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青年がふと、デスクに目をとめる。浦上天主堂へ行ったのですね。そう言ってパンフレットを手にする。
ああ、と女は呟く。資料館へ行った日よ。その日に、資料館へ行く前にぶらりとよったのよ。普通の教会だったわ。被爆した、という以外では。(新潮社)

[長崎]
鹿島田真希『六〇〇〇度の愛』
長崎の浦上天主堂。原爆で破壊されたあと、再建されたものが現在建っています。原爆の記憶をとどめる遺構ではある。
私はソレ系が苦手なので、旅行で行った時には浦上天主堂も資料館も行ってない。広島へ行った時にも原爆ドームも資料館も行ってません。
というのはいいとして、小説中では生活に疲れた主婦が長崎へ一人で旅します。原爆がどうのという話より、宗教あるいは信仰のあり方みたいなもののほうが重く扱われていて、だから、この浦上天主堂も受難という文脈で語られます。
この記事は2008年04月19日のものです。
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