『ラジオデイズ』

- 発行
- 1998年1月 河出書房新社 159頁 1260円 購入
- 発行
- 2000年10月 河出文庫 175頁 525円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- ラジオ デイズ
- 評価
- ★★★
子供の頃嫌いだった男が部屋に転がり込んできた。男二人の奇妙な共同生活。「共同生活」自体はあまり描かれない。関係を構築(主人公と恋人で言うなら維持)するということに主眼が置かれるが、あまりに軽い。うーむ。
『ロックンロールミシン』

- 発行
- 1998年6月 河出書房新社 149頁 1260円 購入
- 発行
- 2002年6月 新潮文庫 164頁 380円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- ロックンロールミシン
- 評価
- ★★★★★
インディーズブランドでビックになる友人の夢に感化されてゆくサラリーマン崩れの主人公。終わりと始まりとがミシンのリズムで鳴っている。若さへの甘えも感傷で流してしまえば青春の一ページ、という策略的うまさ。
『男の子女の子』

- 発行
- 1999年10月 河出書房新社 224頁 1365円 購入
- 発行
- 2002年9月 河出文庫 242頁 704円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 男の子女の子
- 評価
- ★★★
女が二人に男が一人の長編。テンポのいい会話文のためか行間に涼しげな風が吹いている。未来は無目的に明るい気がするな。突発的に実験小説風であったりするのはいいとして、「クラインの壺」比喩にはちょっと驚き。
『ハーイ! デイズナイト』

- 発行
- 2001年5月 河出書房新社 201頁 1365円 購入
- 発行
- 2004年2月 角川文庫 265頁 品切 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- アメリカンQ太郎 / 海のトリトン / 健康いちばん (ほか)
- 評価
- ★★
初エッセイ集って感じだ。しかもいまどきの若者って感じだ(僕より年上だけど)。猫話や服飾話があったりするが、文学には興味がないんだろうな。対談とかヒヤヒヤするんだけど、この軽みは一つの突破口にもなるのか。
『消滅飛行機雲』

- 発行
- 2001年8月 新潮社 199頁 絶版 購入
- 発行
- 2005年5月 新潮文庫 217頁 420円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- ひかり東京行き / 麦酒店のアイドル / 消滅飛行機雲 (ほか)
- 評価
- ★★★
短編ラブストーリー群として自然体な作品も多いのだが、「怪獣アパート103号」の異質な感じは何。壊れた人間像なのだがディスコミュニケーションがテーマでもない。この唐突感もまた若い作家のエネルギーなのか。
『スピログラフ』

- 発行
- 2003年8月 新潮社 166頁 1365円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- スピログラフ
- 所要
- 1時間20分
- 評価
- ★★★
幼馴染である男女三人の関係が壊れてゆくさま。それはヒロインの病のせいかもしれないし、それぞれが望みどおりの場所に辿りついただけかもしれない。特命業務で浮かれるより他にあるだろと、哀しい気持ちにはなる。
『バンビの剥製』

- 発行
- 2004年6月 講談社 231頁 品切 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- バンビの剥製
- 所要
- 1時間40分
- 評価
- ★★
姉との暮らし、恋人との関係、将来を考えることを回避して、ハテ?とか言ってりゃ気楽な無気力世代。そんな若者をありのまま描こうというテーマは分かるが文体までユルくしなくても。バンビの剥製が暗喩なのかも謎。