白石一文の100字レビュー(すべて)

白石一文書評ページ

『すぐそばの彼方』

表紙

発行
2001年7月 角川書店 405頁 1575円 購入
発行
2005年1月 角川文庫 412頁 620円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
すぐそばの彼方
所要
8時間
評価
★★

次期首相を窺う大物政治家を父にもち、秘書として政界に絡まる男の物語。流されるままの主人公は感情移入を拒んでるし、サブストーリーである「愛と事件」もやや消化不良。「永田町」が好きな人は読んでみてもいい。

『僕のなかの壊れていない部分』

表紙

発行
2002年8月 光文社 320頁 1575円 購入
発行
2005年3月 光文社文庫 376頁 650円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
僕のなかの壊れていない部分
所要
5時間40分
評価
★★★★★

生への強烈な諦念で近づく誰もを傷つける「僕」を、最後まで受け入れられない。でも許せるような気がする。表層を泳ぐように三人の女性と関係を続けても、それはタフネスではなくって厚い壁を築く僕らの弱さだから。

『草にすわる』

表紙

発行
2003年8月 光文社 197頁 1365円 購入
発行
2006年6月 光文社文庫(1編を追加) 270頁 540円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
草にすわる / 砂の城
所要
2時間20分
評価
★★★

表題作では心中未遂の果てに、「砂の城」では血族の連鎖の先に、生きることの意味を見出す、のだが、心の動きを書き込まない作風ゆえにか伝わりにくいかも。想像力で補う元気があれば一緒に覚醒できるかもしれない。

白石一文書評ページ