野田秀樹の100字レビュー(すべて)

野田秀樹書評ページ

『野獣降臨 (のけものきたりて)

表紙

発行
1982年9月 新潮社 222頁 絶版 購入
発行
1985年8月 新潮文庫 257頁 絶版 購入
NDC
912(日本文学>戯曲)
目次
野獣降臨 / 大脱走
評価
★★★

戯曲二編。たった一行の真実にむけて伏線もきっちり張りながらも全部冗談にしてしまうような作風。表題作での月世界と紫式部なんて意味を拡散させるのが目的としか思えないが、読み取ってやるぜって意思も湧くもの?

『当り屋ケンちゃん』

表紙

発行
1983年9月 新潮社 192頁 絶版 購入
発行
1987年7月 新潮文庫 218頁 絶版 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
当り屋ケンちゃん
評価
★★★

プロの当り屋が、謎の女当り屋と出会う。「彼女には、少年時代があった」といういかした導入から、禅問答的に煙に巻く手法が続く。蛇足的でありながらピタリと着地してみせる終章も、なんだか騙されてるみたいだし。

『瓶詰のナポレオン』

表紙

発行
1984年4月 新潮社 178頁 絶版 購入
発行
1988年5月 新潮文庫 204頁 絶版 購入
NDC
912(日本文学>戯曲)
目次
SF小説「二九八四年」「三九八四年」「四九八四年」 / 瓶詰めのナポレオン / 不登場人物紹介
評価
★★★

実体化しないただの言葉としての遊戯空間。「ナポレオン」「シリコン」とか完全にキーワードからの連想ゲームだけでストーリー作ってるよね。何が言いたいの?と問えば「何も言いたくないんだよ」と返る潔さがある。

『人類への胃散』

表紙

発行
1984年12月 角川書店 243頁 絶版 購入
発行
1992年10月 角川文庫 218頁 絶版 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
人類への胃散
評価
★★★

歴史への大胆な仮説とその検証。歴史学者というよりは「こじつけの病人」であるな。十字軍の目的も、ナポレオンの島流しも、マジカルに読み替え可能ですか。かなり強引なのだがそう思わせない言葉の才能が光ってて。

『有名人 おさわがせメディア表現論

表紙

発行
1988年10月 竹書房 335頁 絶版 購入
共著
共著:中上健次/高平哲郎
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
病気、怪我 / 三浦事件 / 犯罪と女性 (ほか)
評価

物語作家・放送作家・劇作家による鼎談集。タモリとタケシとかテレビ的な下世話な文化について鋭く切りこむ趣向だが「失礼な編集者」のせいで下世話なまま終わってしまったりしてる。三年のブランクでの状況変化も。

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