楠見朋彦の100字レビュー(すべて)

楠見朋彦書評ページ

『零歳の詩人』

表紙

発行
2000年1月 集英社 156頁 1260円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
零歳の詩人
評価
★★★

旧ユーゴスラヴィアで戦争に巻きこまれた男が見つめる現実。詩やリポートや手紙が挿入され次々文体が変わる、まるで毎日移動する国境線のように。虐殺だとかグロい描写と交接する投げやりな冗談が物悲しい長編小説。

『マルコ・ポーロと私』

表紙

発行
2000年7月 集英社 174頁 1365円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
マルコ・ポーロと私 / 跋 ルスティケロと私
評価
★★★

牢獄の中、マルコという捕虜が語る異世界探訪物語を書きとめる「私」。語り手と聞き手の役割が反転する業は予想内だけれど美しい。歴史小説だから嘘でもいいのだがマルコってこんな独り言が止まらない親父だったの?

『釈迦が寝言』

表紙

発行
2001年11月 講談社(上) 335頁 絶版 購入
発行
2001年11月 講談社(下) 304頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
第一章 食卓 / 第二章 エロスの神々 / 第三章 曼荼羅探し (ほか)
評価
★★★

ネパールへの家族旅で自分の生き方を見つめる物語。だからって関係が快復するわけじゃない。皆が個で神と向き合うことを知るのだな。挿話は散発的で長編のうねりも乏しいが密教やアジアの神々が好きなら読んでみて。

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