椎名誠の100字レビュー

プロフィール&ガイド

椎名誠(しいなまこと)―1944年東京都世田谷区生まれ。本名は渡辺誠。東京写真大学中退。デパート業界誌編集長を経て、『本の雑誌』編集長に。以後作家、映画監督として活躍。1989年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、1990年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞。

著作は多岐にわたる。小説作品はSF的「超常小説」と優しさに満ちた「青春小説」に大別される。あまり頻繁には出ないのだが、超常小説のほうが読書人たちからの評価が高い。自伝的長編の『哀愁の町に霧が降るのだ』も一読を。紀行作品では極寒だったり砂漠だったりハードなものから、日本の島事情をさぐったり酒と焚き火だったり温泉万 歳だったりののんびり旅も。写真集はモノクロ中心。素朴な人々の素朴な表情をとらえた作品が多い。エッセイは「昭和軽薄体」と自称していた独特の文体で、初期はとにかく文章表現で笑わせる。徐々にその色はなくなってしまったわけだが。で、初めて読むなら『パタゴニア』を挙げてみましょう。紀行文ながら、椎名流私小説の温かみがあるので、 傾向がわかるかと。

最新書評:2009年12月27日

最近読んだ椎名誠の本

『わしらは怪しい雑魚釣り隊』

表紙

発行
2008年2月 マガジン・マガジン 247頁 1400円 購入
発行
2009年4月 新潮文庫 334頁 580円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
愛と感動のアバサー大作戦 / 富浦大馬鹿ゴンズイ旅 / 演歌焚き火の夜はふけて (ほか)
所要
3時間
評価
★★★

「怪しい探検隊」の流れだけど年取ったので釣り。雑魚釣り。キャンプ張って釣りして釣果を肴にビールなんて羨ましい。キャラの濃い面々の言動に笑い、ハリセンボンをタモに追い込むとか自分も一味のような臨場感に。

『絵本たんけん隊 小さなまぶしいタカラモノをさがしに…

表紙

発行
2002年11月 クレヨンハウス 389頁 2625円 購入
NDC
019(図書館・図書館学>読書 読書法)
目次
絵本たんけん隊の出発 / どこかにひそむこわいもの―“こわい”はお話の原点 / どこにでもすめるよ―石の家、土の家、わらの家の意味 (ほか)
所要
3時間10分
評価
★★★

絵本を紹介しながら味わい方と「絵本のある人生」を語る連続講演録。描き方講座とかではない。回によっては話題が膨らんで絵本から飛んでったりするけど、それもまた楽しいトーク。子供に絵本を読んであげたくなる。

椎名誠を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『パタゴニア』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『哀愁の町に霧が降るのだ(上)』

客観的代表作はこれ!

表紙

『アド・バード』

まずはここからどうぞ。

椎名誠 +α情報

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