丸山健二の100字レビュー

プロフィール&ガイド

丸山健二(まるやまけんじ)―1943年長野県生まれ。芥川賞最年少受賞者(23歳)の地位を綿矢りさに破られるまで保持していた。安曇野にこもって文学の高い壁に楔を打ち込む孤高の作家。1966年『夏の流れ』で第56回芥川賞受賞。

近年は大作志向で簡単に手を出せる作品ではなくなっている。しかもどんどん絶版になってて手に入る本が少なすぎます。孤高とは大変な身分であることよな。初めて手に取るなら、おそらく選り好みはできないので書店で見つけた文庫をそのまま買って帰りましょう。たぶん上下巻だけど。文壇と決別し、また世間とも決別したように、世の潮流 とは無関係に問われる作品群は、読者を選ぶことは確かだが、「文学」を(庭いじりしながら)これほど考え続けている人はそうはいない。

丸山健二書評ページ

最新書評:2008年4月27日

最近読んだ丸山健二の本

『正午なり まひるなり

表紙

発行
1968年8月 文藝春秋 229頁 絶版 購入
発行
1973年7月 講談社文庫(『夏の流れ』と合本、『夏の流れ・正午なり』として) 373頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
正午なり
所要
1時間50分
評価
★★★

都会での暮らしに敗れ、郷里へ引き返した青年の悶々とした生活を描く長編。人との関係性が苦手で自室でできる仕事を探したり軽く引きこもり。性的な恐れみたいなものは示唆されながらも、終章の性急さにはやや焦る。

『夏の流れ』

表紙

発行
1967年7月 文藝春秋 220頁 絶版 購入
発行
1973年7月 講談社文庫(『正午なり』と合本、『夏の流れ・正午なり』として) 373頁 絶版 購入
発行
2005年2月 講談社文芸文庫(一部の作品を入れ替え『夏の流れ―丸山健二初期作品集』として) 297頁 1313円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
夏の流れ / 雪間 / その日は船で
所要
1時間40分
評価
★★★

刑務官と死刑囚の「現場」をストイックな文体で描いたデビュー作にして芥川賞受賞作たる表題作をはじめ、初期の短編を収録。近年の作品に比べると感情移入しやすく読みやすくて、でも執行の場面の緊張感はすごいね。

丸山健二を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『安曇野の白い庭』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『争いの樹の下で』

客観的代表作はこれ!

表紙

『千日の瑠璃』

まずはここからどうぞ。

丸山健二 +α情報

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