椎名誠の100字レビュー

プロフィール&ガイド

椎名誠(しいなまこと)―1944年東京都世田谷区生まれ。本名は渡辺誠。東京写真大学中退。デパート業界誌編集長を経て、『本の雑誌』編集長に。以後作家、映画監督として活躍。1989年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、1990年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞。

著作は多岐にわたる。小説作品はSF的「超常小説」と優しさに満ちた「青春小説」に大別される。あまり頻繁には出ないのだが、超常小説のほうが読書人たちからの評価が高い。自伝的長編の『哀愁の町に霧が降るのだ』も一読を。紀行作品では極寒だったり砂漠だったりハードなものから、日本の島事情をさぐったり酒と焚き火だったり温泉万 歳だったりののんびり旅も。写真集はモノクロ中心。素朴な人々の素朴な表情をとらえた作品が多い。エッセイは「昭和軽薄体」と自称していた独特の文体で、初期はとにかく文章表現で笑わせる。徐々にその色はなくなってしまったわけだが。で、初めて読むなら『パタゴニア』を挙げてみましょう。紀行文ながら、椎名流私小説の温かみがあるので、 傾向がわかるかと。

最新書評:2008年1月26日

最近読んだ椎名誠の本

『メコン・黄金水道をゆく』

表紙

発行
2004年12月 集英社 251頁 1785円 購入
発行
2008年2月 集英社文庫 262頁 580円 購入
NDC
915(日本文学>日記 書簡 紀行)
目次
ラオスの奥地へ / 川が折れるところ / 何もないコン島の豊かな日々。 (ほか)
所要
1時間30分
評価
★★★

ラオスからカンボジア・ベトナムとメコン川を下る旅。山岳少数民族の村々を辿る。アジアの熱気と湿気のなか、60間際にもなってハードな旅をしてます。鳥か獣かも分からない干物とか、食べ物への観察力はさすがです。

『世界おしかけ武者修行 海浜棒球始末記 その弐

表紙

発行
2005年7月 文藝春秋 246頁 1450円 購入
NDC
783(スポーツ・体育>球技)
目次
スコットランド怪快編・北海へ向かって打つ / モンゴル狼球どこまで飛んでくか編 / 台湾眩惑浮球漂流編 (ほか)
所要
3時間
評価
★★★

浮き玉三角ベースボールが世界進出。自分たちでルール作った遊びで「全日本選抜チームが国際試合」とか楽しすぎる。浮き玉の生産地を探す台湾とかはともかくなんでパプアニューギニア?って別取材のついでの余暇だ。

椎名誠を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『パタゴニア』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『哀愁の町に霧が降るのだ(上)』

客観的代表作はこれ!

表紙

『アド・バード』

まずはここからどうぞ。

椎名誠 +α情報

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