椎名誠の100字レビュー

プロフィール&ガイド

椎名誠(しいなまこと)―1944年東京都世田谷区生まれ。本名は渡辺誠。東京写真大学中退。デパート業界誌編集長を経て、『本の雑誌』編集長に。以後作家、映画監督として活躍。1989年『犬の系譜』で第10回吉川英治文学新人賞、1990年『アド・バード』で第11回日本SF大賞受賞。

著作は多岐にわたる。小説作品はSF的「超常小説」と優しさに満ちた「青春小説」に大別される。あまり頻繁には出ないのだが、超常小説のほうが読書人たちからの評価が高い。自伝的長編の『哀愁の町に霧が降るのだ』も一読を。紀行作品では極寒だったり砂漠だったりハードなものから、日本の島事情をさぐったり酒と焚き火だったり温泉万 歳だったりののんびり旅も。写真集はモノクロ中心。素朴な人々の素朴な表情をとらえた作品が多い。エッセイは「昭和軽薄体」と自称していた独特の文体で、初期はとにかく文章表現で笑わせる。徐々にその色はなくなってしまったわけだが。で、初めて読むなら『パタゴニア』を挙げてみましょう。紀行文ながら、椎名流私小説の温かみがあるので、 傾向がわかるかと。

最新書評:2009年2月15日

最近読んだ椎名誠の本

『大漁旗ぶるぶる乱風編 にっぽん・海風魚旅4

表紙

発行
2005年4月 講談社 358頁 1890円 購入
発行
2008年7月 講談社文庫 394頁 900円 購入
NDC
915(日本文学>日記 書簡 紀行)
目次
ぼんやりぐるぐるふたつ島 / 鳴門から淡路島をぬけて神戸に行った / 南北おもしろ不思議島 (ほか)
所要
2時間30分
評価
★★★

海べり紀行の第四弾。今回は厚岸、それも漁船上で引き上げたばかりの生牡蠣をすすったり、和歌山ラーメン井出商店で唸ったり、やっぱり日本全国うまいもの巡りな様相で。「海を見に行く」テーマなんてもうないけど。

『読書歯車のねじまき仕事』

表紙

発行
2005年7月 本の雑誌社 252頁 1680円 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
風くるくるページをめくる。 / タビビトの木の下で / シーナ書店なのだ。
所要
2時間40分
評価
★★★

本の話と旅の話がある「本の雑誌」系エッセイ。ジュンク堂でやった「シーナ書店」のランキングと総括は面白い。自分の好きな本を並べたミニ書店で(結果責任も問われずに)コレ売れて嬉しい!とか言えるのは羨望だよ。

椎名誠を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『パタゴニア』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『哀愁の町に霧が降るのだ(上)』

客観的代表作はこれ!

表紙

『アド・バード』

まずはここからどうぞ。

椎名誠 +α情報

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