『あやしい探検隊 アフリカ乱入』

- 発行
- 1991年2月 山と渓谷社 210頁 1325円 購入
- 発行
- 1995年7月 角川文庫 234頁 530円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 第一章 熱帯草原でライオンに笑われる / 第二章 キリマンジャロでたとこ勝負 / 第三章 インド洋でスルメを焼いた
- 評価
- ★★★
行き当たりばったりの基本精神は変わらないアフリカ編。「マサイ族に会いたい」というのはいいとして、キリマンジャロ登頂を目指しちゃうのはマトモに探検隊だ。富士山と同じ高度で小説原稿を書いている作家の勇姿。
『ナマコもいつか月を見る』

- 発行
- 1991年4月 本の雑誌社 267頁 1427円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 第一章 怪しい目ざめの午前二時 / 第二章 ハサミよだまれだまりなさい / 第三章 夕陽に輝く黄金噺 (ほか)
- 評価
- ★★★
「本の雑誌」系エッセイ集。旅モノやらウンコ話やらバカな若者への嘆息やら安心して読める落ちついたトーン。タイトルはシーナマコトにナマコが入っているかららしい(笑)。本文には一切登場しないんだもの、ナマコ。
『胃袋を買いに。』

- 発行
- 1991年5月 文藝春秋 270頁 絶版 購入
- 発行
- 1994年4月 文春文庫 301頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 家族陥没 / アルヒ…。 / デルメルゲゾン (ほか)
- 評価
- ★★★
SF三部作の手応えを受けての意識的な超常小説集。お盆に戻ってきた死んだおばあちゃん、エレベータに閉じ込められた女の狂気、沈む家に口臭の男。現実に寄り添った非現実の痙攣ぎみな足音を聞け。そこに出口はない。
『銀座のカラス』

- 発行
- 1991年10月 朝日新聞社 505頁 絶版 購入
- 発行
- 1994年12月 新潮文庫(上) 435頁 品切 購入
- 発行
- 1994年12月 新潮文庫(下) 439頁 620円 購入
- 発行
- 1995年8月 朝日文芸文庫(上) 426頁 602円 購入
- 発行
- 1995年8月 朝日文芸文庫(下) 420頁 602円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 銀座のカラス
- 評価
- ★★★★
『哀愁〜』『新橋〜』の続編となる新聞小説。完結編の様相だが実はまだ続く。正統派サラリーマン小説だが成功の秘訣といった実用書な態はない。業界誌編集長となる主人公は上昇指向よりも身辺の雑事を楽しんでいる。
『ハマボウフウの花や風』

- 発行
- 1991年10月 文藝春秋 235頁 絶版 購入
- 発行
- 1994年9月 文春文庫 234頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 倉庫作業員 / 皿を洗う / 三羽のアヒル (ほか)
- 評価
- ★★★
19年ぶりに訪れた故郷で当時想いを寄せていた女性と再会する表題作、仕事先の女性に会うために配達を楽しみにする「倉庫作業員」など男の淡い恋心が揺れる短編集。男とはこれほど純粋で哀しい生き物なのです、ねぇ。
『草の海 モンゴル奥地への旅』

- 発行
- 1992年1月 集英社 224頁 品切 購入
- 発行
- 1995年6月 集英社文庫 247頁 740円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 第1章 ごんごんと雲がいく / 第2章 星がわらい風がおどる / 第3章 ちからのたてがみ (ほか)
- 評価
- ★★★
モンゴル紀行。去勢される馬、乗馬で尻から出血し横座りのオカマ化するシーナ。それでも海原のように広がる草原を熱く朗らかに駆け抜けるのだ。ナーダムのレースの感動を伝えたいと映画『白い馬』とつながってゆく。
『むはの迷走』

- 発行
- 1992年4月 本の雑誌社 267頁 1529円 購入
- 発行
- 2003年9月 角川文庫(『やっとこなあのぞんぞろり』と改題) 255頁 580円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 暑けりゃ暑いで2日酔 / 断片的にフト思う / 熱風がユーワクしている (ほか)
- 評価
- ★★
(『ナマコもいつか月を見る』を経て)むはシリーズが帰ってきた。ケニアにモンゴル、新宿、ススキノ、熱風とともににじり歩きながらもだえ苦しむエッセイ集。通常通り。『ガクの冒険』を撮っている頃だったりもする。
『シーナと地球のつきあい方』

- 発行
- 1992年4月 協和発酵 132頁 非売品
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- シーナと地球のつきあい方 / 失う前に行動しよう
- 評価
- ★★
「朝日ヤングセッション」での講演、紺野美沙子との対談を収録。聴講者への送付物か、あくまで非売品。高校生を中心とした会場に向けて放たれる「ご飯は海水でとぐとうまい」。どういう場でもやはり変わらないのね。
『南島だより』

- 発行
- 1992年5月 マガジンハウス ?頁 絶版 購入
- 発行
- 2001年4月 幻冬舎文庫(大幅加筆、『南島ぶちくん騒動』として) 126頁 品切 購入
- NDC
- 778(演劇・映画>映画)
- 目次
- この島は映画キャラクターの宝庫だ。 / サトウキビもハブもがんばれよ! / 夢の浜辺の上映会に星がにじんだ。 (ほか)
- 評価
- ★★★
映画『うみ・そら・さんごのいいつたえ』撮影所感とスナップ写真で構成される。手作りの映画は順調に進み、子供たちは沖縄を走りまわり、老人たちは南島を踊る。人間に焦点を合わせるモノクロ写真はいつも通りの味。
『ひるめしのもんだい』

- 発行
- 1992年7月 文藝春秋 253頁 絶版 購入
- 発行
- 1995年8月 文春文庫 279頁 470円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 息づまるどじょうすくいの宴だった / カツオブシだよ人生は / 三人の怪しいおとっつぁん対ウスバカ犬 (ほか)
- 評価
- ★★★★
長期シリーズとなる『週刊文春』連載エッセイ「新宿赤マント」の第一集成。毎週毎週飽きもせずこんなバカ文を書けるのはやはり才能だろうな。ひるめしのもんだい、何を食うべきかってのは確かに問題なんだけれども。
『草の国の少年たち』

- 発行
- 1992年12月 朝日新聞社 ?頁 絶版 購入
- 発行
- 1996年1月 新潮文庫(『ナラン』と改題) 173頁 絶版 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 草の国の少年たち
- 評価
- ★★★
映画『白い馬』の副産物系本の一つで、モンゴルの暮らし、子供たちの笑顔を切り抜いた写真と文章。カメラを向けられた少女の「もううれしいけど恥ずかしくて恥ずかしいけどうれしくて……」が見せる古き良き時代か。
『地下生活者』

- 発行
- 1993年2月 集英社 237頁 品切 購入
- 発行
- 1996年12月 集英社文庫(『地下生活者/遠灘鮫腹海岸』と改題) 252頁 450円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 遠灘鮫腹海岸 / 地下生活者
- 評価
- ★★★★
中編二編の超常小説集。表題作は地下鉄ホームに生き埋めになり衰弱し狂気へ向かう人々のホラー。中盤で主人公が死んでしまうのが超常。「遠灘鮫腹海岸」は砂浜で車が地中深く沈んでゆく、これもある種地下生活だな。
『おろかな日々』

- 発行
- 1993年3月 文藝春秋 254頁 絶版 購入
- 発行
- 1996年6月 文春文庫 286頁 470円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 賞金百万円を貰った / キビの国の混浴秘話 / 窓のむこうのあこがれの雲…… (ほか)
- 評価
- ★★
赤マントシリーズ第二弾。相変わらず全国縦断うまいもの列伝、温泉に走ったりダイビングの話があったり、物書きの慌しくも楽しい日々、という日常エッセイ。あとがきのモリチャンがいいね。沢野ひとしの挿絵も好き。
『私広告』

- 発行
- 1993年4月 本の雑誌社 169頁 1529円 購入
- 共著
- 共著:沢野ひとし
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 私の広告 / 迷子の人生 / 居酒屋ラプソディ (ほか)
- 評価
- ★★★★
「私小説があるなら私広告があってもいいじゃないか」。本の雑誌で広告として描かれている沢野の四コマ漫画を収録分析する。「これはどういう意味なのだ?」という対談が。ほか「ビールが好きだ!」という叫びとか。
『フィルム旅芸人の記録』

- 発行
- 1993年6月 マガジンハウス 311頁 絶版 購入
- 発行
- 1995年7月 集英社文庫 344頁 絶版 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 石垣島、灼熱のクランクイン / 静かにのたうち回る日々 / 全国巡業フィルムかつぎ旅 (ほか)
- 評価
- ★★
映画「うみ・そら・さんごのいいつたえ」撮影秘話や上映コンバット・ツアーの模様を収めた日記調ドキュメント。石垣島のコノヤロ光線の中で自己流ドロナワ式いやはや的に撮影は進みながらも人間の温もり溢れる一冊。
『中国の鳥人』

- 発行
- 1993年7月 新潮社 229頁 絶版 購入
- 発行
- 1997年1月 新潮文庫 249頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 中国の鳥人 / 月下の騎馬清掃団 / 思うがままの人生 (ほか)
- 評価
- ★★★★
じわりじわりと現実から逸脱して行く超常短編集。はっきりと異常なのだが変な既視感があり正統な文学風の安定感さえある。中国奥地で出会った空飛ぶ部族を描いた表題作でのノスタルジックな風俗から、地平は広がる。
『喰寝呑泄 (くうねるのむだす)』

- 発行
- 1993年11月 TBSブリタニカ 285頁 絶版 購入
- 発行
- 1996年7月 集英社文庫 356頁 590円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 他人には言えないことばかり 永倉万治 / 一度食べたらやめられない 前田泰治郎 / いつのまにやら「明日の友」 東海林さだお (ほか)
- 評価
- ★★★★
喰って寝て呑んで泄すをテーマに、生命の根源に迫る対談集。サントリーの広報誌連載ということで呑みながらの対談なのだが、「泄す」はもちろん「喰う」もゲテモノオンパレードだったりドロドロだ。読み時に注意を。
『モンパの木の下で』

- 発行
- 1993年12月 文藝春秋 253頁 絶版 購入
- 発行
- 1996年12月 文春文庫 282頁 絶版 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 委細めん談 / 全日本いらないものベスト10 / みんなでぞろぞろ (ほか)
- 評価
- ★★★★
その場限りの週刊誌連載、赤マント第三弾。全国の椎名姓が一堂に会する「椎名会」、日本三大美人県選定、免許更新、相変わらずのヨタヨタ話ではある。『地下生活者』連載中の苦しみ「何を食べさせよう?」もいいな。