『さらば国分寺書店のオババ』

- 発行
- 1979年11月 情報センター出版局 234頁 819円 購入
- 発行
- 1993年3月 三五館 269頁 1223円 購入
- 発行
- 1996年9月 新潮文庫 253頁 540円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 国鉄はいま わしらの眼をまともに見ることができるか / 日本の”本官”たちはいったい何を話しておるのか / 死ね! そこいら中の制服関係の皆様 (ほか)
- 評価
- ★★★★★
「この怪しげな文体を駆使する奴は誰なんだ?」と話題になったデビュー作たるエッセイ集。国鉄や古本屋に渦巻くタダナラヌ気配に憤り怯えて遠吠える言葉のきらめきは個性的であった。深刻ぶらなくても生きていける。
『わしらは怪しい探険隊』

- 発行
- 1980年3月 北栄社 198頁 絶版 購入
- 発行
- 1982年6月 角川文庫 234頁 品切 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- なぜ「島」がよろしいのであるか / にごり眼血笑録 / 「探険隊」で文句あっか (ほか)
- 評価
- ★★★★
離島へドカドカ乗り込んでキャンプを張り焚火の周りを歌って踊りまくる気の置けない仲間部族「あやしい探検隊」であるが、当時は「東日本なんでもケトばす会」と言った。伊良湖沖の神島で盛大に蹴っ飛ばすエッセイ。
『気分はだぼだぼソース』

- 発行
- 1980年8月 情報センター出版局 250頁 絶版 購入
- 発行
- 1993年3月 三五館 285頁 1223円 購入
- 発行
- 1995年7月 新潮文庫 272頁 絶版 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- ACT1 けだるく あやうい午後だった / ACT2 人生はまぜこぜごはん / ACT3 たたかう男たちのお話 (ほか)
- 評価
- ★★★★
初期のエッセイ集。「昭和軽薄体」を自称していた頃の軽妙な語り口が絶妙。取り上げている題材も身辺雑記風でなんということもないが、とにかく文章がいい。特に結婚式の形式的あれこれに噛み付くくだりは拍手喝采。
『かつをぶしの時代なのだ』

- 発行
- 1981年4月 情報センター出版局 221頁 872円 購入
- 発行
- 1993年5月 集英社文庫 250頁 500円 購入
- 発行
- 1993年8月 三五館 238頁 1223円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- かつをぶしとダイコンオロシの極致的状況は素晴らしい / 不倫の人妻は餃子のラー油と白桔梗の花が嫌いです、と言った / 新橋烏森口にいた鉄人28号はいま誰の手で操縦されているか (ほか)
- 評価
- ★★★
かつをぶしにラーメン、膠に不倫の人妻と微細なものに絶大なこだわりを見せるエッセイ集。「ドクダミロックの絶叫にガクンとおれは忌まわった」はRCサクセションのライブと立ち上がらない若者達を重ね合わせた名文。
『もだえ苦しむ活字中毒者 地獄の味噌蔵』

- 発行
- 1981年4月 本の雑誌社 365頁 絶版 購入
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- 2000年4月 角川文庫 393頁 740円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- もだえ苦しむ活字中毒者地獄の味噌蔵 / 活字とインキの大サーカス / すべての問題を前向きに善処したいのだ (ほか)
- 評価
- ★★★★
表題は、活字中毒の目黒を蔵に閉じ込め、禁断症状が出てきた頃に文字を書いた紙を投げ入れると彼は喜びもだえる、というわけの分からない小説。本の雑誌掲載のエッセイを中心に対談とかいろいろある妙な版型の本だ。
『哀愁の町に霧が降るのだ(上)』

- 発行
- 1981年10月 情報センター出版局 235頁 872円 購入
- 発行
- 1991年10月 新潮文庫(上巻と中巻の半分を合本、上巻として) 371頁 品切 購入
- 発行
- 1994年1月 三五館(上中下巻を合本) 845頁 2548円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 話はなかなか始まらない / まだ話は始まらない / 緊急対策中途解説の項 (ほか)
- 評価
- ★★★★★
ぼろアパートでうねうねとうごめき酒をくらっては歌う青春。沢野ひとしや木村晋介らが実名で登場する私小説であり、良質の友情小説(?)でもある。自分にこれほどの青春があったなら!と思うがどうなるわけでもない。
『哀愁の町に霧が降るのだ(中)』

- 発行
- 1982年2月 情報センター出版局 250頁 絶版 購入
- 発行
- 1991年10月 新潮文庫(上巻と中巻の半分を合本、上巻として) 371頁 品切 購入
- 発行
- 1991年10月 新潮文庫(中巻の半分と下巻を合本、下巻として) 362頁 660円 購入
- 発行
- 1994年1月 三五館(上中下巻を合本) 845頁 2548円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 話はなかなか始まらない / まだ話は始まらない / 緊急対策中途解説の項 (ほか)
- 評価
- ★★★★★
上中下巻とつながる本なのだけれど、初出発売日がずれているので分けた。また文庫本では上下巻。暴れたり恋をしたり情けなくもモラトリアム全開で嬉しくなる。仲間との同居生活自体の放つ匂いが本当にいいんだよね。
『場外乱闘はこれからだ』

- 発行
- 1982年6月 文藝春秋 260頁 絶版 購入
- 発行
- 1984年2月 文春文庫 269頁 460円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 「大勝軒」必殺の四つ玉ラーメン / 深夜に駆けるおじさんたち / 「東京スポーツ」をやたらと誉めたたえる (ほか)
- 評価
- ★★★
プロレス、ボクシングはもとより高円寺阿波踊りだって格闘技だと興奮する男のバキッとバトルなエッセイ集。終電からタクシー乗り場へと走る親父たちの熱く激しいタタカイなども、とにかく全面的に荒くれなのである。
『ジョン万作の逃亡』

- 発行
- 1982年8月 角川書店 236頁 絶版 購入
- 発行
- 1984年3月 角川文庫 246頁 483円 購入
- 発行
- 1996年2月 角川書店(改版) 236頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 悶絶のエブフライライス / 米屋のつくったビアガーデン / ラジャダムナン・キック (ほか)
- 評価
- ★★★
小説家としてのデビュー作「ラジャダムナン・キック」を含む短編集。新しいオモチャで遊ぶ腕白小僧のようなはしゃぎぶりが楽しい。重機が叫ぶ「ブンガク的工事現場」の無茶な世界設定も小説を書くという喜びの濁流。
『地球どこでも不思議旅』

- 発行
- 1982年11月 小学館 270頁 絶版 購入
- 発行
- 1985年7月 集英社文庫 275頁 絶版 購入
- NDC
- 290(地理・地誌・紀行>地理 地誌 紀行)
- 目次
- プロレス王国メキシコの謎と秘密と大コーフン / 日本列島みぎひだり水平直角大勝負 / いま中国・シルクロードはどうなっておるのか (ほか)
- 評価
- ★★★
本場メキシコでプロレス観戦、中国シルクロードで街角ラーメン、「八ツ橋をうまいと思う奴前に出ろ!」とやたら攻撃的な京都から、演歌を求めて津軽半島まっしぐら、など全国放浪の旅行記。すごいエネルギーの量だ。
『哀愁の町に霧が降るのだ(下)』

- 発行
- 1982年11月 情報センター出版局 246頁 927円 購入
- 発行
- 1991年10月 新潮文庫(中巻の半分と下巻を合本、下巻として) 362頁 660円 購入
- 発行
- 1994年1月 三五館(上中下巻を合本) 845頁 2548円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 話はなかなか始まらない / まだ話は始まらない / 緊急対策中途解説の項 (ほか)
- 評価
- ★★★★★
現在と過去を激しく行き交って、いろいろな挿話があって、どうやって終わったらいいのか分からない風に続いてきた物語もそれなりのトーンで終わる。でもまだ何も始まっていないので、続編へ引き継がれることになる。
『男たちの真剣おもしろ話』

- 発行
- 1983年2月 実業之日本社 276頁 絶版 購入
- 発行
- 1985年1月 角川文庫 298頁 品切 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 山下洋輔 ブラジルのカーニバルはたき火体験と同じです / 東海林さだお 僕らはカレーライスの中の肉が、ただひとつの肉だった / 三遊亭円丈 笑いだけは女、子どものものになっちゃいけないんじゃないか (ほか)
- 評価
- ★★★
対談集。沢野ひとしとのリラックスした会話もいいが「ブルータス」の石川次郎との斬新な企画の秘訣、また鶴見俊輔によって確認される「本の雑誌」の立ち位置などが読み応えある。あ、赤瀬川原平の千円札事件解説も。
『いまこの人が好きだ!』

- 発行
- 1983年3月 新潮社 219頁 絶版 購入
- 発行
- 1986年2月 新潮文庫 263頁 絶版 購入
- NDC
- 916(日本文学>記録 手記 ルポルタージュ)
- 目次
- 「あっ、やめて、やめて、笑わせないで」型落語の”星”−三遊亭円丈 / 山下過激ジャズはプロレスなのだ−山下洋輔 / ある時はとてもリッチな料理人−東海林さだお (ほか)
- 評価
- ★★★
三遊亭円丈から大山のぶ代、動物園の園長から町のパン職人まで、有名無名問わずの人間絶賛インタビュー企画。どうしてもこの人に会いたいのだ!というトキメク心が素直な文章となり、著者の交友関係の原点ともなる。
『風にころがる映画もあった』

- 発行
- 1983年4月 情報センター出版局 237頁 絶版 購入
- 発行
- 1989年4月 角川文庫 252頁 絶版 購入
- NDC
- 778(演劇・映画>映画)
- 目次
- 一話 七本足の椅子とがたぴし映写機の物語 / 二話 映写技師を撃ってはいけない / 三話 黒島シャンソンをきいておくれ
- 評価
- ★★★
映画への熱い想いを語るエッセイ集。8ミリから16ミリへ、アマチュアどたばたカメラマンからプロ映画監督へ、じわりじわりと迫る過程の記録。初めて撮った映像に狂喜し「とにかく見にこい!」と電話をかけまくる姿。
『シークがきた』

- 発行
- 1983年6月 徳間書店 272頁 絶版 購入
- 発行
- 1987年11月 新潮文庫(『雨がやんだら』と改題) 253頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- いそしぎ / うふ。うふうふ。 / 巣走屋本店 (ほか)
- 評価
- ★★★★
SF短編集。無人島の男が漂着した日記を読む「雨がやんだら」が秀逸。もう三ヵ月も毎日降り続ける雨の日々を綴った女の子の日記。これは後に『水域』の世界につながるのか。死者続出の爆裂流血野球「生還」もスゴイ。
『赤眼評論』

- 発行
- 1984年2月 文藝春秋 216頁 絶版 購入
- 発行
- 1987年3月 文春文庫 227頁 440円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- ボールペン / 国鉄問答 / アメリカのオババ (ほか)
- 評価
- ★★★
ボールペンに生ビール、演歌にひるねと世の中のあれこれに迫る血走り眼具合。つまりはどうでもいいことに異議申立てをするという初期に多いスタイルのエッセイ集。なぜ電話にカバーをするのだ!とか。それなりの味。
『インドでわしも考えた』

- 発行
- 1984年2月 小学館 171頁 品切 購入
- 発行
- 1988年1月 集英社文庫 231頁 600円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- はたしてインド人は空中三メートルを浮揚するか / ボンベイふらふら出たとこ勝負 / じわじわとインドの熱気が迫ってきた (ほか)
- 評価
- ★★★★
「空中浮揚するヨガの達人に会いにいこう!」というインド紀行。哲学的なことなんて語ってやるものか、インドがナニサマじゃい。という姿勢が頼もしい。ガンガーに沐浴し、土産屋にからまれ、相変わらずのシーナ節。
『風景進化論』

- 発行
- 1984年3月 情報センター出版局 236頁 1029円 購入
- 発行
- 1993年7月 新潮文庫 226頁 絶版 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- どははは列車 / 鉄砲坂のオドロキ男 / 愛と闘魂の安全三角地帯 (ほか)
- 評価
- ★★★
著者による写真を多数収録したフォトエッセイ。風景が進化するというよりは文体が進化していっている。どーだどーだ文脈から柔らかく哀しい私小説系文体の萌芽が見えるのでありますね。原風景な写真に引っ張られて。
『日本細末端真実紀行』

- 発行
- 1984年3月 JTBパブリッシング 237頁 絶版 購入
- 発行
- 1986年5月 角川文庫 258頁 483円 購入
- NDC
- 291(地理・地誌・紀行>日本)
- 目次
- 美女同伴逆上キリキリ温泉旅 / 神戸異人館をわっせわっせと駆けめぐる / 札幌のキャバレーで突発的な愛をみた (ほか)
- 評価
- ★★★
渋谷スペイン坂を毒づいたり網走で風に吹かれたり全国津々浦々の紀行エッセイ。面白い土地をピックアップした攻撃的な旅情描写。これ読んでどうしても倉敷へ行きたくなり同じようにムナシサを味わってきました、僕。
『あやしい探検隊 北へ』

- 発行
- 1984年5月 情報センター出版局 302頁 1029円 購入
- 発行
- 1992年7月 角川文庫 334頁 567円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- なぜかはわからぬが戦いの夜明けがきた! / 赤手袋欠航記 / 必死の為替男、あかつきの脱走 (ほか)
- 評価
- ★★★
シリーズ第二弾。今回は新潟沖の粟島がメイン。同じようにキャンプで歌って踊るだけなのだが。と思えばセブやパラオでリゾートっぽく泳いでたりする。「北へ」という侘び寂びのタイトルは何なのだぁという島めぐり。