川上弘美の100字レビュー

プロフィール&ガイド

川上弘美(かわかみひろみ)―1958年東京都生まれ。お茶ノ水女子大学理学部生物学科卒業。1994年「神様」でデビュー。1996年『蛇を踏む』で第115回芥川賞、1999年『神様』で第9回紫式部文学賞および第9回Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年『溺レる』で第11回伊藤整文学賞および第39回女流文学賞、2001年『センセイの鞄』で第37回 谷崎潤一郎賞受賞。

『センセイの鞄』が話題になり、僕もそこから入ったクチなんだけれど、この本自体は彼女の作風としては異質。川上弘美ってこういう作家なんだなと分かり、その次の作品へ進むためには、まずは『神様』から読み始めることをおすすめする。基本的にほのぼの不条理な人なんです。ようするに村上春樹における『ノルウェイの森』みたいなポジ ションの本なわけですね、『センセイの鞄』。

川上弘美書評ページ

最新書評:2010年2月13日

最近読んだ川上弘美の本

『ハヅキさんのこと』

表紙

発行
2006年9月 講談社 227頁 1365円 購入
発行
2009年11月 講談社文庫 229頁 500円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
琺瑯 / ストライク / 浮く (ほか)
所要
2時間50分
評価
★★★

ふんわり匂いだけが残る掌編集。何か全般的に寂しい。「悲しい」のもうちょっと手前の「寂しい」。ダウナー系の話ばかりでもなくて、笑うところもあるのに。文体の優しさと、掌編としての唐突な切り落としがゆえか。

『夜の公園』

表紙

発行
2006年4月 中央公論新社 240頁 1470円 購入
発行
2009年4月 中公文庫 238頁 580円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
リリ、夜の公園 / 幸夫、小高い丘の頂上 / 春名、吹かれる川辺の葦 (ほか)
所要
1時間40分
評価
★★

何か仕掛けがありそう、と身構えてるんだけど、あれ、「当世ドラマ風な恋愛・不倫小説」のまま終わっちゃうの?とすかされる。でも誤読な気もする…という吉田修一作品のような感触。生々しい話が多くてややツライ。

川上弘美を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『神様』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『センセイの鞄』

客観的代表作はこれ!

表紙

『蛇を踏む』

まずはここからどうぞ。

川上弘美 +α情報

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