トップ > 現代文学100字レビュー > 日本作家(た行) > 谷川俊太郎
最新書評:2004年5月9日
ちょっとバランスを欠いているかもしれない。突如写真に寄せる部分で重くなってしまうし、セクシャルな詩はそれだけで突出するからね。スタイルを考える詩が多めながら言葉を真摯に届けようとする誠実さは著者的だ。
写真詩集。アラーキー的裸体と異物の描出に、肌の内側で鳴る詩がぶつかるコラボレーション。官能には流さないという詩人の意気が時を止める。やさしさのぬるま湯の中で、女は愛を問い、男は「裸であること」を思う。