『川崎徹は万病に効くか?』

- 発行
- 1983年9月 冬樹社 244頁 絶版 購入
- 発行
- 1987年2月 新潮文庫 276頁 絶版 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 新小説『巨人軍切りもち事件』 / 新小説『犬のケンカと大福』 / 新小説『ネコと金魚』 (ほか)
- 評価
- ★★★
短編集。博報堂が浅間山噴火をプロデュースすれば、電通も負けてはいられない。などといった意味不明の言説を駆使しての跳梁跋扈の物語世界。しかし、全編に溢れるこの似顔絵?はいったい何なのだ。ただ朴訥とある。
『空飛ぶホソカワさん』

- 発行
- 1989年5月 角川文庫 158頁 絶版 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- あっと言う間の出来事 / ただし君の夏休み / 竜宮城移転計画 (ほか)
- 評価
- ★★★
不条理系超短編集。あるいは詩集。アンマのサンマ、電車の吊革に貼りついた誰かの運命線、盗まれた青空。コピーライター的余興。「間もなくペェーッと鳴ります」に思わず笑ってしまったりするのは単純なんだろうか。
『1/8のために』

- 発行
- 1991年10月 新潮社 206頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 1/8のために / 第七次川崎家 / アクリルの月 (ほか)
- 評価
- ★★★★
メタフィクションを突き抜けた先に現れる感傷が味わえる5編。2/16でない自分に絶望する1/8という名の少女、末期癌の仏壇を背負って歩く男、見渡す限りの土地に埋まった禿頭。そんなデタラメなのに心を打つ不思議さ。
『〇 (ゼロ)』

- 発行
- 1998年2月 集英社 222頁 1680円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 〇(ゼロ) / 穴 / シバタの主人 (ほか)
- 評価
- ★★★★
短編集。ゼロが主人公となり自分がゼロ(無)であることを思考する表題作はじめ、ほかも穴が主人公だったりと超常的。なんだか著者のねじれぐあいが垣間見られて興味深い。コピーライターの頭脳ってこうなってるのか。
『ヌケガラ』

- 発行
- 2000年4月 マガジンハウス 205頁 品切 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 私の部屋 / 公園 / 私の部屋 (ほか)
- 評価
- ★★★
クローゼットにある「ヌケガラ」。お前が男を殺して皮を剥いだのだと暗示されるわけだが、その「お前」とは誰なんだという自己探求系にストーリーは進む。皮の質感とか着心地が伝わり自分が収縮しそうな息苦しさが。
『彼女は長い間猫に話しかけた』

- 発行
- 2005年5月 マドラ出版 205頁 1470円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 彼女は長い間猫に話しかけた / 言い忘れたこと / 水を汲みに行く (ほか)
- 所要
- 2時間20分
- 評価
- ★★★★
絞りすぎ乾燥させすぎでカラカラな文章の多い氏の小説にあって、父の死に思いを馳せる表題作は特異な突き抜け方。満ちて溢れるままの感情で読者を流し去るような、ある意味正攻法の作品。併録作はいつも通りだけど。