トップ > 現代文学100字レビュー > 日本作家(た行) > 辻仁成
灰色と闘う透と彼にしか見えないヒカル、デビュー作のぬるい焼き直しかと思ったら愛と死の階段を降りてゆく中盤以降は新しい世界を見せつける。キスの喜びだけが胸にずっと残るんだけど、これが書きたかったことか?
恋人が亡くした過去の恋人との思い出に影響されてて、栞はその思い出に嫉妬しながら新たな思い出を作ろうと…と書いてみたら意外に平凡なストーリー? いろんな障害を乗り越えて確認されるべき愛ってなんだろうね。
両親をなくした少年が、北海道の深い森のなかで心を癒し成長する物語。なのに株の話になるとは想像もしない。というか投機にのめりこんでゆく少年が心温まるねなんて物語的に成立してない。この自信はどこからなの?