『忘れないよ! ヴェトナム』

- 発行
- 1996年12月 ダイヤモンド社 235頁 絶版 購入
- 発行
- 2001年4月 幻冬舎文庫 270頁 560円 購入
- NDC
- 292(地理・地誌・紀行>アジア)
- 目次
- きっかけは「メコン川の夕陽」だった / 窓のない部屋と絶望の臭い街 / 『小鳥の歌』は我をメコンに導きたもう (ほか)
- 評価
- ★★★
デビュー作たる紀行エッセイ。そつなく流行りのヴェトナムではあるがアジア雑貨になど目もくれず、一人旅にしては危険なエリアにまで足を踏み入れている。いや、それよりも旅仲間と仲良くなりすぎなのが危険な香り。
『癒しの森 ひかりのあめふるしま屋久島』

- 発行
- 1997年11月 ダイヤモンド社 235頁 絶版 購入
- 発行
- 2001年8月 幻冬舎文庫(『ひかりのあめふるしま屋久島』と改題) 267頁 絶版 購入
- NDC
- 291(地理・地誌・紀行>日本)
- 目次
- 魂の物語の島 / 水の音の記憶 / ガジュマルの教え (ほか)
- 評価
- ★★★
海に浮かんだり森を歩いたり、縄文杉だけじゃない屋久島の魅力。ひれ伏すしかないほどに自然のもつ力を体験したら、人生も変わるかもねぇ。旅行ガイドブック的なハイキングマップなんかも入っていて、親切な作りだ。
『スカートの中の秘密の生活』

- 発行
- 1999年3月 洋泉社 221頁 絶版 購入
- 発行
- 2001年6月 幻冬舎文庫 254頁 560円 購入
- NDC
- 367(社会>家族問題 男性 女性問題 老人問題)
- 目次
- 女のシグナル / 女のエッチは命がけである / 転ばぬ先のコンドーム (ほか)
- 評価
- ★★★
後の小説作品に繋がるようなモチーフもありつつも、とにかく微塵の躊躇もないセックス賛美のエッセイ。「少女たちは発情している」の学者風文章もいいが、笑えるほどの下品さがもしかしてこの人の本領なんだろうか。
『もう消費すら快楽じゃない彼女へ』

- 発行
- 1999年12月 晶文社 254頁 1680円 購入
- 発行
- 2002年2月 幻冬舎文庫 290頁 600円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- もう消費すら快楽じゃない / 生きるためのジレンマ / 世界は二つある
- 評価
- ★★
酒鬼薔薇だとか時事的論評含め、病理や差別にきちんと向き合おうとする姿。超自然に流れたりもするのだが、そのずれ方もひとつ独特な味になってる。セックスでぎゃあぎゃあ言ってるほかのエッセイよりは読み易いか。
『コンセント』

- 発行
- 2000年6月 幻冬舎 298頁 品切 購入
- 発行
- 2001年11月 幻冬舎文庫 350頁 630円 購入
- 発行
- 2007年9月 新潮文庫 367頁 580円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- コンセント
- 評価
- ★★★★
引きこもりの末に死んだ兄の謎を追い「コンセント」という鍵に翻弄される長編。セックスの全能感でどっと疲れるけれど、人間の壊れ方の描出は丁寧で新鮮。新しいOSって話もいいし。ラストの覚醒ぶりには賛否両論か?
『できればムカつかずに生きたい』

- 発行
- 2000年10月 晶文社 284頁 1470円 購入
- 発行
- 2004年3月 新潮文庫 318頁 540円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 十七歳の頃、なにしてました? / ひきこもりの心象風景 / 断層の向こうのお父さんたち (ほか)
- 所要
- 2時間30分
- 評価
- ★★
自分の中のほつれた部分を指差し確認して、一つずつ了解してゆく作業。予想外にムカつかない文章なので、家族の問題、居場所の問題で悩んでいるなら素直に読んでみるといいよ。関係性を考えずに人は生きていけない。
『アンテナ』

- 発行
- 2000年10月 幻冬舎 302頁 品切 購入
- 発行
- 2002年6月 幻冬舎文庫 362頁 630円 購入
- 発行
- 2007年10月 新潮文庫 380頁 580円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- アンテナ
- 評価
- ★★★★★
妹が突然消える。その不条理さから身を守るために、母は宗教へ、弟は精神の彼岸へ。そして僕は、僕なりの方法で妹を葬らねばならない。臨床哲学のクールな長編。時代の嗅ぎ分け方も、無駄のない文章も、全部正解だ。
『ミッドナイト・コール』

- 発行
- 2000年12月 PHP研究所 221頁 絶版 購入
- 発行
- 2003年10月 PHP文庫 249頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- アカシヤの雨に打たれて / それぞれに孤独に / 花嫁の男友達 (ほか)
- 評価
- ★★★★
男と女の短編集。すがすがしいまでの性欲全肯定ぶりだが、過剰さは抑えられている。電話の細い回線に頼りきったり泣きついたり、現代的な弱みの見せ方はうまい。「アカシアの雨に打たれて」での笑い方がお気に入り。
『縁切り神社』

- 発行
- 2001年2月 幻冬舎文庫 214頁 520円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 再会 / 悲しい夢 / アイシテル (ほか)
- 評価
- ★★★
ウェブで公開されたものを収録した文庫オリジナル短編集。表題作では縁が切れるようにと祈る絵馬がずらりと並び、怨念の寒さがストレートにあるが、他の短編にしたって怨念情緒たっぷり。そうやって生きていくのか。
『モザイク』

- 発行
- 2001年4月 幻冬舎 298頁 品切 購入
- 発行
- 2003年4月 幻冬舎文庫 332頁 630円 購入
- 発行
- 2007年11月 新潮文庫 345頁 540円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- モザイク
- 評価
- ★★★★
新しいOSになるための三部作完結編。護送途中に脱走した少年を探すストーリー。これまで個人的問題だった主題が人類の進化という世界に達している。渋谷はヤバイと思っていたがそう来るか。この危機感は共有すべき。
『転生』

- 発行
- 2001年10月 サンマーク出版 47頁 1155円 購入
- 共著
- 画・篁カノン
- NDC
- 726(絵画・書道>漫画 挿絵 童画)
- 目次
- 転生
- 評価
- ★★★
転生し続ける事で次元を越え、世界と近しいものに転移して行くショートストーリー。絵本というにはあまりにオカルティック。イラストのグロさと相まって自分が人間じゃなくなってゆくような心持がします。肉か光か。
『昨晩お会いしましょう』

- 発行
- 2001年10月 幻冬舎 286頁 品切 購入
- 発行
- 2005年2月 幻冬舎文庫 187頁 480円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 昨晩お会いしましょう / 深く冷たい夜 / 堕天使 (ほか)
- 所要
- 1時間50分
- 評価
- ★
すべての短編で登場人物達は主人公に快楽を与えるためにそこにいる。肥大した自意識の効果的な描き方。ウェブマガジン連載ものが中心なので、エロくなきゃだめだと思ったりしたんだろか、無闇にエロ。ウタキは救い?
『オカルト』

- 発行
- 2001年10月 メディアファクトリー 232頁 絶版 購入
- 発行
- 2004年10月 新潮文庫(数編を追加) 266頁 460円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 異界の扉 / 水のある場所 / 消えた時計 (ほか)
- 所要
- 1時間20分
- 評価
- ★
詩や掌編のようなものから身辺エッセイまでの混沌。オカルトを深掘りしてゆく方向を期待しながら読むと「オカルトに興味あるワタシの話を聞いてよ」でしかなくてやや肩透かし。「不思議な話」もあるにはあるんだが。
『ハーモニーの幸せ』

- 発行
- 2002年8月 角川書店 369頁 品切 購入
- 発行
- 2004年11月 角川文庫 370頁 580円 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- バリ島のギフト / 身体に音楽を取り戻した日 / 森のイスキアでおむすびを学ぶ (ほか)
- 所要
- 3時間30分
- 評価
- ★★★
スピリチャル系エッセイ。台湾の道士、森のイスキア、パワーのある人のお言葉にほへーって突き崩されながら、心のありようで変わる世界を見つめていく。日常の雑事を離れた旅先であることも、受け止めやすかったり。
『7 days in BALI』

- 発行
- 2002年9月 筑摩書房 213頁 品切 購入
- 発行
- 2007年5月 ちくま文庫(『オクターヴ』と改題) 241頁 546円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 1st day 精霊のいるホテル・チャンプアン / 2nd day デンパサールから聖地アグンへ / 3rd day サンヒャン・ドゥダリの村 (ほか)
- 評価
- ★★★★
バリ島で失踪した友人を探してオクターブを駆け下りる旅。こんなに無防備なまま呪術的な世界に興味をもっちゃいかんのじゃないかと思わされるが、バリのイメージそのままではあるので、行きたい人にはそそるかもよ。
『聖地巡礼』

- 発行
- 2003年4月 メディアファクトリー 353頁 1680円 購入
- 発行
- 2006年2月 角川文庫(『水の巡礼』と改題) 270頁 1000円 購入
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- 鬼のお宿・天河弁財天節分祭 / 「水神社」から渋谷地下へ一三〇キロの旅 / 屋久島から世界を眺めて (ほか)
- 評価
- ★★★
豪華ゲストとともに天河だとか出雲だとかパワースポットを訪ねるんだが驚くほどミーハー寄り。もう少し感応して観光客とは別の視界へ降りて行ったほうが楽しいのに。『モザイク』の舞台となった渋谷地下水路も登場。
『木霊』

- 発行
- 2003年12月 サンマーク出版 48頁 1155円 購入
- 共著
- 画:篁カノン
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 木霊
- 所要
- 0時間20分
- 評価
- ★★
ビアズリー系のグロ絵と、遊離感溢れる文章が交接する『転生』コンビの二冊目。現実になじめない弱者が救済に至る道、と見せかけながらもこれはただの逃避。生活へ戻ってこれない危険な旅なので心してかかるように。
『富士山』

- 発行
- 2004年3月 文藝春秋 261頁 絶版 購入
- 発行
- 2006年3月 文春文庫 277頁 500円 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 青い峰 / 樹海 / ジャミラ (ほか)
- 所要
- 3時間
- 評価
- ★★★
山麓の教団員、樹海の死者、ゴミのなかの老婆。富士山が、弱い僕たちを見守っててくれる。富士がもっている特別な霊性と対比させる形で、心の暗闇を照射する短編集。生き辛い救われたいと蹲ってる人は富士へ登ろう。
『オラ!メヒコ』

- 発行
- 2005年6月 角川文庫 190頁 620円 購入
- 共著
- 共著:AKIRA
- NDC
- 915(日本文学>日記 書簡 紀行)
- 目次
- メキシコシティ / ウアウトラ・デ・ヒメネス / オアハカ
- 所要
- 1時間50分
- 評価
- ★★★
「マジックマッシュルームやりたい!」のメキシコ旅行記。幻覚体験が第一の目的だから旅の参考にはならないけど、トリップ欲は掻き立てられる。スピリチャル憧れっ娘みたいになってるのはいつもどおりなので慣れた。