月 毎日新聞社 440頁 2520円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
波羅蜜
所要
5時間10分
評価
★★★

葬儀ディレクターが主人公の黒い長編。病院との癒着、死体のビジネス、生と死の狭間で倒錯した自殺クラブ。俗情に硬化するしこりが鬱々と積もってゆく、この重苦しさは著者いつもの味で、終盤の怒涛まで緊張が続く。

『キルリアン』

表紙

発行
2009年7月 新潮社 152頁 1575円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
キルリアン
所要
1時間40分
評価
★★★

鎌倉のあばら家、円覚寺山門の重力に揺れる蝶…。ストーリーよりは心象、イメージの連鎖で構成されているので、暗い色味とともに記憶には絵しか残らない。なんだか女がいたような気がするが土蜘蛛かもしれないって。

藤沢周を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『サイゴン・ピックアップ』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『ダローガ』

客観的代表作はこれ!

表紙

『ブエノスアイレス午前零時』

まずはここからどうぞ。

藤沢周 +α情報

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