小林恭二の100字レビュー

プロフィール&ガイド

小林恭二(こばやしきょうじ)―1957年兵庫県西宮市生まれ。東京大学文学部卒業。1984年『電話男』でデビュー。1998年『カブキの日』で第11回三島由紀夫賞受賞。

理が勝っててひねくれてる小説が多い。その歪んだ世界が妙に心地よくて。短歌にも精通していて、短歌論などの著書もある。めくるめく空洞の小説『小説伝』をまず薦めたいのだが、現在絶版なので(何故だ?)書店で普通に見つかるだろう作品として『宇田川心中』から行こうか。

小林恭二書評ページ

最新書評:2008年3月22日

最近読んだ小林恭二の本

『半島記・群島記』

表紙

発行
1988年9月 新潮社 221頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
半島記 / 群島記
所要
2時間30分
評価
★★★

汚染により封鎖され遺棄された北の半島で霊界を見る「半島記」。自我を捨てる教団が爛熟の南島で拡大する「群島記」。どちらも『ゼウスガーデン衰亡史』と地続きの物語だけど、短編としてのシンプルな志向性が良い。

『悪への招待状 幕末・黙阿弥歌舞伎の愉しみ

表紙

発行
1999年11月 集英社新書 205頁 693円 購入
NDC
774(演劇・映画>歌舞伎)
目次
第一章 いざ、幕末江戸の芝居小屋へご招待 / 第二章 「稲瀬川庚申塚の場」 / 第三章 「葛西が谷夜鷹宿の場」&「高麗寺前の場」 (ほか)
所要
3時間
評価
★★★

現代から幕末へタイムスリップしてきた若者と歌舞伎を楽しみながら、着物や料理など江戸風俗の粋を講習する設定。黙阿弥『三人吉三』の名演に思わず引き込まれる。因果の闇、その退廃美がやっぱり江戸末期の魅力で。

小林恭二を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『宇田川心中』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『カブキの日』

客観的代表作はこれ!

表紙

『ゼウスガーデン衰亡史』

まずはここからどうぞ。

小林恭二 +α情報

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