島田雅彦の100字レビュー

プロフィール&ガイド

島田雅彦(しまだまさひこ)―1961年東京都生まれ。東京外国語大学ロシア語学科卒業。在籍中の83年『優しいサヨクのための嬉遊曲』で作家デビュー。芥川賞最多落選記録というのも微笑ましい(?)出来事。1984年『夢遊王国のための音楽』で第6回野間文芸新人賞、1992年『彼岸先生』で第20回泉鏡花文学賞、2006年『退廃姉妹』で第17 回伊藤整文学賞受賞。

必要以上に教養的であろうとする態度と、人を舐めた文体が矛盾なく同居する希有な作家である。宿命的永遠に青二才であるべき人。その毒を飲み込めるかどうかで彼の著作を楽しめるかどうかが分かれると思うんだけれど、まずは代表作ともリトマス試験紙ともいえる『彼岸先生』をおすすめしたい。『彗星の住人』『美しい魂』『エトロフの恋』 の三部作は、今後彼の代表作となるはずの大作です。

島田雅彦書評ページ

最新書評:2008年3月9日

最近読んだ島田雅彦の本

『無敵の一般教養』

表紙

発行
2003年11月 メタローグ 249頁 絶版 購入
NDC
914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
目次
惑星物理学―すべては衝突から始まる / 考古学―地域から日本がみえる / 数学―数学を語るものは証明を語る (ほか)
所要
4時間
評価
★★★

大学でもっと講義聞いておくべきだったなと思わされる、いろんな分野の教授陣とのパンキョー対談。関心ない層にも興味深い事象に話題を絞っているのでとっつきやすい。逆に言えば浅いが、このへぇって感覚だけでも。

『退廃姉妹』

表紙

発行
2005年8月 文藝春秋 294頁 1450円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
退廃姉妹
所要
3時間30分
評価
★★★★

舞台は戦後、米兵たちの体と心を占領する女たちの逞しい生き方。慰安所と闇市と生命力と。現代へ連なる退廃の歴史を描きながら、大ドラマ的な恋の物語でもある。無限カノンの裏側のような、女が歌う希望のロマンだ。

島田雅彦を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『彼岸先生』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『僕は模造人間』

客観的代表作はこれ!

表紙

『彼岸先生』

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