中上健次の100字レビュー

プロフィール&ガイド

中上健次(なかがみけんじ)―1946年和歌山県新宮市生まれ。妻は紀和鏡、娘は中上紀。1969年「一番はじめの出来事」でデビュー。1976年『岬』で第74回芥川賞、1977年『枯木灘』で第31回毎日出版文化賞、第28回芸術選奨・文部科学大臣新人賞受賞。1992年死去。

秋幸三部作と呼ばれる『岬』→『枯木灘』→『地の果て至上の時』の系譜に、外伝的『鳳仙花』、紀州から出て戻る『日輪の翼』→『讃歌』の系譜、夢現の『化粧』→『熊野集』といろいろあるが、ほとんどが故郷の紀州あるいは新宮を舞台に、著者自身の複雑な血縁を描き出すような作品が並ぶ。初めて彼にふれるにはどれから手に取っていいか 迷うかもしれない。そんな人はやはり『岬』から入るのが無難。『十九歳の地図』でもいいけど。主要作品は小学館文庫で「全集」としてまとめて刊行されたのでこちらで探すのが手に入れやすい。ただし、上でおすすめした『岬』などは小学館文庫では短編セレクションになっているので、本来の短編集としての『岬』を手に入れるなら文春文庫。

中上健次書評ページ

最新書評:2007年7月29日

最近読んだ中上健次の本

『中上健次エッセイ撰集 文学・芸能篇』

表紙

発行
2002年2月 恒文社21 526頁 4410円 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
文学 / 芸能
所要
6時間50分
評価
★★★

単行本初収録作品もたっぷり入ったエッセイ集成。自著解説を含む文学論、作家論作品論が力強く展開される。「毒虫ザムザ」における『千年の愉楽』成立過程も(『オン・ザ・ボーダー』で読んでても)呆然とする読み物。

『物語ソウル』

表紙

発行
1984年5月 パルコ出版局 214頁 絶版 購入
共著
共著:荒木経惟
NDC
915(日本文学>日記 書簡 紀行)
目次
物語ソウル
所要
1時間50分
評価
★★★

ソウルの路地裏で日暮しの貧者達、変化する時代を後押ししようとしている義賊の物語。荒木の写真が街の湿気を伝え、いつの時代でもない欲望するアジアを描き出す。被抑圧者への優しく厳しい視線は作家中上ならでは。

中上健次を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『岬』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『千年の愉楽』

客観的代表作はこれ!

表紙

『枯木灘』

まずはここからどうぞ。

中上健次 +α情報

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