島田雅彦の100字レビュー

プロフィール&ガイド

島田雅彦(しまだまさひこ)―1961年東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。在籍中の83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』で作家デビュー。芥川賞最多落選記録というのも微笑ましい(?)出来事。1984年『夢遊王国のための音楽』で第6回野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で第20回泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で第17 回伊藤整文学賞受賞。

必要以上に教養的であろうとする態度と、人を舐めた文体が矛盾なく同居する希有な作家である。宿命的永遠に青二才であるべき人。その毒を飲み込めるかどうかで彼の著作を楽しめるかどうかが分かれると思うんだけれど、まずは代表作ともリトマス試験紙ともいえる『彼岸先生』をおすすめしたい。『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』 の三部作は、今後彼の代表作となるはずの大作です。

島田雅彦書評ページ

最新書評:2009年12月9日

最近読んだ島田雅彦の本

『徒然王子 第二部』

表紙

発行
2009年5月 朝日新聞出版 394頁 1995円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
33 前世第一幕 / 34 無量という名 / 35 徐福先生 (ほか)
所要
3時間40分
評価
★★★★

テツヒト王子の歴史巡り。縄文期から源平、戦国、江戸時代まで四つの前世を生き直す。「何度生まれ変わってもあなたと出逢う」という情緒色が強くなって、この国を憂うるモードも忘れがちだけどロマンチックで良い。

『徒然王子 第一部』

表紙

発行
2008年11月 朝日新聞出版 272頁 1575円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
1 憂鬱の森 / 2 思春期 / 3 物の怪捕獲作戦 (ほか)
所要
2時間30分
評価
★★★

悠久の歴史を紡いだ王家の末裔、テツヒト王子の流転劇。経済が崩壊し希望を失った現代に、この国の活力・霊力を取り戻すため王子は歴史を辿り直すことにする。新聞連載ゆえの彩多いけど第一部全体が長いプロローグ。

島田雅彦を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『彼岸先生』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『僕は模造人間』

客観的代表作はこれ!

表紙

『自由死刑』

まずはここからどうぞ。

島田雅彦 +α情報

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