吉田修一の100字レビュー

プロフィール&ガイド

吉田修一(よしだしゅういち)―1968年長崎県長崎市生まれ。法政大学経営学部卒業。1999年『最後の息子』で第84回文學界新人賞、2002年『パレード』で第15回山本周五郎賞、同年『パーク・ライフ』で第127回芥川賞、2007年『悪人』で第61回毎日出版文化賞および第34回大佛次郎賞受賞。

あまり劇的なんじゃなくって、静謐な人間関係を描く作品群。人を描くというよりも、その関係を描くことに、あるいはその距離感を描くことに執心しているように見えます。初めて読むならそんな部分がよく見える『熱帯魚』でしょう、僕も初めて読んだのはこれでした。これでもっと物語を揺さぶると阿部和重になっていく気がします。揺さぶらないあた りが吉田修一。

吉田修一書評ページ

最新書評:2008年11月16日

最近読んだ吉田修一の本

『ひなた』

表紙

発行
2006年1月 光文社 246頁 1470円 購入
発行
2008年6月 光文社文庫 263頁 540円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
春 / 夏 / 秋 (ほか)
所要
2時間50分
評価
★★★★

JJ連載なファッショナブルな装いにめげずに読めば、主人公を変えながら複雑な関係性を徐々に見せていく得意なパターン。家族に見せる「ひなた」と、隠された日陰を対置させて、そう来るかって事実に驚愕しっぱなし。

『初恋温泉』

表紙

発行
2006年6月 集英社 204頁 1365円 購入
発行
2009年5月 集英社文庫 219頁 450円 購入
NDC
913(日本文学>小説 物語)
目次
初恋温泉 / 白雪温泉 / ためらいの湯 (ほか)
所要
1時間30分
評価
★★★★

温泉を舞台にそれぞれの想いを湯で温める5組の男女の短編集。二人の問題はほとんど解消されずに残るんだけど。5つの作品ごとに違った宿が実名で出てくるので思い立ったら自分も行けるという、旅行書的楽しみもある。

吉田修一を読んだことがないなら・・・

初めて手に取るならこれ!

表紙

『熱帯魚』

マイベスト作ならこれ!

表紙

『熱帯魚』

客観的代表作はこれ!

表紙

『パーク・ライフ』

まずはここからどうぞ。

吉田修一 +α情報

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