『ゴミの定理』

- 発行
- 2001年1月 実業之日本社 290頁 絶版 購入
- 発行
- 2004年2月 講談社文庫 325頁 600円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 他小説 / ニュース・ヴァリュー / ドラマチック・ハイスクール (ほか)
- 評価
- ★★★
「鄙根村の歩き方」「鮫島村のデナーショー」と田舎のだるだるな風景を描かせたらやっぱりこの人は上手いわ。素直に笑える。表題作は数学者が書いている設定なのでしようがないのだが、もう少し破綻して欲しかった。
『目からウロコの教育を考えるヒント』

- 発行
- 2001年3月 講談社 257頁 絶版 購入
- 発行
- 2004年4月 講談社文庫 260頁 490円 購入
- NDC
- 370(教育>教育)
- 目次
- ”国民的”学力低下の行く末は / 国語教育にしのびこむもの / 生徒と先生のほどよいスタンス (ほか)
- 評価
- ★★★
『今どきの教育を考えるヒント』続編。教員の質を上げる方法への提案、文部省の方針への疑義などを簡明に綴る。付録に小説が入ってるのだが、全然小説になってないというか真面目すぎる著者が見えてある意味面白い。
『世にも珍妙な物語集』

- 発行
- 2001年4月 講談社 299頁 絶版 購入
- 発行
- 2004年8月 講談社文庫 325頁 580円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- CM歳時記 / 接客セブンティーズ / ディスクの中で (ほか)
- 評価
- ★★★
ヤジ馬バンザイな「一見の価値」はタマちゃん騒動を思い出したり。そのくらいありがちな日常ってやつが、しみじみと珍妙なことなんだろうな。ノベルフィッターはぜひ欲しいところ。でもこんな結果に終わるものかな?
『作文ダイキライ』

- 発行
- 2001年5月 学研M文庫 285頁 絶版 購入
- NDC
- 816(日本語>文章 文体 作文)
- 目次
- 第一回 作文道場をひらくのだ / 第二回 正しく書こうと思わずに / 第三回 書くことがなきゃ書けない (ほか)
- 評価
- ★★★
「六年の学習」で子供達から投稿を募った作文教室。「とにかく褒める」ことで書くことを楽しませるのが一番。追加収録された親世代への言葉では、子供を作文好きにしたいならお前が手本になれよ、という痛い言葉も。
『サイエンス言誤学』

- 発行
- 2001年6月 朝日新聞社 253頁 絶版 購入
- 発行
- 2004年12月 朝日文庫 266頁 609円 購入
- NDC
- 404(自然科学>論文集 評論集 講演集)
- 目次
- 科学的 / 火星 / 火星人 (ほか)
- 評価
- ★★★
『おもしろくても理科』のパチもんだというサイバラの指摘が本質突きまくってて他に言うこともないんだけど。科学のおもしろお気軽エッセイって切り口には、明後日の方角見つめるみたいな気持ちよさがあるのは事実。
『スタア』

- 発行
- 2001年6月 幻冬舎 268頁 品切 購入
- 発行
- 2007年4月 幻冬舎文庫 261頁 600円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- スタア
- 評価
- ★★★
バラエティで生き延びる元アイドルを軸に、芸能界の光と影(ってなんだ)を描く長編。自分と似たタイプの芸能人に人気を奪われてゆく現実はすべて取り替え可能。著者らしいスパイスはあるけれど、オーソドックスな作。
『いやでも楽しめる算数』

- 発行
- 2001年8月 講談社 277頁 絶版 購入
- 発行
- 2004年12月 講談社文庫 281頁 540円 購入
- 共著
- え:西原理恵子
- NDC
- 410(数学>数学)
- 目次
- 第一話 円の面積は美しいけど / 第二話 掛け算の価値、割り算の意味 / 第三話 伊藤家の数字の謎 (ほか)
- 評価
- ★★
理科・社会に続くシリーズだが、相手が悪かったのか(いや西原がじゃなくて算数が)、かなりキビシイ。数というものの不思議には「なるほど面白いなぁ」の部分があるので、数式見ると目眩する人はそこは読み飛ばして。
『清水義範ができるまで』

- 発行
- 2001年8月 大和書房 253頁 絶版 購入
- 発行
- 2007年5月 講談社文庫 331頁 600円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 第1室 小説 / 第2室 読書 / 第3室 言葉 (ほか)
- 所要
- 3時間
- 評価
- ★★★
雑文集ではあるのだが体系的な編集がソツなくて、まとまった読み物を読んだ感覚にはなる。パスティーシュの生まれてくる源泉(だらだらテレビ?)だとか、作風を成り立たせているベーシックなところを真面目に語る。
『源内万華鏡』

- 発行
- 2001年10月 講談社文庫 283頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 巻一 夢見る源内 / 巻二 長崎へ / 巻三 糸の切れた凧 (ほか)
- 評価
- ★★★
平賀源内の評伝。奇才が描く奇才の生涯。一般の源内像ってエレキテルしかないわけだが、いま彼を読み直す意味ってったら何? ともかく野心的でありつつもちゃんとした学者って感じがする。思考手順はまっとうだし。
『博士の異常な発明』

- 発行
- 2002年3月 集英社 253頁 1575円 購入
- 発行
- 2005年8月 集英社文庫 282頁 520円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 史上最大の発明 / 文明崩壊の日 / 袁孫の発明 (ほか)
- 評価
- ★★★★
すべて発明にからんだ短編群。今から1万年後を舞台に、新宿遺跡の発見から見えてきた1万年前の日本人の生活を語る「鼎談」はやはりこの人独特。趣向はありがちでも「東京砂漠」という古詩とか細部の切り取りが抜群。
『ザ・勝負』

- 発行
- 2002年4月 講談社 254頁 1785円 購入
- 発行
- 2005年4月 講談社文庫 289頁 540円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 対決その1 始皇帝 vs. アレキサンダー大王 / 対決その2 ゾロアスター教 vs. ジャイナ教 / 対決その3 ソース vs. 醤油 (ほか)
- 評価
- ★★★
『ザ・対決』の続編。それぞれ無茶な設定での勝負には違いない。始皇帝とアレキサンダー大王の勝負がよもやNHKアナウンサーの宴席で行われてるとは思うまい。この力技とそれに反しての自然なストーリーが魅力だ。
『銅像めぐり旅 薀蓄紀行』

- 発行
- 2002年4月 祥伝社 283頁 1575円 購入
- 発行
- 2006年9月 祥伝社文庫 306頁 650円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 旅はじめ 伊達政宗と仙台 / 2の旅 坂本龍馬と高知 / 寄り道 ティムールとサマルカンド (ほか)
- 所要
- 2時間50分
- 評価
- ★★★
銅像を見ながら町と偉人の関係を紐解いてゆく。歴史を垂直に掘り下げるのではなくて「魚がうまい」とか視点のふらつき具合が夫婦旅っぽくてよい。だって太田道潅像が関東に八つある事も「へぇ」で済ます位が旅の味。
『開国ニッポン』

- 発行
- 2002年11月 集英社文庫 299頁 580円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 第一章 按針と家康 / 第二章 切支丹冥加金 / 第三章 お春と由井正雪 (ほか)
- 評価
- ★★★
鎖国をしなかったら江戸時代はどうなっていたのか、というifの歴史小説。宗春だとか平賀源内だとか著者の好きな人物のディテールに凝りすぎなきらいはあるが、ちゃんと史実を敷いてるのでニヤリとできる部分が多い。
『はじめてわかる国語』

- 発行
- 2002年12月 講談社 317頁 絶版 購入
- 発行
- 2006年2月 講談社文庫 351頁 650円 購入
- 共著
- え:西原理恵子
- NDC
- 810(日本語>日本語)
- 目次
- 第一章 国語って正体不明の学科だった / 第二章 国語入試問題必勝法 / 第三章 たまには生々しい話を (ほか)
- 評価
- ★★★
理科・社会・算数に続くシリーズだが教科として最も分かりにくい国語。どう扱うかと思ったらお得意の「日本語って面白いよねコラム」に。その意味では第一話の「なぜ『日本語』でなく『国語』なのか」の話は面白い。
『笑う霊長類』

- 発行
- 2003年2月 文藝春秋 205頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 肩凝り / 旅情 / ボノボ紫猿源氏 (ほか)
- 所要
- 2時間
- 評価
- ★★★
得意な種類の短編集のはずなのだが落ちきらない、能天気じゃいられないどんより感が色濃い。肩凝りが原因での殺人事件も「ありうる」と思ってしまえば痛々しい。方向音痴の「タクシー」はその中でも突き抜けた笑い。
『幸福の軛』

- 発行
- 2003年3月 幻冬舎 446頁 品切 購入
- 発行
- 2005年10月 幻冬舎文庫 466頁 760円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 幸福の軛
- 所要
- 3時間30分
- 評価
- ★★★
壊れゆく子供たち、学校へ飛び込む若きカウンセラー、陰惨な殺人事件。「教育」ってなんだろう?とこれまでの著書で展開してきた教育論を埋め込みながら、ミステリ風に展開。ラストは中途半端な感だが構成は上手い。
『行儀よくしろ。』

- 発行
- 2003年7月 ちくま新書 206頁 714円 購入
- NDC
- 370(教育>教育)
- 目次
- 第1章 学力低下は大問題か / 第2章 教育は学校だけのものではない / 第3章 社会がしている教育 (ほか)
- 所要
- 1時間40分
- 評価
- ★★
教育論。学校教育じゃなくて社会・文化の作用としての教育を論じる。美徳や礼節を守っていかなきゃというトーン。「世間体」の崩壊を嘆くおじさんに終始してる感もあるが、まずは大人が行儀よくなろう、でよろしく。
『飛びすぎる教室 先生の雑談風に』

- 発行
- 2003年12月 講談社 255頁 1680円 購入
- 発行
- 2006年12月 講談社文庫 289頁 560円 購入
- 共著
- え:西原理恵子
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 第1話 文明の自己紹介(歴史の話) / 第2話 食べ方は生きる知恵(料理の話) / 第3話 見たことありますか(幽霊の話) (ほか)
- 所要
- 2時間50分
- 評価
- ★★★
授業の合間に先生がしてくれた雑談が「総合的学習」になってたりするんだという趣旨。受験とは無関係に歴史や宇宙に思いを馳せるのは楽しい事だから。でもこんな風に聖書と天使の話を力説する教師は問題にされるか。