見沢知廉の100字レビュー

プロフィール&ガイド

見沢知廉(みさわちれん)―1959年東京都文京区生まれ。本名は高橋哲央。中央大学法学部中退、慶応大学文学部在籍中。イギリス大使館への火炎瓶ゲリラやスパイ粛清事件などで捕縛。獄中から書き送った小説『天皇ごっこ』で話題となった。2005年死去。

「新右翼小説」といってヤバイものを見るように、あるいは刑務所という未知の世界への好奇心で、読まれてるのかとも思っていたが、その思想へのまともなファンもついているようだ。デビュー小説となる『天皇ごっこ』も小説の呈をなしてなかったりするのだが、なかなかない種類の熱量で迫ってくる。初めて手に取るならやはりこれかな。「文壇 の尾崎豊」と氏のオフィシャルサイトに書いてあったのだが、自称?

見沢知廉書評ページ

最新書評:2002年11月5日

最近読んだ見沢知廉の本

『調律の帝国』

表紙

発行
1997年12月 新潮社 173頁 絶版 購入
発行
2001年9月 新潮文庫 190頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
調律の帝国
評価
★★★

牢獄の恐怖と服従の中、小説を書くことが精神のバランスを保つ唯一の方法。「蘇生ダンス」の寒さとか獄中描写もいいけど「小説を書かせろ」という執念の描出が凄まじいね。それがすでに狂気。罪の浄化って何だろう?

『獄の息子は発狂寸前』

表紙

発行
1997年6月 ザ・マサダ 254頁 絶版 購入
発行
2000年11月 新潮文庫(『母と息子の囚人狂時代』と改題) 268頁 絶版 購入
NDC
916(日本文学>記録 手記 ルポルタージュ)
目次
第1章 あの、蒼い日々 / 第2章 檻の中 / 第3章 「小説禁止」の死角 (ほか)
評価
★★★

すごいタイトル。発狂寸前の息子を支える母の愛。獄中受賞にこだわった小説原稿を官の目をかいくぐって母に託す手管が微笑ましい。届いた手紙なんかも掲載されてるのだが、過酷な生活で頼るべきものはやはり愛だよ。

見沢知廉を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『天皇ごっこ』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『天皇ごっこ』

客観的代表作はこれ!

表紙

『囚人狂時代』

まずはここからどうぞ。

見沢知廉 +α情報

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