長嶋有の100字レビュー(すべて)

長嶋有書評ページ

『猛スピードで母は』

表紙

発行
2002年1月 文藝春秋 160頁 1300円 購入
発行
2005年2月 文春文庫 168頁 400円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
サイドカーに犬 / 猛スピードで母は
評価
★★★★

母親が他人のように描かれ、他人との関係だからこそ生まれる優しさが作品を包む。「サイドカーに犬」ではそれは「ニセ母」に仮託されるわけだが、誰も必要以上に踏み込まない「自立」。家族の絵なら新鮮なのは確か。

『タンノイのエジンバラ』

表紙

発行
2002年12月 文藝春秋 208頁 1400円 購入
発行
2006年1月 文春文庫 225頁 530円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
タンノイのエジンバラ / 夜のあぐら / バルセロナの印象 (ほか)
所要
2時間30分
評価
★★★

失業中の男だとかパチンコ店員の女だとか、淡々とした日常のスケッチ風の短編集。人の描き方は上手い。細部の単語選びに妙な遊びがあって、平凡のなかにも匂いが付く。それを個性と言ってもいいのかどうか悩んだり。

『パラレル』

表紙

発行
2004年6月 文藝春秋 217頁 1500円 購入
発行
2007年6月 文春文庫 229頁 530円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
パラレル
所要
2時間20分
評価
★★★★

会話のリズムが気持ちいいなとか、サブカル的な素材がいちいちヒットするな(同世代だ)とか思ってるうちに、時系列を前後させる展開に上手くはめられる。結婚式のスピーチは泣けた。男と女、家庭は文化なんだからね。

長嶋有書評ページ