渡辺浩弐の100字レビュー(すべて)

渡辺浩弐書評ページ

『1999年のゲーム・キッズ』

表紙

発行
1994年4月 アスペクト 229頁 絶版 購入
発行
1997年4月 幻冬舎文庫 240頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
第1章 1999年のゲーム・キッズ / 第2章 ヴァーチャル・リアリティー / 第3章 1994年のゲーム・キッズ
評価
★★★★

近未来をシュミレイトする仮想科学小説集。ゲーム雑誌に連載された子供向けショートショートだと馬鹿にしてはいけない。コンピューター世代の底のない恐怖感が実にうまく表現されている。未来への警句としても適切。

『マザー・ハッカー 1999年のゲーム・キッズ2

表紙

発行
1994年10月 アスペクト 221頁 絶版 購入
発行
1997年11月 幻冬舎文庫 227頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
第1話 にせものの月 / 第2話 残機 / 第3話 宗教戦争 (ほか)
評価
★★★

「バーチャル・リアリティ・テクノロジーの面白いところは、現実がねつ造されうるものだということを僕たちに知らしめてくれることです。それが、現実の価値を危うくしてしまうのです」後書き引用だけで申し訳ない。

『デジタルな神様 1999年のゲーム・キッズ3

表紙

発行
1995年12月 アスペクト 221頁 絶版 購入
発行
1999年6月 幻冬舎文庫 221頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
第1話 オンリーユー / 第2話 国境 / 第3話 ハウ・トゥ・不老不死 (ほか)
評価
★★★

近未来SFショートショート第三弾。どれもワンアイデアでしかないのだが、オチの付け方に無理がなく、それでいて唸らせる。そういう意味で通勤電車の読書に最適。脳死問題を揶揄した「ハウ・トゥ・不老不死」が好き。

『BLACK OUT』

表紙

発行
1996年3月 幻冬舎 380頁 品切 購入
発行
1999年11月 幻冬舎文庫(2編を追加) 448頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
シークレット・アクセス / Futurity1 設計された子供たち / Futurity2 プラズマ・ゲーム (ほか)
評価
★★★★

TV深夜ドラマの原作。科学捜査官がハイテク犯罪を追い詰める一話完結の近未来SFであり、クローンやウィルスなどネタも実にテレビ的。科学万能時代への懐疑たるラストが感傷に流れたのは賛否両論だろうが、僕は賛同。

『2000年のゲーム・キッズ』

表紙

発行
1997年3月 アスペクト 215頁 絶版 購入
発行
2000年10月 幻冬舎文庫 219頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
第01話 また会いましたね / 第02話 誰かに似た人 / 第03話 変身 (ほか)
評価
★★★

SFショートショート集。いつも通り最新科学技術を踏まえた上での話の膨らませかたが絶妙。特に逆行催眠による記憶再生技術を核とした「大切な時間」では、ほのかな感動さえ用意してくれるのだ。こんな短い話なのに。

『アンドロメディア』

表紙

発行
1997年4月 幻冬舎 365頁 品切 購入
発行
1998年6月 幻冬舎文庫 414頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
プロローグ / 第1章 タカナカヒトシ / 第2章 人見舞 (ほか)
評価
★★★★

映画化のイメージが無残なものだが、骨子のしっかりした長編。人工知能をもって造られたコンピュータ上のアイドルが、高速度で人間性を獲得しながらネットワークを暴走する。正統的SFのモチーフで描いた最先端技術。

『2999年のゲーム・キッズ』

表紙

発行
2000年1月 アスキー/アスペクト 219頁 絶版 購入
発行
2003年3月 エンターブレイン(『2999年のゲーム・キッズ完全版』として) 462頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
子供を作る―シカの話 / 別の顔―マリーの話 / 空を飛んでみた―シズクホタルの話 (ほか)
所要
1時間
評価
★★

子供のことや、記憶や死や、町の外について物思う機械人間たち。未来像としては突出した部分はないんだけれども、童話みたいな柔らかさを醸してる。人肌を捨てても感情の自由という不完全さを善とするこの1000年後。

『プラトニックチェーン01』

表紙

発行
2003年2月 エンターブレイン 190頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
世界1の女 / 独演会 / 必然的な2人 (ほか)
評価
★★★

何でも調べられる万能のデジタル調査屋が背景のショートショート集。街の監視カメラで全て記録される時代、端末から世界にアクセスできる時代への警鐘でもある。出会いの理由を解析してもらうって淋しいことだろう?

『プラトニックチェーン02』

表紙

発行
2003年4月 エンターブレイン 189頁 品切 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
選択肢 / 盂蘭盆会 / テレパシー (ほか)
評価
★★★

「プラチェ」第二弾、これで完結? 女子高生言葉で照れ隠ししながらオチの付け方に皮肉が染みてる。現実がデジタルに規定され直すという事態をエンタメ的に描かせたらこの人がピカイチ。TVアニメになってるんだね。

渡辺浩弐書評ページ