『贅沢な恋人たち』

- 発行
- 1994年4月 幻冬舎 237頁 品切 購入
- 発行
- 1997年4月 幻冬舎文庫 213頁 480円 購入
- 共著
- 共著:北方譲三/藤堂志津子/林真理子/村上龍/村松友視/森瑤子/山田詠美
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 天国の右の手 山田詠美 / 白鳥 村上龍 / 眺望の密室 林真理子 (ほか)
- 評価
- ★★★
シリーズ最終刊となる。テーマは「セックス」だろう。三冊分の短編は村上龍は『白鳥』、山川健一は『窓の外を眺めながら、部屋のなかに座っている。』で、自身の短編集としてまとめなおしている(他作家は知らない)。
『安息の地』

- 発行
- 1994年9月 幻冬舎 389頁 品切 購入
- 発行
- 1997年12月 幻冬舎文庫 492頁 品切 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 一章 誕生 / 二章 覚醒 / 三章 犠牲 (ほか)
- 評価
- ★★★★★
鋭利な文体で書かれたノンフィクション。家庭内暴力の息子を殺した両親。(当然想像を入れ)死に至るまでの息子、その心の震えを精細に描き出している。母親の影から抜け出せなかった彼への一個のシンパシーでもある。
『窓の外を眺めながら、部屋のなかに座っている。 Fragment1990-1995』

- 発行
- 1995年7月 実業之日本社 490頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 君のために、おれはもう一度ペンを持つよ / ヘミングウェイと、とても暖かなセダン / 二十一世紀への手紙 (ほか)
- 評価
- ★★★★
アンソロジーに書かれた作を含む、近年の単行本未収録作品を棚卸したような厚い短編集。「ポルノ書いて、ディズニーランドへ行こうよ」むぅ…。ポルノの方法論も作家の資質となり深化している感じがある。力作揃い。
『多重人格の女神』

- 発行
- 1995年8月 ぶんか社 108頁 絶版 購入
- 共著
- 写真:大沢則昭
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 女神はそこに立っていた PART1 / 風にのこった歌 / 女神はそこに立っていた PART2
- 評価
- ★★★
宇宙開闢のカオスから、愛撫されて脱げ落ちるパンプスに至る、僕たちの記憶を辿る叙事詩。映画「スパンキング・ラブ」出演の白石久美がフィーチャーされていて、彼女のヌード写真集といってもいい作り。むしろそう。
『欲望』

- 発行
- 1995年10月 ベネッセコーポレーション 205頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 欲望
- 評価
- ★★★
ポルシェを描き続けるイラストレーターの破滅的な人生。著者自身のポルシェへの愛情そのままの作品だと思ったら終末部に来て急展開。反則だとうめいてみたが実はモデルが実在してその生涯を描いた作品だったんだね。
『快楽のアルファロメオ』

- 発行
- 1995年11月 中央公論新社 242頁 絶版 購入
- 発行
- 1998年6月 中公文庫 266頁 絶版 購入
- NDC
- 537(機械工学・原子力工学>自動車工学)
- 目次
- 第一章 生命体にいちばん近い車 / 第二章 あまりにもイタリア的なその歴史について考えてみる / 第三章 個人的な記憶のなかのアルファ・ロメオ達 (ほか)
- 評価
- ★★★
アルファロメオの官能性に惚れこんだエッセイ。「私への愛は嘘だったの?」とポルシェ911の気持ちになって愕然とするのだが、車と並んだツーショットなんか見ると「ホントに好きなんだねぇ」ともはや諦めの境地だ。
『ヒーリング・ハイ オーラ体験と精神世界』

- 発行
- 1995年12月 早川書房 235頁 1575円 購入
- NDC
- 147(心理学>超心理学 心霊研究)
- 目次
- はじめに/夏の朝の草原のような場所に出るために / 第1章 初めてオーラを見た夜 / 第2章 そして、翌日の昼間ぼくに起こったこと (ほか)
- 評価
- ★★★★
突然オーラが見えるようになった著者によるニュー・エイジ的世界への手引書。宇宙と僕達はひとつだということを言うために相対性理論から現代宇宙論まで進み、多少難解。後に『オーラが見える毎日』という入門編も。
『マッキントッシュ・ハイ』

- 発行
- 1997年1月 幻冬舎 310頁 品切 購入
- 発行
- 1997年11月 幻冬舎文庫 321頁 品切 購入
- NDC
- 007(総記>情報科学)
- 目次
- 第1章 友情が生み出したコンピュータには一点の曇りもない / 第2章 なぜこんなにもマックを愛してしまったのか、という恋心 / 第3章 1カ月でシステムフォルダと親友となるために (ほか)
- 評価
- ★★★
「マックは便利なのではなく、自由なのだ」。その哲学や未来を称える、初期衝動としてのマック賛美書。アプリの選び方やHTMLの書き方など実用的なことから、ジョブス、ウォズたちの開発エピソードなど盛りだくさん。
『b.とその愛人』

- 発行
- 1997年1月 実業之日本社 227頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 第1章 女優 / 第2章 男友達 / 第3章 傷口 (ほか)
- 評価
- ★★★
アニエスb.の服を着てBMWに乗っているからベーと呼ばれるTVプロデューサーと女優の不倫。俗物として年を重ねてきた男はすでに終わってしまっている。全部夢なのか。著者の官能小説より下品に感じるのは何故だろう?
『アップル・ジャム』

- 発行
- 1997年6月 中央公論新社 246頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- chapter1 Welcome to Macintosh / chapter2 Finder / chapter3 Log In (ほか)
- 評価
- ★★★
万引き癖のある女性を見かけた男が、アドレスを調べあげメールを送る。私は君の支配者だ。女は男の指令のままに万引きをすることに興奮を覚える……。前半部は緊張感あるものの、後半恋愛問題に収束するのは残念か。
『君たちは世界の新しい王様 僕らは嵐のなかで生まれたII』

- 発行
- 1997年11月 東京書籍 243頁 絶版 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- 君たちは世界の新しい王様
- 評価
- ★★★
自伝的大河ロマン、長く待たされた第2部大学浪人時代へ。ロックバンドを組んでステージデビュー。バンド周辺の話ということで『ロックス』的にも読める。舞台は72年、ロックがまだ輝いていた時代。第3部は出るのか?
『おはよう、ブルースマン。』

- 発行
- 1997年12月 TOKYO FM出版 214頁 1575円 購入
- NDC
- 764(音楽・舞踊>器楽合奏)
- 目次
- 彼女の唇が小刻みに震えはじめる / ブルースに子供が生まれた/連中はそいつにロックンロールって名前をつけたのさ / デトロイト・ブルースの父、ブギーを語る (ほか)
- 評価
- ★★★
著者には何冊かブルースの解説本があって、重複する部分もないではない。特筆すべきはマリアンヌ・フェイスフルへの賛歌、「さまざまな愛と青春のリレーのなかにおいてもブルースは輝いている」ってのはそそられる。
『ヴァーチャル・エクスタシー』

- 発行
- 1998年3月 幻冬舎 269頁 品切 購入
- NDC
- 913(日本文学>小説 物語)
- 目次
- フラクタル方程式 / Angel Shock / AL (ほか)
- 評価
- ★★★★★
Macに心酔する著者が提示するデジタルな快楽の形。SF的短編集。モニタにはじける官能、無機的であることが逆に生々しさを持つのはなぜだろう。この歪んだ愛は現代の鏡かも。ラストの美しくも哀しい短編が泣かせる。
『日曜日のiMac』

- 発行
- 1999年5月 企画室ゆう/星雲社 299頁 絶版 購入
- NDC
- 007(総記>情報科学)
- 目次
- Sunday まあ、ゆっくり紅茶でもどうぞ / Monday iMacの基本は1日でおぼえられるよ / Tuesday 道具をインストールしてみよう (ほか)
- 評価
- ★★★
続マッキントッシュ・ハイ。温かみあるマック教本だ。インターネットで呼吸する僕達の未来への考察や、ネット上に言葉を吐き出す無名の作家達へのエールもある。iMacに込められた哲学を身につけて世界へ飛びだそう。
『自転車散歩の達人』

- 発行
- 1999年9月 講談社 228頁 絶版 購入
- NDC
- 914(日本文学>評論 エッセイ 随筆)
- 目次
- 第1章 ふわふわと空を飛ぶための自転車 / 第2章 考えるための乗り物 / 第3章 自転車とPowerBook (ほか)
- 評価
- ★★★
バイク→車→ママチャリという著者の乗り物変遷を考えると複雑な想いも湧くが、肩の力を抜くならママチャリだよ。PowerBookを片手にお気に入りのカフェへ、という生活には憧れる。自転車の歴史を解説する章もある。
『オーラが見える毎日 ソウルメイトの果てしない旅』

- 発行
- 1999年12月 大和出版 254頁 絶版 購入
- NDC
- 147(心理学>超心理学 心霊研究)
- 目次
- Lesson1 きれいに晴れた日の朝、樹木のオーラを見にいこう / Lesson2 雨が降った日の夜、自分のオーラを確かめる / Lesson3 宇宙のエネルギーは色彩なんだ (ほか)
- 評価
- ★★★
文芸棚に並べるべきものかニューエイジ棚か分からないんだけれども。著者のオーラ体験を優しい会話調で解説している。前作『ヒーリング・ハイ』の宇宙論的難解さを反省したそうだがブッダ礼賛の心は別の意味で難解。
『不良少年の文学 Blessedpoison』

- 発行
- 2000年7月 中央公論新社 155頁 絶版 購入
- NDC
- 904(文学>論文集 評論集 講演集)
- 目次
- 第一章 過激でイノセントな子供達のリレー / 第二章 ファックの国の住人ヘンリー・ミラーと、彼の最愛の女 / 第三章 ポケットにはランボー詩集、胸のなかには牙を (ほか)
- 評価
- ★★★
ヘンリー・ミラー、ランボー、セリーヌなど文学よりはむしろロックに近い不良のたたずまいを取り上げた評論集。悪魔に身を売って手に入れた言葉たちは、確かに僕たちを狂わせたのだ。後継者がロックンロールであれ。
『ロックンロールの秘密 ボーズのある部屋』

- 発行
- 2000年9月 ヘッドロック 130頁 絶版
- NDC
- 764(音楽・舞踊>器楽合奏)
- 目次
- 誰もが、ゴーギャンのように / ビート・ミュージック入門 / リスナーのあなたがロックする方法 (ほか)
- 所要
- 1時間10分
- 評価
- ★★★
ネット限定販売のミニ本。音楽を色彩として捕まえるために。技術解説に見せながらも内容は感覚的で、それが「ロールする」ってことになってるからね。後半はボーズのオーディオ・テクノロジーもしくは哲学への賛歌。