『走る男』

- 発行
- 2004年1月 朝日新聞社 256頁 1365円 購入
- 発行
- 2007年1月 朝日文庫 291頁 630円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 走る男
- 評価
- ★
久々の超常小説なのだが冒頭の逃走シーンが書きたかっただけか。性急な謎解きはともかく目的を忘れたようなサバイバルは楽しげ。廃墟ファンならこの生活もいいかも。犬声「くわすです」がずっと耳に残る。野田知佑?
『ぱいかじ南海作戦』

- 発行
- 2004年4月 新潮社 266頁 1575円 購入
- 発行
- 2006年11月 新潮文庫 317頁 500円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 白浜五人男 / 煮えたぎるイヨ鍋の決意 / アダンの森の貝殻砦 (ほか)
- 所要
- 2時間50分
- 評価
- ★★★
失業して離婚して流れついた西表島。気づいたら無一文になってて海浜野外生活。そこで仲間もできて。状況は強引で収拾不足だけれども、海で魚や貝を採ってきて砂浜で焼いて食う、そういうサバイバルな表現は一級品。
『ただのナマズと思うなよ』

- 発行
- 2004年9月 文藝春秋 272頁 1300円 購入
- 発行
- 2007年6月 文春文庫 289頁 520円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- サンマ、冷麺、女将漬 / 道路標語の解釈と鑑賞 / 踊るだいだらぼっち (ほか)
- 所要
- 2時間40分
- 評価
- ★★★
16冊め。ネパール、ベトナム、カンボジアとアジア旅の多いエッセイだが紀行文は紀行文として別の本になったりするので、このシリーズでは日記としてのゆるさだけを味わうべきか。そういう意味では素人ブログみたい。
『小魚びゅんびゅん荒波編 にっぽん・海風魚旅3』

- 発行
- 2004年10月 講談社 309頁 1890円 購入
- 発行
- 2008年1月 講談社文庫 341頁 840円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 房総くじらウツボ旅 / 南国湯けむり寝ころび旅 / ひっそり道南ぶつぶつ旅 (ほか)
- 所要
- 2時間20分
- 評価
- ★★★
「ああ、海は今日もでっかいなあ。しかしハラへったなあ」な旅本、第三弾。指宿温泉に小笠原、小樽の悶絶アナゴ丼から浜名湖のスッポン、しかし食べモノ話の占める割合がだんだん増えてないか。写真でも旨そうです。
『メコン・黄金水道をゆく』

- 発行
- 2004年12月 集英社 251頁 1785円 購入
- 発行
- 2008年2月 集英社文庫 262頁 580円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- ラオスの奥地へ / 川が折れるところ / 何もないコン島の豊かな日々。 (ほか)
- 所要
- 1時間30分
- 評価
- ★★★
ラオスからカンボジア・ベトナムとメコン川を下る旅。山岳少数民族の村々を辿る。アジアの熱気と湿気のなか、60間際にもなってハードな旅をしてます。鳥か獣かも分からない干物とか、食べ物への観察力はさすがです。
『世界おしかけ武者修行 海浜棒球始末記 その弐』

- 発行
- 2005年7月 文藝春秋 246頁 1450円 購入
- 発行
- 2008年6月 文春文庫 289頁 630円 購入
- NDC
- 783(スポーツ・体育>球技)
- 目次
- スコットランド怪快編・北海へ向かって打つ / モンゴル狼球どこまで飛んでくか編 / 台湾眩惑浮球漂流編 (ほか)
- 所要
- 3時間
- 評価
- ★★★
浮き玉三角ベースボールが世界進出。自分たちでルール作った遊びで「全日本選抜チームが国際試合」とか楽しすぎる。浮き玉の生産地を探す台湾とかはともかくなんでパプアニューギニア?って別取材のついでの余暇だ。
『全日本食えば食える図鑑』

- 発行
- 2005年7月 新潮社 269頁 1470円 購入
- 発行
- 2008年4月 新潮文庫 391頁 620円 購入
- NDC
- 596(家政学・生活科学>食品 料理)
- 目次
- 睾丸のようなもの。ぐねぐねするやつら。 / なんてこったの肛門チンポコ生物。 / 決め技はコリコリとずるずる。 (ほか)
- 所要
- 2時間50分
- 評価
- ★★★★
イソギンチャク、ゴカイ、ヤシガニなど珍しいものを食べて回る企画。日本の食文化は深いね。「活け造り」のほうがよほどゲテモノじゃないかとの主張には力がある。食べてみたくはなるよ。美味しそうとは思わんけど。
『真昼の星 熱中大陸紀行』

- 発行
- 2005年11月 小学館 224頁 1785円 購入
- 発行
- 2008年6月 小学館文庫 285頁 560円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 第一章 氷河の牙へ―パタゴニア追想紀行 / 第二章 奥アマゾンの水没ジャングルを行く / 第三章 チベット偽者巡礼旅
- 所要
- 2時間30分
- 評価
- ★★★
氷河の南米パタゴニア、水没ジャングルのアマゾン、祈りの大地チベット。秘境の地とはいえ初めての旅先じゃなかったり椎名著作としては既読感があるのだが、「真昼の星」の清冽さにはハッとする。そんな抒情の紀行。
『砲艦銀鼠号』

- 発行
- 2006年6月 集英社 221頁 1365円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- ツガネ / 巨人のプロペラ / 塔 (ほか)
- 所要
- 3時間10分
- 評価
- ★★★
『武装島田倉庫』系譜の超常小説で、海賊となった三人組の冒険譚。ゴーストタウンに電源の切れた人造人間など状況説明はあるものの旅の途中の挿話に終始して、この「戦後」がどう動くのかもっと見たいと欲求不満に。
『銀天公社の偽月』

- 発行
- 2006年9月 新潮社 192頁 1365円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 滑騙の夜 / 銀天公社の偽月 / 爪と咆哮 (ほか)
- 所要
- 2時間
- 評価
- ★★★★★
『武装島田倉庫』の嫡男はこいつだった。荒廃した世界をうごめく男たちを偽月が優しく照らす。脂雨の滑りが肌から取れない連作短編集。サイバーな匂いさえシーナワールドのなかでは自然物として定着してて。いいね。