保坂和志の100字レビュー

プロフィール&ガイド

保坂和志(ほさかかずし)―1956年山梨県生まれ。早稲田大学政経学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で第15回野間文芸新人賞、1995年『この人の閾』で第113回芥川賞、1997年『季節の記憶』で第33回谷崎潤一郎賞受賞。

世界を肯定し、不幸な「事件」の起きない丸い地球。ストーリーよりも思索を重視しているし、一見とらえどころのない作品が多いです。まずは子供の可愛さに目を眩ませられてる間にいろんな哲学に取り巻かれてしまう『季節の記憶』を読んでみてください。そして続編『もうひとつの季節』へ進むのが吉。猫が猫のまま(猫以上の意味を背負わされ ないまま)作中で頻繁に登場するのも特徴。猫好きなら迷わずどうぞ。

保坂和志書評ページ

最新書評:2007年1月28日

最近読んだ保坂和志の本

『小説の誕生』

表紙

発行
2006年9月 新潮社 432頁 1995円 購入
NDC
901(文学>文学理論 作法)
目次
第二期のために書きとめて壁にピンで止めたメモのようなもの / 小説と書き手の関係 / 現代性、同時代性とはどういうことか (ほか)
所要
5時間30分
評価
★★★

『小説の自由』に続いて。相変わらず哲学的領域をぐるぐる回りながら、小説以前のモノたちから小説が産まれ得る瞬間を探す。本質に迫っていった…感はあまりないのだが、この考察によって保坂がいい小説書くんなら。

『途方に暮れて、人生論』

表紙

発行
2006年4月 草思社 256頁 1470円 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
「生きにくさ」という幸福 / 老いることに抗わない / 家に記憶はあるか? (ほか)
所要
2時間30分
評価
★★★

著者にとって「小説を語る」ことは人生論そのものだったりするわけだが、「この社会で生きること」を考えることはやっぱり彼の小説観と同じ地平にある。とりとめない話ばかりなのに気軽にも読めないタチの悪い随筆。

保坂和志を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『季節の記憶』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『季節の記憶』

客観的代表作はこれ!

表紙

『この人の閾』

まずはここからどうぞ。

保坂和志 +α情報

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