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最新書評:2003年5月12日
「私は私を殺すために生まれてきた」というような自罰癖はいつもどおりだが、旋律の美しさには磨きがかかっている。狂ってゆくピアノと質量のある闇と。一つの結論へ生き急ぐのではない結末は選べないものだろうか。
「死」ではなく「死体」を突きつける短編集。冷蔵庫にあつらえたように収まった女は酷く物質的で、勝手に想像される死を演じるのみだ。著者の趣味だけで書ききった感があるが、あえて遠回りの道を選んでる気もする。