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最新書評:2006年1月8日
歌われた詞もあれば、朗読のための詩もある。97〜02年作品の詩集。不如意な体と心をもてあまして、旅の記憶あるいは夢想を掌に転がしてるような寂しさが。「アメリカの匂いのしないところへ」は彼には珍しい政治調。
湾岸戦争勃発で閉じ込められたバグダッドから、文化にどっぷり浸かったパリ、そして変貌を遂げるベルリン。風景を詩的変えて唄ってしまえる著者に、現実と空想の隙間でフライトする旅がよく似合う。日暮れた町並み。