山田詠美の100字レビュー(すべて)

山田詠美書評ページ

『蝶々の纏足』

表紙

発行
1987年1月 河出書房新社 130頁 1030円 購入
発行
1987年8月 河出文庫 154頁 389円 購入
発行
1997年3月 新潮文庫(『風葬の教室』と合本、『蝶々の纏足・風葬の教室』として) 215頁 540円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
蝶々の纏足
評価
★★★★

長編。先に少女を脱ぎ捨てることで親友えり子からの脱獄を図る。男の肌の感触をシンプルに慈しみ、自由に生き、なおかつそれを誇示しないことを誇示する魅力的な主人公。こんな風になりたいと願う女学生続出なのか。

『風葬の教室』

表紙

発行
1988年3月 河出書房新社 167頁 品切 購入
発行
1991年7月 河出文庫 189頁 399円 購入
発行
1997年3月 新潮文庫(『蝶々の纏足』と合本、『蝶々の纏足・風葬の教室』として) 215頁 540円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
風葬の教室 / こぎつねこん
評価
★★★

表題作は教室から浮きあがってしまう転校生の物語。彼女が何故いじめられるのかがよく分かるという意味で哀しい話だ。「軽蔑」でクラスメートを殺してゆくやり方が彼女を救うのかどうかは疑問だが、その強さはよい。

『贅沢な恋愛』

表紙

発行
1990年9月 角川書店 232頁 絶版 購入
発行
1992年10月 角川文庫 209頁 483円 購入
共著
共著:北方譲三/藤堂志津子/林真理子/村上龍/村松友視/森瑤子/山川健一
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
ムーン・リバー 村上龍 / 真珠の理由 林真理子 / 彼女の時 北方謙三 (ほか)
評価
★★★

北方譲三、藤堂志津子、林真理子、村上龍、村松友視、森瑤子、山川健一、山田詠美という顔ぶれ。それぞれが「宝石と恋愛」というテーマで短編を書いたもの。贅沢と拝金趣味は違うのだよ。好評だったから?以後続刊。

『ぼくは勉強ができない』

表紙

発行
1993年3月 新潮社 235頁 1470円 購入
発行
1996年3月 新潮文庫 249頁 420円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
ぼくは勉強ができない / あなたの高尚な悩み / 雑音の順位 (ほか)
評価
★★★

勉強よりも楽しいことっていっぱいあるじゃないか、例えばセックスとか。という男子高校生小説。哲学に反哲学をぶつけることで欲求に忠実に生きる道を照らしている。少女漫画で男主人公が語るセリフのような説得感。

『贅沢な失恋』

表紙

発行
1993年4月 角川書店 236頁 絶版 購入
発行
1996年12月 角川文庫 183頁 504円 購入
共著
共著:北方譲三/藤堂志津子/林真理子/村上龍/村松友視/森瑤子/山川健一
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
マナハウス 村上龍 / 四歳の雌牛 林真理子 / チーズに合うワイン 北方謙三 (ほか)
評価
★★★

「恋愛」と同じメンバーによる短編コラボレーションで、こちらは「グルメと失恋」がテーマ。こういう「贅沢」に純真に憧れる人間がいるからこそなんだろうか。みなさん楽しげに書かれてはいるのでオーケーだけれど。

『贅沢な恋人たち』

表紙

発行
1994年4月 幻冬舎 237頁 品切 購入
発行
1997年4月 幻冬舎文庫 213頁 480円 購入
共著
共著:北方譲三/藤堂志津子/林真理子/村上龍/村松友視/森瑤子/山川健一
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
天国の右の手 山田詠美 / 白鳥 村上龍 / 眺望の密室 林真理子 (ほか)
評価
★★★

シリーズ最終刊となる。テーマは「セックス」だろう。三冊分の短編は村上龍は『白鳥』、山川健一は『窓の外を眺めながら、部屋のなかに座っている。』で、自身の短編集としてまとめなおしている(他作家は知らない)。

山田詠美書評ページ