『天皇ごっこ』

- 発行
- 1995年11月 第三書館 317頁 1785円 購入
- 発行
- 1999年8月 新潮文庫 419頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 天皇ごっこ
- 評価
- ★★★★
獄中より発表された新右翼小説。刑務所、精神病院、北朝鮮と章ごとに舞台は変わるが、一貫するのは天皇制への恋慕あるいは憎悪。機動隊とぶつかったり三島の割腹シーンが描かれたりと90年代の作とはとても思えない。
『囚人狂時代』

- 発行
- 1996年2月 ザ・マサダ 318頁 絶版 購入
- 発行
- 1998年3月 新潮文庫 312頁 絶版 購入
- NDC
- 326(法律>刑法 刑事法)
- 目次
- 素顔 / 狂気 / 境界
- 評価
- ★★★★
刑務所ルポ。模範的反抗囚ぶりを発揮する新右翼の獄中12年。告発調でなく面白いエピソードを次々繰り出す「塀の中の愉快な仲間達」。狂気の盆踊りに見えるすさまじいばかりの臨床例がワンランク上の映像になってる。
『獄の息子は発狂寸前』

- 発行
- 1997年6月 ザ・マサダ 254頁 絶版 購入
- 発行
- 2000年11月 新潮文庫(『母と息子の囚人狂時代』と改題) 268頁 絶版 購入
- NDC
- 916(日本文学>記録 手記 ルポルタージュ)
- 目次
- 第1章 あの、蒼い日々 / 第2章 檻の中 / 第3章 「小説禁止」の死角 (ほか)
- 評価
- ★★★
すごいタイトル。発狂寸前の息子を支える母の愛。獄中受賞にこだわった小説原稿を官の目をかいくぐって母に託す手管が微笑ましい。届いた手紙なんかも掲載されてるのだが、過酷な生活で頼るべきものはやはり愛だよ。
『調律の帝国』

- 発行
- 1997年12月 新潮社 173頁 絶版 購入
- 発行
- 2001年9月 新潮文庫 190頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 調律の帝国
- 評価
- ★★★
牢獄の恐怖と服従の中、小説を書くことが精神のバランスを保つ唯一の方法。「蘇生ダンス」の寒さとか獄中描写もいいけど「小説を書かせろ」という執念の描出が凄まじいね。それがすでに狂気。罪の浄化って何だろう?